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珊瑚と怪物と海老の尻尾

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一面の銀世界です。樹々も凍る極寒の風景です。気温は−10℃くらいではないでしょうか。


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じつは昨日、蔵王に行ってきました。上の写真とこの写真はロープウェイから撮影しています。

出かけたのは西蔵王、いわゆる山形蔵王です。地蔵山の山頂近くまで行ける蔵王ロープウェイで樹氷を見てきました。


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わかりにくいですが、こちらが標高1,736メートルの地蔵山頂付近の樹氷です。まだまだ成長中のようで、もう少しで最盛期を迎えそうです。ちなみに気温はマイナス12℃で、吹雪とは言わないまでも風はかなり強かったです。

樹氷ができるにはいくつかの条件が揃わないといけないそうですね。その一つがアオモリトドマツが自生していること。適度に雪が降ること。あまり降りすぎてはいけないらしいです。ほかには、冬型の強い気圧配置(西高東低)のときに強い西風が吹く地域であること。そして山に西斜面があることだそうです。以上のことは、蔵王の樹氷のことに関するホームページに書かれていたことの要約です。樹氷は蔵王以外にも八甲田山でも見られるそうなので、八甲田にも似た条件が揃っているのでしょう。でも、樹氷と言えばやはり蔵王が一番有名でしょう。

立派に生長した樹氷はアイスモンスターとかスノーモンスターと呼ばれるそうです。確かに、雪の怪物が群れをなしているようにも見えます。巨大な雪だるまと形容するには丸みとくびれが弱いですね〜。

今回利用した蔵王ロープウェイのパンフレットに冬の蔵王の気象が紹介されていました。それによれば…シベリアから吹く北西の季節風が日本海の対馬暖流から水蒸気をもらい雪雲を形成。雪雲は朝日連峰で上昇して多量の雪を降らせた後、山形盆地を通過して再度蔵王連峰で雪を降らせます。このときの雪雲のなかの多くの雪粒は0℃でも凍らない過冷却水滴の状態でいるそうです。この水滴がアオモリトドマツにぶつかった衝撃で凍結して付着。これが繰り返されて氷層を形成するそうです。きっとこの氷層に雪がくっついてどんどん膨らんでいくんでしょうね。


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樹氷は気温がマイナス5℃以下で生じ、風上側に向かって羽毛状に成長するそうです。その成長の様子を称して「海老の尻尾(しっぽ)」と呼ぶそうです。確かに羽毛状のものがまとまったものはそれらしく見えました。ちょうど写真の中央が海老の尻尾にあたるものです。私としては海老の尻尾というより、衣のついた「海老フライの尻尾」のほうがしっくりきます。

蛇足ですが、樹氷は東北地方以外だと富士山や伊吹山(滋賀と岐阜の県境)、氷ノ山(ひょうのせん・兵庫と鳥取の県境)でも見られるそうです。こちらの情報はまったくしりませんでした(ウィキペディアに書いてあります)。


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そうそう、情報検索でたびたび目にしたアオモリトドマツという樹木。こちらはマツ科モミ属の常緑の針葉樹で、正式名称は「オオシラビソ」です。耐雪性のある樹木なので、多雪地帯でも生育できるようです。


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蔵王ロープウェイは、蔵王山麓駅から樹氷高原駅で一度乗り継いで蔵王山頂駅に到着します。写真は乗り継ぎの樹氷高原駅で撮ったものです。こちらの気温はマイナス7℃。ここで見た珊瑚のような樹氷も素敵でした。勢いで樹氷と呼んでしまいましたが、この写真のものは専門的には樹氷と呼ばないかもしれません。しかし、茨城県人の私にとっては、樹木に氷がくっついているこちらの方が「樹氷」らしく思えてしまいます。これについては私の年齢が影響しているかもしれません。おぼろげな記憶なのですが、某酒造メーカーが同名の焼酎に氷の着いた枝のマークを使っていたような。そんなイメージが刷り込まれているような気がしてならないのですが…

同じようなイメージをお持ちの方はいませんでしょうかねぇ?


(撮影:2010.2.13/山形県山形市・蔵王)

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