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奇跡のオルゴール。運命はタイタニックとともに

前回の「河口湖 オルゴールの森」のつづきです。

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1912年に北大西洋のニューファンドランド沖で氷山と衝突した豪華客船・タイタニック号。その後の悲劇は映画などでみなさんもご存知でしょう。タイタニックの一等船客のサロンのためにデザイン・製作されたのが写真のオルゴールです。正確に言うと、これはオルゴールではなく「フィルハーモニック・オーケストリオン」というようです。ドイツのウェルテ社が「タイタニック・モデル」として手がけました。


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なぜ、タイタニックのために作られたオルゴールがここにあるのでしょう。不思議だと思いませんか? じつは、製作が遅れたため船に乗せることができなかったそうです。本来なら海の底で朽ち果てるはずだったものがここにある。なんと数奇な運命なのでしょう。今なおその美しい調べを湖岸で奏でるタイタニック・モデル。その荘厳な音楽を耳にすると、“奇跡”と言う言葉が頭をよぎります。

見れば見るほど、美しい形です。100年近くも前に作られたものであることが信じられません。その造形的な素晴らしさもさることながら、これを作った職人の技に感銘を覚えます。科学や工業的な技術が発達した今、果たしてこれと同じものが作れるのでしょうか? 私は素直に肯定することができません。みなさんも実物を見れば、私の意見に賛同してもらえると思います。このオルゴールには、職人の魂が込められているのです。


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写真では大きさが分かりにくいと思いますが、高さは3メートル以上、幅は2メートルちょっと、奥行きも1メートル以上あります。まさに、豪華客船にふさわしく堂々たるものです。


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タイタニック・モデルに感動して長々と書いてしまいましたが、ほかにも広いホールに人形付きの巨大なオルゴールがあったりします。その場の雰囲気は、まるで貴族のサロンです。大音響とともに踊る人形たちを見ていると、有無も言わせず別の時代に連れ去られるのが分かります。おもしろいのは音楽が鳴り止んだ瞬間です。ほんの一瞬ですが意識が空白になり、まるで過去から現代に無理矢理連れ戻された感じがします。この巨大な仕掛けは、もしかするとタイムマシーンなのかもしれません。
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ほかにも、人形が踊るオルゴールが多数あります。それらの人形たちの精巧な動きを見ていると、驚きと感銘が同時にわき起こります。


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この写真がオルゴールの中身だと言ったら信じてもらえるでしょうか。


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こちらが、全体の写真です。この城のなかで、上の写真にある舞踏会が繰り広げられているのです。


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そもそもオルゴールとは、オルガンのことらしいです。その昔、オランダ人が持ってきたものを日本人が「これは何と言うのか?」と尋ねたとき、オルガンという発音をオルゴールと聞き違えたそうです。じつは私、オルゴールと聞いて手の平に乗るようなものを想像していました。しかし、今回この施設を訪れて目から鱗が落ちました。オルゴールっていろいろあるんですね。


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ほかにもいろいろ紹介したいものがあったんですが、このへんで「河口湖 オルゴールの森」のことは終わりにしておきます。(写真は果物の形をしたオルゴール。レモン、バナナ、オレンジなど、おみやげショップで売っていました)


(2008.4.2/山梨県・富士河口湖町)

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