« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »

2008年4月

タチツボスミレのない雑木林

0804301
きれいに下草が刈られている雑木林です。誰が刈っているのかわかりませんが、胸のすくような雑木林です。


0804302
おかげでアカネスミレも元気に花を咲かせています。もし下草刈りをしなければ、この花は咲かないのかもしれません。周りにはニオイタチツボツボスミレも咲いていました。


0804303
ツボスミレ(ニョイスミレ)です。なかなか立派な株です。このスミレは雑木林のなかよりも踏み固められた道に多く生えています。


0804304
群落を作っています。ツボスミレは落葉が堆積してほくほくした土壌よりも、湿り気を維持できるような土壌の方が好みなのかもしれません。

この雑木林には不思議なことにタチツボスミレが一本も生えていませんでした。どこにでも生えるスミレなのにまったくないとは、どういうことでしょう?


(2008.4.22/小美玉市・旧美野里町)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

悩んだスミレ

0804291
何スミレなのか悩みましたが、アリアケスミレということにしました。ちょっと青っぽいのが気になるのですが、ほかに心当たりがないので…


0804292
エンコウソウと言う花です。キンポウゲ科のような気がしましたが、その通りでした。水辺の近くに生えているので、湿気の多いところが好きなのかもしれません。


(2008.4.20/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たまらなく好きな情景

0804281
コケを気にするようになってから、見る景色が変わったように感じます。探せばそこにも、ここにも生えているコケ。こんなコケの生えた小径が、私は好きです。

植物園で撮った写真がまだ残っています。すでに一週間が経ってしまいましたが、前回に引き続き載せていこうと思います。


0804282
こちらはミツガシワです。私は自然に生えているものを見たことがありません。


0804283
コケの胞子体です。まるで煙管のような形をしています。たしか、コメバキヌゴケのはずです。コケの研究をしているUさんに教えていただいたものです。


0804284
シロバナタンポポをつくば市でよく見かけるようになったと聞きます。植物園内でもたくさん花を咲かせていました。


(2008.4.20/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

さあ、木の館に入ってみましょう!

0804251
前回からの続きになります。

ここを訪れたのは、「オープンラボ」という施設公開があったからです。年に一度しか入れないので喜んで出かけました。

施設内には植物に関するさまざまな展示のほか、標本室もあります。この日は標本室まで見せてくれるのです。顕花植物からシダ、コケ、きのこまでさまざまな乾燥標本がきちんと保管されています。タイプ標本もかなりあるそうです。

今でこそタイプ標本の意味が分かりますが、ついこの前まで「種名を決定する際の元となった標本」であることを知りませんでした。原則的に世界にひとつしかないのがタイプ標本のようです。タイプ標本をたくさん所蔵するということは、その施設の歴史、そこで働いていた研究者の実績を示すそうです。

この日の最大の目的は、ミニ講演で菌類とコケの話を聴くこと。両方聴けて大満足でした。


0804252
午後も2時を過ぎた頃、隣にある「つくば植物園」も見学してきました。こちらでは「サクラソウ展」が開催されていました。花のきれいさもさることながら、その種類の多さには驚かされました。


0804253
温室の池にはウォーターポピーが咲いていました。この花、よく見ると花びらが3枚しかありません。まるで船のスクリューみたいです。3枚の花ってあんまり見たことがないような気がするのですが…どうなんでしょう?

ウォーターポピーは南アメリカの原産でハナイ科の植物であると書いてありました。そうですよね〜、いくらポピーと言ってもケシ科ではないでしょう。花の中心部分を見ていたら、なぜかホオノキを思い出してしまいました。


(2008.4.20/つくば市)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

日本にたった一本しかない木

080424
ものすごく高い木です。いったい何の木でしょう。メタセコイアでしょうか、それともスギとかマツでしょうか? どなたか知っていたら教えてください。

これは「つくば植物園」のすぐそばにある国立科学博物館・植物研究部の建物です。以前は通りから見えたのですが、通り沿いに分譲住宅が建ったため、ほんのチラリとしか見えません。けっこう目立つランドマークだったのですが、今では道案内の目印には使えそうもありません。時とともに街並は変化しているんですね〜


(2008.4.20/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

きのこと桜とコンクリート

0804231
いったい何のこと? と思われるでしょうが、これには深〜いわけが…

「アミちゃん、みーっけ!」。思わず口をついて出てしまいました(近くに誰もいなかったので、よかったぁ〜)。写真はアミガサタケです。先日、とある公園の雑木林で見つけました。しかも一か所に7本もニョッキりです。詳しい話は「きのこ探検隊」で…

(もしかして、もうご覧になりました?)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

オレンジ猿股は強烈な匂い

0804221
ヒノキの樹皮をひっくり返したらオオトビサシガメが出てきました。彼はカメムシのなかではかなり大型です。体長は軽く20ミリを超えます。体も大きいですが、匂いも強烈です。

もちろん、直接手にしたりはしません(彼は長い口吻で刺しますので)。やさしくピンセットではさみます。しかし、苦し紛れに彼が放った一発がかる〜く鼻先をかすめていきました。たったそれだけで、養豚場の堆肥に突き飛ばされた気分になります。何事も用心に越したことはありません。もし、匂いのついた指で無意識に鼻など掃除しようものなら、一体どういうことになるのか…過去の記憶まで吹っ飛ばされそうです。

毒ガス兵器を持った彼でも、やっぱり人間は恐いようです。隙を見て飛んでいきました。羽を広げると、腹部上面の鮮やかなオレンジがあらわになります。まるで着物の裾をまくり上げ、派手な猿股を丸出しにして逃げていくおっさんのようです。


0804222
下品な話を引っぱるのはこれくらいにして…

こちらはチョウチョウです。

(言わなくったって、わ〜か〜るって!)

失礼しました。ヤマキマダラヒカゲです。羽の裏面(写真で見えている面)が、複雑な模様をしています。地味な蝶ですが、シブい美しさがある素敵な蝶でもあります(それが言いたかったのね!)。


これにて、針小棒大に5回も継続した石岡市からの報告を終わりにしたいと思います。ご清聴ありがとうございました〜


(2008.4.15/石岡市)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

たんぽぽ戦争の生き残り

0804211
春と言えば、やっぱりタンポポでしょう! うららかな春の日を象徴する黄色い花ですが、花たちの間ではだいぶ前から激しい抗争が繰り広げられています。そうです、タンポポ戦争です。この戦いで一気に勢力を拡大したのがセイヨウタンポポ。今私たちの身の周りにあるタンポポはほとんどが外来種なのです。


0804212
数少ない生き残りを発見しました。花の基部周辺を取り囲んでいる萼片(がくへん)が反り返っていません。きっとカントウタンポポでしょう。


0804213
0804214
おや、また見つけました。こちらも同じような萼片です。しか〜し、よく見ると長さや形状が微妙に違います。個体差の範囲かもしれませんが気になるところです。花のようすもちょっと違います。舌状花が少なく、分かりやすく言うと一重っぽい印象。これも個体差というものでしょうか?


