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旅を見つける旅…好奇心ナビで進め!

(注意! 今回は日記的な記述なので、ちょっと長いです)


昨日は友人からお誘いがあり、かる〜く新潟までドライブに行ってまいりました。

私としては福島県の大内宿あるいは塔のへつり、五色沼、喜多方の新宮熊野神社のいずれかに行きたかったのですが…

「大内宿? あそこは原宿みたいで嫌だなぁ」

「塔のへつり? あそこにはマムシがいっぱいいるから嫌だなぁ」

「五色沼? 紅葉の時季だし、混むんじゃない?」

「喜多方かぁ、何回も行ってるし…」

てな具合ですべて却下。な〜んとなく「新潟にでも行ってみっか!」ということになり、車を飛ばしてブンブン走ってまいりました。

8時30分に常磐道・友部S.A.のスマートI.C.から高速道路に乗り、郡山から磐越道に入ってひたすら走り続け、11時40分には新潟中央JCT.を通過しました。途中、磐梯山S.A.で15分の休憩をとったので、3時間足らずで新潟まで行ったことになります。渋滞がなかったこともあり、驚異の早さで目的は達成されたわけです。


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左は福島県内の磐越道から見た磐梯山。右は新潟県内の磐越道から見た風景。


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新潟中央JCTから日本海東北自動車道に入り荒川胎内I.C.で降り、国道113号を進み、一路山形県を目指しました。


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写真は日本海東北自動車道から撮った風景です。かっこいいスタジアムや阿賀野川の河口、地元のスーパーで売っているおせんべいの製造工場(三幸製菓)などを見ることができました。磐越道で新潟まで行ったのは初めてでしたので、見るものがすべて新鮮で感動的でした。ちなみに、新潟県に平坦な土地がどこまでも広がっているとは想像もしていませんでした。高速道路の周囲はすべて畑で、所々で白鳥が群れになって餌をついばんでいます。茨城では江戸崎(現在は稲敷市)にヒシクイという大型のカモが飛来するのですが、新潟で白鳥を見たときは白いヒシクイかと目を疑いました。


…で? 何しに新潟に行ったの?

いや〜、ただ行っただけなんです。

心が動くところに車は進む。それが私たちの旅なのです。たいした目的もなく闇雲に走り回るのが若い頃から好きでした。

「函館の朝市でウニ丼とカニの味噌汁の朝飯を食べよう!」

「春の花見ができなかったから、弘前公園に桜を見に行こう!」

「塩釜でイカそうめんを食べながら一杯飲らないか?」

毎年、ゴールデンウィークになると“ひょんな一言”から突発的に旅に出ていました。車中一泊、徹夜走行なんて当たり前。若さに任せていろんな旅をしてきた私たちです。「ちょっと新潟まで」なんて、朝飯前と言ったら大袈裟ですが「好奇心ナビ」さえ起動すれば、あとは自動的に目的地に誘導してくれます。人によっては“ワイルドな旅ね”などと賞讃とも嘲笑ともとれる言葉を浴びせてくれますが、つまりは無計画で優柔不断。でもね、先の読めない展開がたまらなく楽しいのです。じつは、あまりにも楽しすぎるのでほかの人を誘ってみたことがあります。しかし、この感覚はほとんどの人には理解されませんでした。

「突然、恋に落ちる」っていうならロマンチックでドキドキしますが、「突然、旅に出る」っていうのは心の準備も計画性もなくて呆れられるだけのようです。こんな旅をするのはいつも三人の男たちだけでした。


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さ、新潟の旅にはつづきがあります。国道113号を走り続けていると、無性にお腹がすいたことに気づきました。途中、小国町というところに「道の駅」があったのでそこで食事をすることにしました。


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そこはセルフサービスのお店で、陳列されているおかずから好きなものを選び、レンジでチン! して食べるのです。

左はアケビのなかに味噌が入ったもの、右はきのこかな〜。食べてみたけど、なんだかよくわかりませんでした。店はログハウス調の造りで、大雪が降ってもびくともしないようなガッチリしたものでした。店の隣にはスキー場のリフトが見えたので、冬はスキー客がやってくるのかもしれません。


昼食を済ませ小国町の道の駅を出発してからほどなく、友人がぽつりと呟きます。

「愛の甲冑でも見に行くか? オレ、見たことないんだよな」

愛の甲冑とは、NHKの大河ドラマで有名になった直江兼続ご愛用の兜のことです。目指すは山形県・米沢の上杉神社。その甲冑は神社境内の稽照殿にあります。すぐさま好奇心ナビを起動して、米沢にまっしぐらです。


