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2009年3月

苔に包まれた家

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昨日はすごい風でした。嵐のような烈風を受けながら、なぜか私は那珂川のほとりにいたのです。いや〜、別になにか特別な思いがあって立ちすくんでいたのではありません。単に営業途中のトイレ休憩です。(あっと、河原でしたわけではないですから。お間違えなく)

休憩したのは御前山大橋の近くにある「道の駅 かつら」です。そこには桜の木がたくさんあって、だいぶつぼみも膨らんでいました。いよいよ桜の季節かぁ…なんてうっとりしていたら、足元にへんなものが落ちてきました。

苔玉のように見えますが、じつは鳥の巣です。

ほんとかよ〜、と思う方もいらっしゃるでしょうが、ほらこの通り。


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見事な作品です。シュロを基本にナイロンの紐などを巧みに絡めています。しかも外壁というか、巣の表側は苔を張り巡らしています。

保温効果を高めるためなのか、それとも適度な湿度を維持するためなのか、その理由はわかりません。もしかすると、外敵の目をくらますための保護色的な役割を担っているのかもしれません。なかなかの知恵者ですね〜。

その知恵者は誰か? ウグイスでしょうか、メジロでしょうか? まぁ、とにかく小型の鳥であることは間違いありません。


(撮影:2009.3.23/城里町・旧桂村)

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小さな松ぼっくりと湿地の木

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小指の先ほどの松ぼっくり? いえいえ、これは松ぼっくりではありません。ハンノキの果実です。図鑑には“堅果”と書いてあります。(脇に写っているのは雄花です)


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ハンノキってどんな木? とお思いになる方もいるのではないでしょうか。ほら、こんな実がなっている木を見たことはありませんか?


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全体の樹形はこちらです。よく湿地や水辺などに生えていることが多いです。たまに乾いたところに生えていることもあります。でも、周りのようすをよ〜く見てみると過去は湿地だったと思える場所であることが多いです。

ハンノキは水分の多い土壌を好むようです。根腐れにも耐えられる特殊な構造や機能を持っているのではないでしょうか。ほかの樹木が進出しにくい場所を確保するというのは賢い方法なのかもしれませんね。

このハンノキの特殊性について、じつは昔から思っていることがあります。それは何かというと…

ある種の菌類がハンノキの定着や成長に一役買っているのではないかということ。それはきのこを作る菌類かもしれませんし、嫌気性の菌類かもしれません。これは単なる妄想なので、なんの根拠もありません。ただ何となく、ハンノキとすご〜く仲のいい菌類が存在するのではないかと思っているだけです。

ところで、ハンノキってカバノキ科の木だったんですね。カバノキで思い出すのはやっぱりシラカバでしょう。身近なところにある木ではシデ類も仲間です。茨城県南部ではイヌシデやアカシデが多いようです。とは言うものの、属は違います。ハンノキはハンノキ属、シラカバはカバノキ属、イヌシデやアカシデはクマシデ属。植物のことは詳しく知らないので断言はできませんが、同じ科でも属が違うと性質にも違いが出るのでしょう。そんなことまで分かってくると樹木観察もますます楽しくなるんでしょうね。

今回の撮影はリコーR10です。


(撮影:2009.3.18/石岡市)

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千年の杉、鷲子山神社

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先日、茨城県と栃木県にまたがって鎮座する鷲子山神社に行ってまいりました。かねてより見てみたいと思っていた神社だったので、やっと願いが叶ったという思いでいっぱいです。

鷲子山は「とりのこさん」と読みます。じつを言うと、以前は「わしこやま」だとばかり思っていました。


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けっこう趣のある神社です。境内にはやたらとふくろうの彫り物が置かれています。なんでも本殿に登る階段が96段だそうで、上り下りすると2×96で「ふくろう」ということらしいです。


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なんとも豪奢な本殿の彫刻です。さぞかし多額の寄進があったのではないかと想像できます。聞いた話によると、この地方には和紙づくりで財を成した長者さんがいたとか。その方が寄付をしたのでは…と勝手に思い込んでしまうところです。

もっとも、栃木の方々にとっても大切な神社でしょうから、常陸・下野の双方の協力があってこそ建立できたものでしょう。ともかく、両県にとって信仰の拠り所であることは間違いないと思います。


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本殿の脇には杉の大木があります。たぶん御神木として崇められている木だと思います。立て札には「千年杉」と書いてありました。ミレニアムツリーなんて言い方があるかどうかは知りませんが、見上げると計り知れない時の流れを感じさせます。


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本殿は天明八年(1788)に建て替えられたものだそうです。それでもゆうに200年は経過しています。木造建築って意外と丈夫なんだ〜と感心してしまいました。

常陸大宮市の旧美和村は「美和杉」で有名な場所です。村の面積のほとんどが山林ではないかと思うほど、山に囲まれています。もちろん、大部分の山々に杉が植林されています。どれも真っすぐに伸びた美しい杉でした。なかには間伐作業の途中らしい山が見られ、「きちんと手が入っているんだ〜」と安心させられました。


(撮影:2009.3.8/常陸大宮市・旧美和村)


今回の撮影はリコーR10です。いつも使っているオリンパスE300とはちょっと趣が違います。かなり硬質な絵になっているのではないでしょうか。コンデジなので仕方がないのかもしれませんが、もう少ししっとりとした絵にならないものでしょうか。

「贅沢言うな!」と叱られそうなので、ぼやきはこれくらいに。

いやいや、R10に満足していないというわけではありませんので、誤解なさらないでください。とても使いやすいカメラであることは間違いないです。

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