0804215
こんな花も見つけました。タンポポと同じキク科のセンボンヤリです(たぶん)。槍にしてはちょっと柄が短いですが…。

ず〜っと植物ばかり紹介しましたが虫も少し撮りました。次回は昆虫を紹介します。


(2008.4.15/石岡市)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

まだまだつづくよ、スミレ探検

お昼に「韋駄天そば」なるものをいただきました。ここで言う韋駄天(いだてん)とはすなわちダチョウのこと(彼らは走るのが速いので、そう喩えたのでしょう)。このそばは、ダチョウ肉の唐揚げがセットになっているのです。

お味の方は…
なかなかいけると思いますが、肉はちょっと堅めです。匂いも独特なものがあります。う〜ん、好き嫌いが分かれるところでしょう。うっかりして写真を撮るのを忘れました。それほどお腹がすいていたのです(価格は750円でした)。

お昼を食べてA氏と別れた後、何かに呼ばれて野に連れ戻される私。足が勝手に森の方に向いてしまいました。さぁ、スミレ探検隊・第二部の幕開けです。観察地は「常陸風土記の丘」に隣接する龍神の森という雑木林。ここには遊歩道が整備されているので、散策には最適な場所といえます。


0804201
0804202
いきなり目の前に広がるスミレの群落。やはり数が多いと見応えがあります。写真はタチツボスミレ。最も目にすることが多い一般的なスミレです。


0804203
こちらはニオイタチツボスミレです。タチツボスミレに混じってあちこちに生えています。なぜか群落はありませんでした。広い範囲に点在するのはよく見かけますが、このスミレは群落を形成しないのでしょうか? だとすると、生き残りに関わる何か戦略がありそうですね。いったいどんな作戦なんでしょう。興味がわいてきました。

特徴としては、タチツボスミレより色が濃いこと。なかにはややピンクがかった赤紫っぽい花もあります。花の形もタチツボとは違う印象。すべての花弁が丸みを帯びて幅広です。流行のもので表現するならミスドの「ポン・デ・ライオン」でしょうか? 私はこの花を見るといつもあのキャラクターを思い出してしまいます。


0804204
おや〜、これは…マキノスミレです。なんと龍神の森にもありました。株を見るとかなり小さいです。この地に根をおろしてから年数がそんなに経っていないようです。辺りを見ると株は10株以上ありそう。小さな群落と言ってもいいかもしれません。


0804205
こちらはツボスミレです。ニョイスミレとも呼ばれます。どちらの名をとるかは人それぞれですが、私はツボスミレと言っています。


0804206
スミレです。いい色ですね〜、これぞまさしく菫色ってところでしょうか。私はスミレの仲間ではこの花が好きです。自宅で育てているのはこのスミレのみ。ほかのスミレも育ててみたいと思いますが、なぜかこのスミレにこだわっています。

最終的に、この森では5種類のスミレを確認できました。スミレ以外にもいろいろ撮影しましたので、それらは次回にご紹介したいと思います。


(2008.4.15/石岡市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

いよいよマキノスミレと再会か?

0804191
さて、いよいよ探検隊の出発です。昨年発見したマキノスミレの群生地に赴くと、すぐに見つけることができました。手をかざしているかのようにスラリと伸びた葉、細長い二等辺三角形の葉の形が特徴です。ほかのスミレにはない印象があるので、一度見たら見間違えることはないでしょう。赤味を帯びた葉柄と花柄がとても目立ちます。


0804192
0804193
な〜んとなくの印象ですが、昨年より少ないような気がしました。もっと元気で大きな株がたくさんあったような記憶があるのですが、どうしたのでしょう?

花も美しいですし、色もきれいです。このスミレはシハイスミレの変種だそうです。西日本に分布するシハイスミレに対し、マキノスミレは東・北日本に多く分布するようです。

マキノスミレと再会でき、連れてきたA氏にも面目が立ったということで一安心。スミレ以外のものを見る余裕がでてきました。


0804194
そこで見つけたのがイシノミです。古代生物のような姿をしています。腹部から水を吸収できるらしいです。まるで両生類のような昆虫です。日本に生息するイシノミは何種類かいるそうで、このあたりでも数種類を確認しています。


0804195
0804196
こちらは、このあたりに住む蜘蛛では最大級のもの。コアシダカグモです。画像は小さくしていますが、クリックすると大きくなります。心臓の弱い方、蜘蛛が嫌いな方は決してクリックなさらぬように。その後の保障はいたしかねますので、ご注意ください。


0804197
0804198
0804199
蜘蛛のあとのお口直しに、春の里山の風景などいかがでしょうか?
下の2枚は、桜かなぁと思いましたが、ハナカイドウでした。


(2008.4.15/石岡市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

マキノスミレ探検隊出動! えっ、まだ?

0804183
桜もすっかり散ってしまいましたね。なんだか、ひとときの夢のようでした。


0804184
「マキノスミレを見に行こう!」とA氏と約束したのですが、待ち合わせの時刻まで間があったので公園をふらつきました。枝垂れ桜が咲いていて、夢の余韻がまだ残っているかのようです。


0804185
ここにも


0804186
そこにも


0804187
これは、天に昇る階段でしょうか?

ここに立ってみたら魚になった気分がしました。花びらが流れてくる水に見えます。私は魚で、階段は魚道。思わず駆け上がりたくなりました。


08041810
08041880804189
ハナズオウも咲き始めています。いかにもマメ科の花という感じがしますね〜。それにしても色鮮やか! 華やかさでは桜に負けていません。……おい、おい、いつになったら出かけるんだぁ?

すると、A氏からメールが…

「今、どこにいる?」

「ゴメン! 今行く」

「返信しなくていいよ」

あれ? 声が聞こえます。見ると、魚道の上にA氏が立っていました。

ということで、マキノスミレ探検隊の出動は次回に持ち越しどぇ〜す。


(2008.4.15/石岡市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

プレーリーフロッグあらわる

0804181
北アメリカの草原地帯に棲むプレーリードッグ。切り株や岩の上に乗って、周りを警戒しているようすを映像などで目にした方も多いのではないでしょうか?