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着きました! 上杉神社です。


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上杉神社は20年くらい前から足を運んでいます。何となく米沢が好きで、東北に出かけたときに時間の余裕があれば寄ることにしていました(ちなみに、今年は三度目)。最初に訪れた頃と比べて、上杉神社の周辺はだいぶ様変わりしています。昔は観光の目玉的な存在ではなく、興味のある人が足を運ぶ場所だったような気がします。


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せっかく米沢に来たので、ラーメンをいただくことにしました。もちろん、米沢ラーメンです(この名物ラーメンは、以前はなかったように記憶しています)。

米沢を後にして地元に着いたのが夜の7時。11時間で茨城から新潟、山形の米沢を経由して帰ってきたことになります。まさに怒濤のドライブ。約750Kmの行程でした。

こんなことができるのは休日の高速道路料金が一律1000円になったから。往復で2000円ですから、高速料金は1Kmあたり2.66円(←こんな計算しても無意味ですが、なんとなく算出)。これに約5000円のガソリン代が加わります。飲食代を抜きに考えれば、合計7000円の旅となりました。

今回は二人で出かけたので、一人当たり3500円の旅費です。この金額で新潟〜米沢に行けるなんて、すっごーいことではないでしょうか? ものすごい贅沢とも言えるし、地獄のように忙しないとも言えるし、インスタントな充実感を味わえるとも言えます。一粒で二度も三度もおいしい旅ですが、一般の方々には決してお勧めはしません。

最後になりますが、ちょっといいことがありましたので報告します。今回の旅は何の目的もない旅のはずでしたけど、大きな収穫があったことに気づいたのです。

前述のなかで小国町の道の駅から米沢に向かったことをお伝えしました。じつは、この道のりで旅心をビンビン刺激するものを見つけたのです。それは米沢と新潟県村上市の坂町駅を結ぶ米坂線という鉄道。私たちが通った国道113号(越後街道)そばを走る米坂線は道路とほぼ並行して走っているので、電車の車窓から見える風景が想像できるわけです。そして…この路線は国道113号だけでなく、荒川という川の縁を走っています。車窓から見えるであろう景色は、言葉に尽くし難い素晴らしいものであることは確実。紅葉の時季ならば絶句してしまうことも考えられます。

「乗りたい! 今すぐ乗りたい!」

そんな思いを抑えることができないほどの衝動にかられたことを告白しておきます。昨日の時点では紅葉はまだまだ。来週末あたりが狙い目でしょうか。もし、来週あるいは再来週あたりに時間が取れれば、絶対に行こうと思っています(スケジュール的に無理でしょうけど)。運良く願いが叶ったなら必ず報告します。

無策無謀な旅が、じつは“旅を見つけるための旅”であったことを知った今回。

「人生に無駄なことはない」

な〜んて、誰が言ったのか知りませんが、まさにそのことを実感させられる結果となりました。


(撮影:2010.10.24/福島県猪苗代町、新潟県新潟市、山形県小国町・米沢市)

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コメント

何だか楽しそう。
機会が有ったら、誘ってください。

投稿: 小口写真事務所 | 2010年10月28日 (木) 23時19分

大丈夫ですか〜?

初心者にはかなりハードですよ〜

気持ちが折れたら終わりですからね。常にハイテンションをキープしているので、その日の夜はぐったり。翌日が仕事だったら地獄を見るかもしれません…

へへへ、いつでもお誘いしちゃいますよ。次のお休みはいつでしょうか?

投稿: mushizuki | 2010年10月29日 (金) 00時03分

誘っていただけるんですか!
そいつは、楽しみです。
エッ、休みは相変わらず前日まで不明です。
行くぞ〜と一報いただければ、ありがたい!

投稿: 小口写真事務所 | 2010年10月29日 (金) 12時35分

次は、中尊寺金色堂と毛越寺あたりを考えています。夕食は椀子そば?

あるいは、十和田湖でボート。もしくは龍泉洞で神秘体験なんていかがでしょうか?

こりゃー、相当な覚悟が必要ですぞ!

う〜ん、仙台あるいは松島あたりで手を打ってもいいかも。瑞巌寺にひと月早い初詣?

投稿: mushizuki | 2010年10月31日 (日) 00時20分

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