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焼きそば食べるら〜

前回からのつづきです。「西湖いやしの里根場」を後にして、向かった先は静岡県の富士宮市です。

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この富士山は静岡県側から見たものです。移動途中の道沿いの木々を眺めていたのですが、このあたりはミズナラがかなり目立ちました。茨城県だとコナラやクヌギを中心とした雑木林が多いのですが、山梨・静岡県はようすが違います。やっぱり標高が高いと生えている樹木も変わってくるんですね〜。


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途中で昼食をとりました。食べたのはこれ、ほうとうです。「やっぱりご当地の名物を食べなくちゃ!」と注文したのですが、よ〜く考えたらここは静岡。ほうとうは山梨の名物です。頼んでから気づきました。でも、おいしかったですよ。最初は味が薄いかな? と思いましたが、食べ終えてみるとちょうどいい味付けでした。おにぎり2個のセットで千円ぐらいだったと記憶しています。お店は県道414号沿いにある「俵屋」という名前でした。


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こちらは「富士宮やきそば」です。富士宮浅間大社の向かいにある「お宮横町」でいただきました。食べた瞬間、「ふ〜ん、なるほどね〜」と思わず頷いてしまいました。茨城で食べる焼きそばとはまったく違います。太めの麺のもっちりとした食感、肉かすが醸し出すコク、イワシの削り粉の香りと風味、それぞれが絶妙にブレンドされています。「めちゃくちゃうまい」というより、しばらくするとまた食べてみたくなる「クセになる味」のような気がしました。


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作ってくれたのは写真のお姉さん。富士宮焼きそばのことをいろいろ教えてくれました(一応、ご本人には撮影とブログへの掲載許可はいただいています)。


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富士宮焼きそばの歴史は約60年前、戦後の食糧難までさかのぼります。当時、富士宮にあった製麺工場の社長さんが、懐かしい「ビーフン」の味を焼きそばで再現しようと作ったのがこの麺だそうです。それ以来、富士宮の焼きそばはず〜っとこの太麺スタイルを貫いています。この麺は蒸しただけの麺で日持ちがします。そんなところにも食糧難という時代に対応する知恵がうかがわれます。


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焼きそばを食べていると、「もう帰るら〜」と誰かが言いました。振り返ると家族連れのお父さんが、みんなに帰宅を促しているようすです。「○○ら〜」と語尾に“ら〜”をつけるのは静岡弁だと聞いていましたが、実際に聞けて感動しました。

じつは私、方言が大好きです。ご当地の言葉を聞くと、いつもと違う場所に来ているという実感がわきます。その地方独特の人の息づかいを感じるのです。


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方言が好きになったのは、かれこれ20年以上も前のこと。福島県の五色沼で、若い男女が方言で話しているのを聞いてからです。その若いカップルの仲睦まじかったこと、はにかんだ女の子の顔が今でも思い出されます。標準語にはあまり体温を感じませんが、方言だと人の温かみを感じます。あのときの二人は今でも幸せなのかなぁ…


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余計な話をしました。こちらはお宮横町の周辺のようすです。どこからでも富士山が見えます。茨城県人が筑波山に親しみを感じているように、静岡県民も富士山に同じようなものを感じているのではないでしょうか? 『古事記』『常陸風土記』には筑波山と富士山の話があります。その話のなかで、一夜の宿を求めた母神様を温かく迎えたとされているのが筑波山。反対にやさしくしなかったのが富士山です。そこで母神様は筑波山を人が集まる山に、富士山は一年中雪が積もる冷たい山にしてしまったそうです。あたかも富士山は人情味のない山のように描かれていますが、実際の富士山をこうして眺めるとそんなことはないように感じます。これだけ庶民の生活にとけ込んでいる山、風景の一部になっている山はそう多くはないと思います。今回は飽きるほど富士山を見ましたが、どこから見ても絵になる素晴らしい山です。また機会があったら、ぜひ訪れたいと思いました。

(2008.4.3/静岡県・富士宮市)

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コメント

むかしむかし、富士山と筑波山がけんかをしました。
富士山は棒を持って筑波山の頭をポカッとたたきましたので、筑波山の頭は二つに割れてしまったのです。

そんなお話を、小学校の先生がしてくださったのを覚えています。

飽きるほどの富士山、なんてうらやましいお言葉・・・bearing 私も富士山に会いたいぞー!!

静岡出身のAさんは、確かに「○○ら~」って言ってました!mushizukiさんも聞きました?無理やりsuzu君がまねして言ってるのが面白かった(笑
静岡弁に比べて茨城弁はあんまり可愛くないなぁ・・・

投稿: o | 2008年4月 9日 (水) 13時32分

Oさん、こんばんはー

ところで、筑波山と富士山のけんかの原因は何だったのでしょう? とても知りたいです。

「ら〜」の件は、私もAさんから教えてもらったんですよ。その話を聞いたとき、とても興味を持ったのですが、こんなに早く本物の静岡弁を聞けるとは思っていませんでした。私は幸せ者かも。

そうそう、現地で噂の「黒いおでん」も見ましたよ。食べたかったのですが、ほうとうやら富士宮やきそばやら食べてしまったので、諦めました。残念!

投稿: mushizuki | 2008年4月 9日 (水) 19時51分

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