そんな話をしておいて何なんですが、こちらはプレーリードッグではありません。プレーリーフロッグ(勝手に命名)です。


0804182
つくば市にある「つくば植物園」内のようすを6回に分けてご紹介しましたが、最終回はニホンアマガエルです。余韻も何もないあっけない幕引きに落胆の色をあらわにしている方々も多いでしょう。このブログは予想や期待を裏切ることがほとんどです。その点もご承知ください(気分で書いてますので…)。

ちなみにプレーリードッグは、ネズミ目リス科プレーリードッグ属の動物だそうです。自分は、リス科ってネズミ目だということを知りませんでした。

今回訪れたつくば植物園は言うまでもなく植物を見るところですが、よく探すとほかにもいろいろなものが見られます。私はコケや蜘蛛、粘菌も見つけました。そんな余計なものの報告もこのブログ以外で書いています。入口は右の上にある「茨城の自然探検隊」です。どうぞ気軽にひやかしに来てください。お待ちしております。


(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

大丈夫か! そんなに痩せちゃって

0804174
木の幹につかまってフラフラしている虫がいました。見るからに幼虫という感じ。ナナフシモドキのようです。

子どもの頃はこのような虫を見かけると、すべてナナフシと呼んでいました。ところが、ナナフシにはいろいろな種類がいるようです。本州で見られるのはエダナナフシ、ニホントビナナフシ、ヤスマツトビナナフシ、そして写真のナナフシモドキ。一般的には、ナナフシというとナナフシモドキを指すようです。


(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

いつかは撮ろうと思っていた花

0804173
「チンケな花だなぁ」。人はそう言うかもしれません。でも、私は以前からカエデの花が気になっていました。花としては魅力に乏しいですが、図鑑でしか見たことがなかったこともあり、いつか撮ってみたいと思っていたのです。

気がつくとブーメランみたいな実をつけていることが多く、いつも季節を外していました。しかし、幸いなことに今回は花の時期にシャッターが切れました。


0804172
やはり、魅力のない花です。でも、とてもあたたかい色をしています。祖父母が使っていた分厚い布団の裏地、あるいは「ねんねこ半纏」の裏地の色を思い出しました。なんとなく「おっかさんの色」という感じです。

とにかく、キリッとした印象はありません。人気がないこと、話題にも上らないことがわかるような気がします。そんな地味な花ですが、しばらく見ていたらかわいらしくも思えてきました。

とりあえず、念願の花を写せたことに大満足。ちなみに、これはイロハモミジ(カエデ科)の花です。今後は、ほかの種類も見てみたいと思います。

そうそう、モミジとカエデは違う種類だと勘違いしている人も多いですが(自分もそうだった)、どちらも同じカエデ科の樹木です。

「そんなの知ってるよ!」

ご存知でしたか。すみません、余計なお世話でした…


(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

羽化する若葉

0804171
蝉や蝶が羽化する瞬間。それは瑞々しさや美しさが混在する、危うくも緊張感あふれる世界です。この若葉を見て、羽化の瞬間をイメージしました。

若葉の緑には薄いものから濃いもの、そこに微妙に違った色が混じるものがあります。色が織りなす春の世界…私たちが見ている春の絵は、いったい何色使われているのでしょう?

確かに、風景全体として四季を感じるのもいいものです。でも、こうして細部にまで目を向けると、季節を形作るものの秘密を垣間見たような気分になれます。あらゆる生きものたちの胎動が響き合うとき、それが春なのではないでしょうか。

写真はトサミズキかヒュウガミズキの葉。たぶんトサミズキだと思うのですが…。


(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

水に浮かぶ緑の王国

0804163
「美しいものに言葉はいらない」

と言いながらも、あれこれ説明を加えて雰囲気を台無しにしてしまう私。今回も、空気が読めない私は書きまくります…

こちらはオオフサモです。前回ご紹介した「オロンティウム アクアティカム」のそばで見られます(つくば実験植物園の広場中央にある小さな池に浮いています)。


0804164
先端が花のように広がり、それぞれが水玉を抱いています。まるで宝石のようです。偶然なのか、必然なのかは分かりませんが、ときに自然は予想もしない美しい情景を見せてくれることがあります。その瞬間に出会えたことに感謝し、喜びを感じるのも“幸せ”というものではないかと思うようになりました(歳をとったせいかも)。


0804165
夕方、再びオオフサモの池に足を運ぶと…

眠っています。彼らは暗くなると葉を閉じるようです。これもちょっとした発見でした。これだから自然観察っておもしろいんですよね〜。


(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

ムーミン谷に行ってきました

0804162
不思議な形をした花です。新しいものは黄緑色、しばらくすると黄色になるみたいです。花の部分には小さなアリがいます。もしかして、花粉を媒介する役割を担っているのでしょうか?

これを見ていたら、ムーミン谷に来たような気分になりました。ムーミンと言っても若い方はご存じないかもしれませんね? 私が子どもの頃、テレビで放映されていたアニメです。とてもほのぼのとした内容が私は好きでした。

ムーミン家族やその仲間たちが住んでいたのがムーミン谷です。そこにはひょろひょろと細長い生きものもいました。今回紹介した花たちは、その生きものに似ています。気になって生きものの名前を調べてみました。なんと「ニョロニョロ」というらしいです。まさにそのまんまって感じです。


0804161
さて、この花について…
名前は「オロンティウム アクアティカム」、サトイモ科の植物です。原産地は北アメリカ(東部)。系統的に見ると原始的なサトイモ科植物らしいです。サトイモ科と聞いて、私はなぜか日本のザゼンソウを思いだしました。日本の花がザゼンソウなら、この西洋の花は“チョクリツソウ”かもしれませんね。

花が咲いているのはつくば市にある「つくば植物園」。ちょうど今が見頃です。たぶん国内だとここでしか見られないと思いますので、一度ご覧になってはいかがでしょう。入園料は300円(高校生以下・65歳以上は無料/月曜休館)です。花もおもしろいですが、ムーミン谷の雰囲気もぜひ味わってみてください。

(2008.4.14/つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ビオトープつくりました。遊びにきてくださいね!

さぁ、ビオトープ劇場が始まりま〜す。

04071
ガガガ…、ゴゴゴ…、ブルンブルン…


04081
あとは手作業だ! ザックザック、バサッバサッ、ドンドン…
ふぅう〜っ、やっと形になった。


04083
おりゃぁ〜
(写真のおやじは筆者です)


04082
浄化装置を設置するぞー。
手作りだぜ〜、高機能だぜぇ〜、安上がりだぜ〜


04091
お〜い、水を張れ〜。
「おーっ!」


04092
ふっ、だいぶ水も落ち着いたぜ。


04101
どうです。なかなかのもんでしょ!

