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小さな松ぼっくりと湿地の木

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小指の先ほどの松ぼっくり? いえいえ、これは松ぼっくりではありません。ハンノキの果実です。図鑑には“堅果”と書いてあります。(脇に写っているのは雄花です)


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ハンノキってどんな木? とお思いになる方もいるのではないでしょうか。ほら、こんな実がなっている木を見たことはありませんか?


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全体の樹形はこちらです。よく湿地や水辺などに生えていることが多いです。たまに乾いたところに生えていることもあります。でも、周りのようすをよ〜く見てみると過去は湿地だったと思える場所であることが多いです。

ハンノキは水分の多い土壌を好むようです。根腐れにも耐えられる特殊な構造や機能を持っているのではないでしょうか。ほかの樹木が進出しにくい場所を確保するというのは賢い方法なのかもしれませんね。

このハンノキの特殊性について、じつは昔から思っていることがあります。それは何かというと…

ある種の菌類がハンノキの定着や成長に一役買っているのではないかということ。それはきのこを作る菌類かもしれませんし、嫌気性の菌類かもしれません。これは単なる妄想なので、なんの根拠もありません。ただ何となく、ハンノキとすご〜く仲のいい菌類が存在するのではないかと思っているだけです。

ところで、ハンノキってカバノキ科の木だったんですね。カバノキで思い出すのはやっぱりシラカバでしょう。身近なところにある木ではシデ類も仲間です。茨城県南部ではイヌシデやアカシデが多いようです。とは言うものの、属は違います。ハンノキはハンノキ属、シラカバはカバノキ属、イヌシデやアカシデはクマシデ属。植物のことは詳しく知らないので断言はできませんが、同じ科でも属が違うと性質にも違いが出るのでしょう。そんなことまで分かってくると樹木観察もますます楽しくなるんでしょうね。

今回の撮影はリコーR10です。


(撮影:2009.3.18/石岡市)

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植物」カテゴリの記事

コメント

mushizukiさん、こんばんは。ご無沙汰してます。

この時期のハンノキはやっぱり実が目立ちますよね~!
こちら阿見では耕作放棄された谷津田は植生の遷移が進んでいて、ヤナギ類が目立つことが多いんですが、場所によってはこのハンノキが乱立して、田んぼだったところがハンノキ林のようになっているところもあります。

あとハンノキにはマメ科と同じく根粒菌がいるらしいですよ~!(授業で習った気がします…)湿地でも生きていけるというだけあって、色々と秘密がありそうですよね!

投稿: taro | 2009年3月18日 (水) 20時50分

taroさん、こんばんは。

やっぱり共生菌がいるんですね! じつは、ハンノキイグチというきのこが共生菌かと思ったんですが、生えているのを見たことがないので確信が持てなかったのです。

なるほど、マメ科の植物と同じような根粒菌がいるとなれば納得です。日常生活では植物に関する話題になることがないので、taroさんからいただいたような情報が耳に入ってきません。というわけで、情報源を持たない人間にとってブログでの情報交換はとても貴重だと思います。今後ともよろしくお願いしま〜す。

ところで、気になっていることがあります。以前お約束した「一緒に自然観察」計画です。卒業を間近にひかえた今となっては実現が難しいかもしれませんが、いつかは必ず…と思っています。私の知らない阿見の自然をぜひ見てみたいと願っていますので、その時はどうぞよろしくお願い致します。

投稿: mushizuki | 2009年3月18日 (水) 21時54分

こんばんは!

聞いた話によると、まだ植物と菌の関係はほとんど解明されていないらしい…です。かなり太いパイプの相互関係にあるようなんですが、これから色々と解明されるかもしれませんね~!

「一緒に自然観察」計画…流れ流れになってしまい申し訳ありません…(汗)
社会人になればかえって土日は休みになるんじゃないか!(想像の中では…)と思っています。機会がありましたら連絡しますので、よろしくお願いします!

投稿: taro | 2009年3月20日 (金) 22時40分

taroさん、こんばんは。

社会人になってからのお楽しみですね! お待ちしています。

ところで、勤務地は茨城なのでしょうか?

「一緒に自然観察」は、多少遠い場所でもOKですよ〜

投稿: mushizuki | 2009年3月25日 (水) 00時52分

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