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毒きのこが解く方言の謎

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ヒカゲシビレタケというきのこがあります。言わずと知れた毒きのこで、シロシビンという化学物質を含むため、誤ってこれを食べると幻覚症状を示すそうです。メキシコの原住民が宗教儀式に使っていたのはこの仲間のきのこだとか…

このきのこは身近なところに生えています。雑木林を歩いているときなど、やや日陰の湿った場所などでよく見かけます。発生から時間が経過すると、傘に黒いシミのような模様ができるものが多いのですぐにわかります。

私はその黒いシミを見るといつもある言葉を思い出します。それが「あおなじみ」。突然この言葉を出されても理解できない方がほとんどでしょう。「あおなじみ」とは、いわゆる青痣(あざ)のこと。わかりやすく言えば、脛や肘などを固いものにぶつけた時にできる内出血のことです。

言ってみれば青痣の方言である「あおなじみ」。茨城の県南部のうち、土浦市周辺ではこの言葉が使われていたように記憶しています。方言と言っても局地的なものもあるので、茨城県南部全体で通じる言葉ではないかもしれません。

子どもの頃から使っていたこの言葉。昔から「青・なじみ」だと思っていたのですが、このヒカゲシビレタケを見ていてふと思いつきました。もしかすると「青菜・滲み」ではないかと。青菜のような色をしたシミで「あおなじみ」。20年、30年経ってから気がつくことってたまにあります。たいしたことではありませんが、小さな感動が心の片隅に沸き起こります。(今ごろ気づくな! アホか?)

ここで、さらなる疑問。青菜とはいったいどんな草(野菜)なのか?

個人的にはシソだと思ったのですが、ホウレンソウあたりも該当するかもしれません。常識的にはホウレンソウの方が妥当でしょうが、内出血の色の変化の印象が強くシソが最初に思い浮かびました。内出血というと、紫色になったり、緑色っぽくなったりして、最終的には黄色っぽく変化して消えていくというパターンではないでしょうか。それらの色がどうもシソの色と重なるわけであります。しか〜し、結論から言えばホウレンソウなどの緑の野菜でしょうね。

そこで、グーグルで検索。

青菜というと…

言葉通り、青菜(チンツァイ)という野菜が最初にヒットしますが、この野菜は除外です。私の子どもの頃にはありませんでしたから。

では青菜というのはいったいどの野菜なのか。一般的にはホウレンソウや小松菜、空芯菜、さやえんどうの茎、豆苗などを総称する言葉が「青菜」だとありました。まぁ、あまり深く考えずにホウレンソウや小松菜の色なのだと思うことにします。

以前にも書いたことがありますが、緑を青と呼ぶのは日本の文化なのでしょうか。信号の色しかり、緑の野菜しかり、ひょっとすると昔は緑を青と表現していたのではないかと思ってしまいます。

余談ですが…茨城県の方言でおもしろい言葉があります。それが「がんど猫」。これは野良猫を指す言葉のようですが、どうにも「がんど」の意味が分からずにいます。いつになるかわかりませんが、この「がんど猫」の正体、じゃなくて意味もいつか解明したいと考えています。



さっそく追記です。

「がんど」とは「がんどう」の短縮形かもしれません。本来は「がんどう猫」であるものが、茨城県民の面倒くさがり的な言い切り短縮作用で「がんど猫」に変化したと推測します。

さて、「がんどう」とは何かというと? ネットで検索したら「強盗・がんどう」であることがわかりました。なるほど! ピンときました。

現代の上品な野良猫を発想の原点にしてはいけないということです。食料が乏しかった時代の野良猫は、隙あらば人様の食べ物を奪おうとする略奪的な猛々しい猫だったに違いありません。言うなれば強盗猫(がんどうねこ)つまり泥棒猫! おお、しっくりくるではありませんか。きっとそうに違いありません。がんど猫の正体は「強盗猫」でしょう。個人的には一件落着しますたぁ〜

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