数年前ですが、自宅に造るものとしてはかなり大がかりなビオトープを手がけました。手がけたと言っても私はほんのお手伝いをした程度。設計から施工までを管理・監督したのはナチュラリストのA氏です。


0707_206
そうです。これはA氏の自宅にあるビオトープなのです。今回ご紹介したいのはA氏のブログです。それは生きもの讃歌であり、珠玉の短編集でもあります。ブログには、ビオトープで見られる美しい季節の移り変わり、生きものたちのたくましい姿が日々綴られています。


0507_305_2
A氏の素晴らしいところは、「花だけ。昆虫だけ。鳥だけ」といったように、自分の守備範囲を限定していないこと。植物と虫のつながり、鳥や植物のつながり、山や川と人の生活のつながりを見つめていることです。A氏は、自然と呼ばれるものが密接に連携しあい、それらが人の暮らしとつながっていることを知っています。

自然は循環し、連鎖する。A氏のブログをひとつずつ読んでいくと、そのヒントがそれぞれの記事に隠されているのが分かると思います。


06_2Photo05_3
もし、興味をお持ちになったら右のリンク欄にある「茨城の自然 さくら上池だより」をクリックしてください。そこが素晴らしいネイチャーワールドの入口になっています。


07_4
美しい四季の移り変わりをご覧いただきながら、A氏のプロフィールにもふれてみたいと思います。

A氏はナチュラリストであり、デザイナーでもあります。どんな仕事をしているか興味ありませんか? そのこともブログでときどき書いています。


06_3
じつは、動植物の絵はかなりの腕前です。一方、堅いものばかりでなくイラストなども描いています。茨城県に住んでいる人なら、きっとA氏の作品(ポスター・パンフレットなど)は見たことがあるのではないでしょうか。


07_5
自然観察会や講演会の講師をすることもあります。シンポジウムやパネルディスカッションなどのパネラーとして登壇することも少なくありません。もしかすると、A氏の顔を見たら「あぁ、あの人か!」と思う人がいるはずです。


062
今回は古くからの知人であり、仕事仲間であるA氏をご紹介しました。彼はとても気さくな人です。ブログのコメント欄でビオトープに関する相談や昆虫や植物のこと(特に飼育や栽培には詳しいです)を質問すれば、いろいろと教えてくれると思います。ぜひ一度、彼の「ビオトープ・ブログ」に遊びにいってみてください!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

すみれ、きのこ、お好み焼き、そしてまたきのこ

0804141
先週の金曜日はナチュラリストのA氏と雑木林に出かけました。A氏は翌日の自然観察会の下見です。私は急遽、おじゃま虫として下見に同行することにしました。


0804142
私は自然観察会の講師ではないので気楽なもんです。あっちにふ〜らふら、こっちにふ〜らふら、花を撮ったり、きのこをいじったり、虫を探したり、コケをなでてみたり、人が見たら「気が変なんじゃないか?」と思える行動をとっていました。まぁ、春なので勘弁してもらいましょう。


0804143
この日撮ったスミレをご紹介しましょう。まずはニオイタチツボスミレです。この花を撮ると虫の気分が味わえます。なぜなら、近くに寄るとすご〜くいい匂いがするからです。思わず花びらをかき分けて潜っていきたくなります。もちろん、おいしい蜜を隠し持っています。試しに花びらをちぎって蜜腺の近くを舐めてみました。「おかしいなぁ、甘くないゾ」。どうやら虫たちが蜜を吸い尽くした後のようでした。


0804147
こちらはアカネスミレです。何となく葉っぱが毛羽立った印象です。私の地元では見たことがありません。この雑木林では毎年花を咲かせるので、訪れる楽しみのひとつになっています。


0804145
こちらは普通のタチツボスミレ。なぜか丸太が転がった陰で野太い株がすくすく育っています。力強い印象につられ、こちらも気合いを入れて撮ってしまいました。とはいうものの、シャッターを切ったのはこの一枚だけ。“必撮仕事人”です。


0804146
こちらはマルバスミレです。白い可憐な花が印象的です。ようすからすると、あまり日差しの強い場所は好まないようで、かなり日陰のところに生えていました。こちらも地元では目にしないスミレです。みなさんは見たことありますか?


0804149
0804131_2
この雑木林ではコケやきのこ、蜘蛛などいろいろ撮りました。このあと、仕事の打ち合わせの約束があったので、急いでつくば市に向かうことに。


0804148
仕事が済み、次の約束まで時間があったので筑波大学近くの公園をふらつきました。もう桜は散ってしまいましたが、たくさんの花びらが夕日に照らされてきれいでした。


0804133
その公園で、なんとアミガサタケを見つけました。私は初対面です。


08041410
次の約束というのは、知人たちとの食事。その日は「一太郎」というお好み焼き屋が約束の場所でした。写真は「もんじゃ焼き」です。じつは私、初めて食べました。


0804141108041412
こちらはあずきのお好み焼きです。焼き上がったようすは、まるで乾燥したカワラタケみたいです。見栄えは悪いですが、食べてみたらなかなかおいしかったですよ。このお店のお好み焼きは、ふかふかふ〜んわりです。私は山芋のみっちり入った重量感のあるお好み焼きが好きなのですが、今回のようなふんわり軽いのも、たまにはいいなぁと思いました。(もしかして、“みっちり”って方言でしょうか?)


(2008.4.11/阿見町&つくば市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サクラたちの宴

0804131
「葉桜でも見に行くか〜」と思い出かけてみると、なんと満開の花。どうやら昨日は枝垂れ桜の絶好の見頃だったようです。地元にこんな場所があるとは知りませんでした。

まるで山の麓で桜たちが宴会をしているようです。車座になって、春の一句を詠み合っているように見えます。耳を澄ませば、その歌が聞こえてきそうな気がしませんか。


0804133
花のトンネルをくぐりながら感嘆の言葉や溜息を漏らす人々。春の宴には、人間たちも招待されているようです。


08032350804134
0804132
出かけたのは石岡市にある「常陸風土記の丘」。先月の下旬は左上のような風景だったのに、ほんの数週間でこんなにも変わるんですね。


0804135
08041370804131008041312
公園内には、古代の住居を再現したものや江戸時代の住居を移築したものが展示されています。


0804138
08041311
古民家の庭にはきれいなツツジが咲いていました。


08041313
以前にもこの施設を何度か紹介していますが、ここは雑木林と一体となった自然公園的な施設です。隣接する雑木林は「龍神の森」と呼ばれています。帰りにこの森を散策して見つけたものを羅列します。


080413140804131508041316
080413170804131808041319
080413200804136
これらのものは、ほかに書いているブログで紹介するつもりです。気が向いたら、右の上にある「茨城の自然探検隊」の各リンクをクリックしてみてください。


P4120166
こちらはお昼に食べたおそばです。「萌道庵」というお店のものですが、おいしいです。私は細いそばが好みなのでいつもここに来るのですが、人によって好みが違うので、絶対におすすめとは言えません。


(2008.4.12/石岡市)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

何もないけど、ゆったりした時間が流れています

0804121
のどかな風景です。沼を眺めながら、たわいのない時間を過ごす。人生も捨てたものではありません。都会の便利な生活もいいですが、田舎にも豊かな暮らしはあります。私は満ち足りた余生を送りたいとつくづく思います。


0804122
じじくさい話をしてしまいました。人生の守りに入っているようで嫌なのですが、穴だらけの人生をどう塞ごうかと悩むところです。でも、自然はそんなことも忘れてさせてくれますよね〜(まずい! 現実逃避です)。


0804123
なんだか、松の近くを飛脚が走りすぎたような気がしました(私はときどき時代錯誤の幻覚を見ます)。脇目も振らず走り去った飛脚ですが、私はこの松がとても気になりました。赤松でしょうか? 黒松でしょうか? だいたいこのあたりにあるのは赤松と相場が決まっていますが、この松はあまり樹皮が赤くありません。でも赤松なんでしょうね。


0804124
ふと目を移すと、燃えているような木がありました。私には燃えているように見えるのですが、これも幻覚でしょうか? 燃える、もえる、萌える…(失礼しました)。


0804125
涸沼にはよく網が干してあります。しかも岸ではなく、沼のなかです。この風景はいろいろな場所で見られます。私はこれを見ると、まだ漁業が営まれているのがわかり安心します。漁業が成り立つということは、この沼の自然が豊かだということでしょう。できるなら漁業だけで生計が立てられれば良いのですが、現実的には難しいのかもしれません…。生業としての漁業の復活。そんなときはもう来ないのでしょうか?

さて、涸沼と言えば「シジミ」が有名です。きっとみなさんも涸沼産のシジミで作った味噌汁を飲んだことがあると思います。私はスーパーでシジミを買うときには、涸沼産を選ぶようにしています(べつにみなさんに強要しているわけではありませんので、誤解なさらないように)。


0804126
4回に分けてお届けした涸沼の報告を終わりにしたいと思います。今回訪れたのは、写真にもあるように「親沢の鼻」と呼ばれる場所で、茨城百景のひとつです。じつは、地名からいろいろなことを推理するのも私の趣味です。趣味というより空想癖と言った方がいいかもしれません。

…きっと涸沼には、背後にある高台から湧き出た水が流れ込むたくさんの沢があったのではないのでしょうか。親沢というくらいだから、無数にある沢のうち、かなり大きな流れがこの場所に注いでいたと想像します。沢といえども長年の間にはかなりの土砂を運ぶことでしょう。その土砂が堆積して洲を形作り、固まったのが「親沢の鼻」なのではないかと思っています。沼に突き出すようになっているから鼻…なるほどねぇ(これはあくまでも想像ですので、悪しからず)。


(2008.4.4/茨城町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

脳の血管造影

0804111
というのは冗談ですが、そんな風に見えませんか?

大きく張り出した木の下に来ると、いつもそう思います。もちろん、樹木の種類によってはそう見えないものもありますけど。


0804112
かなりの大木です。幹周りは3メートルぐらいあったかもしれません。さて、気になるのはこの樹木の名前です。な〜んとなくエノキのような気がするのですが、自信はありません。

エノキって、こんなに大きくなるんでしたっけ? 今思えば、落葉を探して確認すべきだったと後悔。でも、周囲に落葉がなかったような気もします。何と言っても岸辺の吹きっさらしの場所でしたから。


0804113
ちょっと離れたところから樹形を眺めてみました。なんと堂々とした形でしょう。美しいです。カッコいいです。

私、遠くから見るケヤキの樹形が好きです。そして名も分からぬこの木の樹形も好きです。頻繁に見かける樹形にも関わらず、木の名前が分からないとは情けない! せめて身近な木ぐらいは覚えたいものです。そう思うと、なんと自分は自然とかけ離れた生活を送っているのだろう…と反省するばかりです。


シラウオのおばちゃんと別れてから、沼の周辺に生えている木々を見て回りました。ということで、次回も樹木をご紹介したいと思います。

(2008.4.4/茨城町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

おばちゃん、このお魚透明だよ

前回からのつづきです。

0804101
おばちゃん何捕ってるんだろ? 早くこっちに来ないかなぁ


0804102
ずいぶん岸辺の方をすくってるけど、何がいるのかな?

「おばちゃ〜ん、何が捕れるんですかぁ〜」

「ん、シラウオだよ」


0804103
「えっ、シラウオ? どれどれ見せて」


0804104
「ほぉぉ〜。ゴメンおばちゃん、ちょっと手に取ってみて」

「あいよ。こうかい?」

(このおばちゃん、とってもやさしいです)

0804105
「いっぱい捕れるの?」

「いいや、今日は少ないねぇ」

「食べるんでしょ?」

「酢醤油で食べるとおいしいんだよ」

「そうなんだ〜」

「岸辺の砂に産卵しにきてるんだよ。この黒いところが卵さ」

「え〜、どれどれ」

(このおばちゃん、とっても親切です)


0804106
おばちゃんはこの後もず〜っとシラウオすくいをしていました。

「いっぱい捕れるといいね、おばちゃん」

私はこういうおばちゃん大好きです。きっと若いときはとってもやさしいお姉さんだったんだろうなぁ…なんて想像してしまいます。

きっと弟や妹がいて、よく面倒を見たんだろうな〜
近所でも評判の娘で、
年頃になって見合いして、
この地に嫁いできたんだろうな〜
嫁ぎ先は農家で、よく働く旦那さんがいて
子どもは5人くらいいるんだろうな〜
今じゃ子どもたちも巣立って
旦那さんと義理の父母と暮らしているんだろうな〜
それで、今日はシラウオで一杯なんて
旦那さんが言ったもんだから
一生懸命すくっているんだろうな〜

な〜んて、どんどん勝手に話を作ってしまいます。空想するのは私の癖で、おばちゃんとは関係ありませんので、忘れてください。


さてシラウオの件です(ネットでちょっと調べてみました)。

似た発音の魚に、シロウオとかシラスと呼ばれるものがいます。今回紹介したシラウオは、サケ目シラウオ科の魚です。早春に砂の多い川の下流域に遡上して産卵するそうです。海にもどっていく降海型と沼や湖で一生を終える陸封型の2タイプがいるとのことでした。海とつながっていることもあるので、涸沼のシラウオはきっと降海型ではないかと想像しています。

シロウオというのはスズキ目ハゼ科の魚。シラスというのは、ウナギやアユ、イワシの稚魚の総称だそうです。魚屋で売っているシラスは、ほとんどがイワシの稚魚のようです。

まったく知りませんでした。たまには魚のことも調べてみるものですね。
(えっ、そんなの常識ですか? 失礼しました)

(2008.4.4/茨城町)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

茨城にもどってきました

長かった山梨〜静岡シリーズも終わり、ほっとしています。

さらりと書くつもりがコテコテになってしまい、途中から自分でも嫌になってしまいました。そんなシリーズを読んでいただいた皆様、ありがとうございます。

というわけで、やっと地元・茨城のことを書けることになりました。でも、内容は相変わらず希薄ですので、読み流してくださいね。


08040821
もっとムーディな写真になると思ったのに…。これじゃ草むらから獲物を狙っている獣の視点ですね。

向こうに写っているのは涸沼(ひぬま)です。海とつながっているから汽水湖になります。聞いた話によると、いろんな魚がいるそうです。要するに、淡水魚と海水魚の両方に加え、汽水域を好む珍しい種類も生息するとか。生息種の多様性を考えると、とても貴重な沼だと思います。


08040822
私に驚いて、カモが飛び立ちました。


08040823
ちゃぷちゃぷと打ち寄せる水の音に、思わず心が和みます。かすかに潮の香りがするのは気のせいなのでしょうか。砂浜があるところなど、海岸と同じですね。


08040814
お散歩中のおばさんがいました。改めて思ったのですが、水辺の松の木ってなぜか絵になりますねぇ〜。枝先に天女の羽衣などかかっていそうな雰囲気です。ここだったら水遊びにも最高なのですが、あまり水はきれいとは言えませんでした。


08040816
歩いている途中で見つけた花です。これはコブシのようです。鼻をくっつけて匂いをかいだら、ハムスターのおしっこの匂いがしました。表現が下品ですが、子どもの頃飼っていたハムスターを思い出したのは事実です。

余談ですが、ペアのハムスターは30匹以上に殖えました。ミカン箱に網を張って飼いましたが、餌代が大変でした。今思うと、その殖え方はまさに「ねずみ算」式でした。


08040817
なんとも可憐な花です。うなだれているところなど、乙女の恥じらいを思わせます。名前が分からなかったので、がんばって調べてみました。どうやら園芸品種のスノーフレークという花みたいです。スズランスイセンとかオオマツユキソウとも呼ばれるようです。花びらの先端についた緑の点がとてもイカしてます。


08040815
しばらく歩くと、沼で何かを捕っているおばさんを見つけました。ワクワクしておばさんのところまで走り出す私。もう、好奇心全開です。

これ以上書くとまたコテコテになりそうなので、つづきは次回にします。


(2008.4.4/茨城町)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

焼きそば食べるら〜

前回からのつづきです。「西湖いやしの里根場」を後にして、向かった先は静岡県の富士宮市です。

0804081
この富士山は静岡県側から見たものです。移動途中の道沿いの木々を眺めていたのですが、このあたりはミズナラがかなり目立ちました。茨城県だとコナラやクヌギを中心とした雑木林が多いのですが、山梨・静岡県はようすが違います。やっぱり標高が高いと生えている樹木も変わってくるんですね〜。


0804082
080408308040840804085
途中で昼食をとりました。食べたのはこれ、ほうとうです。「やっぱりご当地の名物を食べなくちゃ!」と注文したのですが、よ〜く考えたらここは静岡。ほうとうは山梨の名物です。頼んでから気づきました。でも、おいしかったですよ。最初は味が薄いかな? と思いましたが、食べ終えてみるとちょうどいい味付けでした。おにぎり2個のセットで千円ぐらいだったと記憶しています。お店は県道414号沿いにある「俵屋」という名前でした。


08040811
こちらは「富士宮やきそば」です。富士宮浅間大社の向かいにある「お宮横町」でいただきました。食べた瞬間、「ふ〜ん、なるほどね〜」と思わず頷いてしまいました。茨城で食べる焼きそばとはまったく違います。太めの麺のもっちりとした食感、肉かすが醸し出すコク、イワシの削り粉の香りと風味、それぞれが絶妙にブレンドされています。「めちゃくちゃうまい」というより、しばらくするとまた食べてみたくなる「クセになる味」のような気がしました。


08040810
作ってくれたのは写真のお姉さん。富士宮焼きそばのことをいろいろ教えてくれました(一応、ご本人には撮影とブログへの掲載許可はいただいています)。


0804086
富士宮焼きそばの歴史は約60年前、戦後の食糧難までさかのぼります。当時、富士宮にあった製麺工場の社長さんが、懐かしい「ビーフン」の味を焼きそばで再現しようと作ったのがこの麺だそうです。それ以来、富士宮の焼きそばはず〜っとこの太麺スタイルを貫いています。この麺は蒸しただけの麺で日持ちがします。そんなところにも食糧難という時代に対応する知恵がうかがわれます。


0804087
焼きそばを食べていると、「もう帰るら〜」と誰かが言いました。振り返ると家族連れのお父さんが、みんなに帰宅を促しているようすです。「○○ら〜」と語尾に“ら〜”をつけるのは静岡弁だと聞いていましたが、実際に聞けて感動しました。

じつは私、方言が大好きです。ご当地の言葉を聞くと、いつもと違う場所に来ているという実感がわきます。その地方独特の人の息づかいを感じるのです。


0804089
方言が好きになったのは、かれこれ20年以上も前のこと。福島県の五色沼で、若い男女が方言で話しているのを聞いてからです。その若いカップルの仲睦まじかったこと、はにかんだ女の子の顔が今でも思い出されます。標準語にはあまり体温を感じませんが、方言だと人の温かみを感じます。あのときの二人は今でも幸せなのかなぁ…


080408130804088
余計な話をしました。こちらはお宮横町の周辺のようすです。どこからでも富士山が見えます。茨城県人が筑波山に親しみを感じているように、静岡県民も富士山に同じようなものを感じているのではないでしょうか? 『古事記』『常陸風土記』には筑波山と富士山の話があります。その話のなかで、一夜の宿を求めた母神様を温かく迎えたとされているのが筑波山。反対にやさしくしなかったのが富士山です。そこで母神様は筑波山を人が集まる山に、富士山は一年中雪が積もる冷たい山にしてしまったそうです。あたかも富士山は人情味のない山のように描かれていますが、実際の富士山をこうして眺めるとそんなことはないように感じます。これだけ庶民の生活にとけ込んでいる山、風景の一部になっている山はそう多くはないと思います。今回は飽きるほど富士山を見ましたが、どこから見ても絵になる素晴らしい山です。また機会があったら、ぜひ訪れたいと思いました。

(2008.4.3/静岡県・富士宮市)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

民家の建築美、素晴らしい日本の風景

0804075
前回、「西湖いやしの里根場」のつづきです。


0804072
ここに立つと、仕事に追われる日常の生活を忘れてしまいます。今にもモンペ姿のお母さんが出てきて「今日はいい天気だねぇ」なんて挨拶されそうです。


0804074
コンビニ、デパート、高速道路、人がひしめく東京のオフィス街…猥雑な日本の都市部とは対照的な整然とした空間。ここが、現代の日本の風景だと思えるでしょうか? 時間がゆったりと流れているのがわかります。


08040710804076
さて、なんでこんな空間がここにあるのかというと…。

昭和41年の台風26号の被害(土砂災害)で、ここにあった集落のほとんどを消失してしまいました。その失われた茅葺集落景観を再生したのがこの施設です。建物を見ると、とても特徴のある形をしています。これは「カブト造り」というそうで、言葉通り兜に似ていることから名付けられたようです。屋根のてっぺんには「千木」と呼ばれる棟止めがあります。この棟止めに盆栽マスをつくり、乾燥に強いイワヒバやヤマユリ、アヤメ、ギボウシなどを植えたそうです。屋根を守ると同時に季節の移ろいを楽しむ。そんな小粋な知恵が昔の暮らしにあったことをうかがわせます。


0804073
08040790804071008040711
この施設内の各棟では、焼き物、紬、地元の特産物など、いろいろなものが売られています。なかには、陶芸や機織りなどの体験ができる棟もあります。


08040713
080407140804071208040716
蛇足ですが、カブト造りは外観からもなんとなく想像できるように三階造りになっています。一番上の階は蚕を飼う部屋だそうです。なるほど、紬や繭細工が売られているのにも納得です。


08040717
080407180804071908040720
こりゃなんだ〜。と思ったのが写真の旗。戦国時代のものであることは想像がつきますが、ムカデの旗印とはユニークです。じつはこれ、山本勘助の旗だそうです。ちょうどこの日は特別展期間中だったので、鎧や槍、刀、鐙、鞍など、いろいろな武具が展示されていました。

外国人の観光客が多く、英語圏以外の人も目立ちました。彼らは英語ではない言葉を口にしながらしきりに頭を縦に振っていました。外人さんって日本の伝統的なものにすご〜く興味を示しますよね。


このあと静岡に移動します。そのつづきはまた次回へ。


(2008.4.3/山梨県・富士河口湖町)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

スキーに来たんだっけ?

前回からのつづきです。

0804061
山梨の朝は爽やかでした。宿泊したビジネスホテルの後には、まぶしいばかりの富士山がそびえています。スキーで滑走したら、ホテルまでたどり着けそうな感じがしました。春でこうですから、冬だとどんな風に映るのでしょう。


0804062
早朝の散歩を楽しみました。山梨には、茨城で見かけない樹木がたくさんあります。写真はカラマツだと思うのですが、あちこちにありました。そういえば、前日にはシラカバらしき木も見ました。見知らぬ土地の植物を見るのも楽しいものです。


08040630804064
08040650804066
もちろん、蜘蛛探しもしました。見つけたのはヒメグモの仲間とコガネグモの仲間です。ヒメグモの方は、ムナボシヒメグモとバラギヒメグモに見えます。コガネグモの方はムツボシオニグモでしょうか。かなり赤っぽいのが気になります。幼体のせいかもしれませんが、ムツボシオニグモは本来もっと黄色いです。


0804067
こちらは河口湖の隣、西湖にある「西湖いやしの里根場」です。根場は「ねんば」と読むらしいです。その昔この地には集落があったそうで、それを再現したのがこの施設。詳しいことは次回にしたいと思います。


(2008.4.3/山梨県・富士河口湖町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

茨城のうどんにはない。このコシ、歯ごたえ

またまた前回からのつづきです。山梨の一日はまだ終わりません。

08040510
「河口湖 オルゴールの森」のすぐ近くにあるのが、「河口湖 木ノ花美術館(きのはなびじゅつかん)」です。ここには池田あきこさんが描いた絵本『わちふぃーるど』の主人公・ダヤンの絵がたくさんあります。この猫、私でも知っているくらいですから、みなさんもご存知でしょう。館内に入ってみると、そこには独特の雰囲気が漂っています。キャラクターものにはほとんど興味がない私ですが、見ていてとても楽しかったです。


080405120804051308040514
じつは私、犬派なのです。あえてキャラクターもので言うなら“うめ吉”が好きです。こっそり言うと、ぬいぐるみも持っています(抱いて寝たりはしません!)。ついでに“あやか”も持っています。今でも家のどこかにあるはずですが、もう20年近く会っていません(きっと飢え死にしてるかも)。いや〜、なんでそんな話をしたかと言うと…。うめ吉だったらこんな美術館はできないだろうなぁと考えたからです。それくらいダヤンの個性は際立っています。絵を見ていると、本当にいる猫なのかと思うくらいです。それを考えると、池田あきこさんの世界ってすごいと思います。キャラクターに命を吹き込む筆力、さすがです。恐れ入りました。


08040516
あまり自然観察をしていなかったので、ここで唯一の植物をご紹介。と言ってもコケです。山梨のコケ、私にとっては初対面です。木ノ花美術館の敷地に生えていました。


08040515
こちらは富士山です。

(言わなくったって分かる!)

そりゃそうですよね。でも、大事なのはこの場所なんです。ここにバス停がありまして、その名も「逆さ富士」です。残念ながらこの日は空が曇り、湖面が波立っていて逆さ富士は拝めませんでした。見られなかったことが、今でも心残りです。


08040517
さぁ〜て、お昼はこれ。白須うどんです。なんでも地元では有名だそうで、一度は食べなければと思っていました。と〜こ〜ろが、お店はお客さんでごった返しています。並んでまで食べることはめったにしないのですが、この日ばかりは特別です。歯を食いしばって最後尾に並びました。

15分以上待ったでしょうか、やっとうどんにありつけました。ごってり乗ったキャベツとニンジン。メニューはかけうどん、冷たいうどん(温かい汁につけて食べる)の二種のみ。写真はかけうどんです。もっちりとした歯ごたえは、茨城で食べたことがない感覚。一度、名古屋で味噌煮込みうどんを食べたことがありますが、名古屋のうどんほどはかたくありません。

ご主人に話を聞いてみました。うどんで大切なのは加える水の量で、コシの強さにすごく影響するそうです。ちなみに、その日の天気によって微妙に水の量を変えると言っていました。しかも使っているのは富士山の伏流水。麺が締まって味が良くなるらしいです。つゆは鰹だしをベースに作っています。胡麻を原料にした特製からしが置いてあり、途中からそれを入れると二種類の味が楽しめます。

お値段はなんと300円! 安い、安すぎます。どうりで列ができるほど混むわけです。お店は普通の民家の居間であるところもユニークです。


08040518
うわぁ〜、またまた長いこと書いてしまいました。でもこれでおしまいです。写真は宿泊先のビジネスホテルからの眺め。和みますねぇ〜。私は山の風景が好きです。特に山並みが続いている土地には郷愁を感じます。あの日の暮れていくときの色の変化を見ていると、なぜか古典の世界に引き込まれてしまうのです。

今は電気のある時代だから夜でも安心ですが、月の光とわずかな灯火だけが頼りだった時代はどうだったのでしょうか? 山を見ていると、ついついそんな昔の人々のことを考えてしまいます。だから、山の中腹などに明かりが灯っていたりすると、えも言われぬ心境になるのです。もし、そこに恋しい人が住んでいたのなら…なんて想像して。歌を詠んだり、恋文をしたためたりする気持ちがなんとなくわかるような気がします。

(2008.4.2/山梨県・富士河口湖町)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

奇跡のオルゴール。運命はタイタニックとともに

前回の「河口湖 オルゴールの森」のつづきです。

08040413
1912年に北大西洋のニューファンドランド沖で氷山と衝突した豪華客船・タイタニック号。その後の悲劇は映画などでみなさんもご存知でしょう。タイタニックの一等船客のサロンのためにデザイン・製作されたのが写真のオルゴールです。正確に言うと、これはオルゴールではなく「フィルハーモニック・オーケストリオン」というようです。ドイツのウェルテ社が「タイタニック・モデル」として手がけました。


08040414
なぜ、タイタニックのために作られたオルゴールがここにあるのでしょう。不思議だと思いませんか? じつは、製作が遅れたため船に乗せることができなかったそうです。本来なら海の底で朽ち果てるはずだったものがここにある。なんと数奇な運命なのでしょう。今なおその美しい調べを湖岸で奏でるタイタニック・モデル。その荘厳な音楽を耳にすると、“奇跡”と言う言葉が頭をよぎります。

見れば見るほど、美しい形です。100年近くも前に作られたものであることが信じられません。その造形的な素晴らしさもさることながら、これを作った職人の技に感銘を覚えます。科学や工業的な技術が発達した今、果たしてこれと同じものが作れるのでしょうか? 私は素直に肯定することができません。みなさんも実物を見れば、私の意見に賛同してもらえると思います。このオルゴールには、職人の魂が込められているのです。


08040412
写真では大きさが分かりにくいと思いますが、高さは3メートル以上、幅は2メートルちょっと、奥行きも1メートル以上あります。まさに、豪華客船にふさわしく堂々たるものです。


0804041
080404208040430804045
タイタニック・モデルに感動して長々と書いてしまいましたが、ほかにも広いホールに人形付きの巨大なオルゴールがあったりします。その場の雰囲気は、まるで貴族のサロンです。大音響とともに踊る人形たちを見ていると、有無も言わせず別の時代に連れ去られるのが分かります。おもしろいのは音楽が鳴り止んだ瞬間です。ほんの一瞬ですが意識が空白になり、まるで過去から現代に無理矢理連れ戻された感じがします。この巨大な仕掛けは、もしかするとタイムマシーンなのかもしれません。
0804044


08040411
ほかにも、人形が踊るオルゴールが多数あります。それらの人形たちの精巧な動きを見ていると、驚きと感銘が同時にわき起こります。


0804049
この写真がオルゴールの中身だと言ったら信じてもらえるでしょうか。


08040410
こちらが、全体の写真です。この城のなかで、上の写真にある舞踏会が繰り広げられているのです。


0804048
そもそもオルゴールとは、オルガンのことらしいです。その昔、オランダ人が持ってきたものを日本人が「これは何と言うのか?」と尋ねたとき、オルガンという発音をオルゴールと聞き違えたそうです。じつは私、オルゴールと聞いて手の平に乗るようなものを想像していました。しかし、今回この施設を訪れて目から鱗が落ちました。オルゴールっていろいろあるんですね。


08040415
ほかにもいろいろ紹介したいものがあったんですが、このへんで「河口湖 オルゴールの森」のことは終わりにしておきます。(写真は果物の形をしたオルゴール。レモン、バナナ、オレンジなど、おみやげショップで売っていました)


(2008.4.2/山梨県・富士河口湖町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ここはスイスか?

0804051
前回からのつづきです。

アルプスの麓の風景です。そう言ったら、信じてしまう人もいるのではないでしょうか? それくらい素敵な場所でした。もちろん、ここは間違いなく日本。これも河口湖畔の風景です。


0804052
「いったいどこなんだ」とおっしゃる方、よくぞ訊いてくださいました! ここは「河口湖 オルゴールの森」という施設。オルゴールと言われて「男が行くとこじゃないなぁ」と思った男性諸君、それは大きな間違いです。ここに行けば、女心が分かるというものです。もし、小さなお子様がいらっしゃるなら、一度連れて行ってあげてください。素直に感動するかわいい笑顔が見られるかもしれませんよ。


0804053
08040540804056
若い男性なら、彼女とのデートコースに最適です。見るものふれるものが新鮮で感動的、とにかく話題には事欠かないはず。感動を共有することは、二人の関係をより深化さることでしょう。ただし、その後の展開までは保証いたしかねますので、悪しからず。

まだ花は咲いていませんが、バラ園もおすすめです。もうしばらくすると、色とりどりの春バラが咲き始めることでしょう。さらに、園内にはおしゃれなレストランがあります。美しい風景を眺めながらのお食事なんて、最高の演出ではないでしょうか。ランチメニューもあるので、ほどほどの予算で楽しめると思います。


08040550804057
08040590804058
私は今回、初めてこの施設に足を運びましたが、本命のオルゴールを見る前に感動。1時間ぐらい歩いてもいいと思ったほどです。駆け足で見るにはもったいないくらい見所がありました。ちなみに、この庭園はスイスの街並をイメージして造られたそうです。私はスイスに行ったことはありませんが、本当にスイスにいるような異国情緒を味わえました。


(2008.4.2/山梨県・富士河口湖町)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

山梨に行ってきました

080403
今回の仕事の現場は山梨県と静岡県でした。ということで、4月2日、3日の二日間の訪問地のようすをお伝えします。さっき帰ったばかりなので、とりあえずはこの一枚。つづきは時間のあるときに書き足していきます。


(2008.4.2/山梨県・富士河口湖町)


*追記
ここは河口湖畔。富士山を背景にマウンテンバイクの一行が颯爽と走り過ぎていきます。その先には、巨大なレフ板(光を反射させる板)がずらりと並んでいました。待ち構えているのはビデオを手にしたカメラマン。どうやら何かの撮影のようです。

出番を待っている若者に話を聞いたら、CMの撮影だと教えてくれました。ある食品会社のテレビCMだそうで、出演者は今年度採用になったその会社の新入社員。入社早々ビッグな仕事をしています。食品会社だけあって、新鮮さは何よりアピールしたいところ。ネタに新鮮な人材を使ったのはそんな理由があるのかもしれません。もう、見るからにフレッシュ! それに、みなさんド素人。まさに自然素材そのものでした。
0804032


そうそう、言い忘れましたが手前にある植物はラベンダーです。これが一斉に咲いたらとてもきれいだと思います。花の咲く頃、もう一度ここを訪れたいと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ぶん、ぶん、ぶん

0804013
ハチがとぶ〜


0804011
コナラのあ〜な〜に


0804012
ミツバチ集まる。ぶん、ぶん、ぶん…


というわけで、春です。

じつは昨年もこの穴にミツバチがいたのを確認しています。どうやらここが巣になっているようです。写真を撮るとき、ものすごい羽音がしました。セイヨウミツバチかニホンミツバチか気になったので、図鑑で調べてみました。働きバチの姿から推測するとニホンミツバチのようです。


(2008.3.27/かすみがうら市.旧千代田町)

| | コメント (6) | トラックバック (1)

« 2008年3月 | トップページ | 2008年5月 »