« 毒きのこが解く方言の謎 | トップページ | 奇跡の風が吹く山…鳥になる人たち »

ボクは真夜中に海を泳ぐ

それは菌類の海である。

誤解を恐れずに言おう。

「風呂は雑菌の培養液である」



本日は久々に早い時間に会社から帰宅。おかげで9時半頃に風呂に入って、多少のんびりできた。ちょっと余裕があるので一文をしたためているわけである。

通常なら風呂に入るのは0時前後。その頃になると風呂も冷め、お湯もなんとなく濁っている。わが家は核家族ではないので、一般家庭よりも人数が多い。なのでサラサラのお湯であるわけがない。きれい好きの女性なら足も入れぬであろうそのお湯に私はとっぷり浸かり、くつろぎにはほど遠い気分を味わう。へんな焦燥感に駆られ、清掃作業と呼んでもいいような動作で体や髪を洗い、そそくさと浴室を後にする。

本心を言えば、お湯を沸かし直して入りたいところだが、それは時間の無駄。睡眠時間が減るだけだ。疲れている。めちゃくちゃ疲れている。ときにはお湯のなかで朦朧としてうたた寝してしまうことも。

うたた寝をしながら夢を見ることがある…

…ここは海だ。そう、原始の海のように単純な生物が泳ぎ回る世界。

「自分は今、菌類と世界を共有している!」

それは嬉しいような、悲しいような、複雑な気分になるひととき。



たぶん、冷めたお湯の温度は28℃〜35℃くらいだろう。この温度は爆発的に菌類を増殖させるに違いない。それにしても微妙な温度である。人の体温が37℃前後と言われているが、冷めたお湯の温度に比較的近い。

人の体温はなぜ37℃前後なのだろう。菌類の大繁殖温度帯より少し高めに設定されているのだろうか。それとも37℃は大繁殖帯に含まれているが、繁殖を拒む特殊な防御機能が備わっているので難を逃れているのだろうか。

菌類たちの生暖かい海に身を置くといろいろな空想がかき立てられる。

この海のなかを自在に泳ぎ回るのはどのような菌なのか。顕微鏡でぜひ見てみたいものだ。たぶん、嫌気性で高温にも比較的耐性のある菌類であろう。分裂あるいは繁殖のスピードはどれくらいなのだろう…

疲れているのにへんな妄想が止めどなく湧いてくる。私の場合、こんなことは日常茶飯事でいい暇つぶしになっている。

今回たまたま、おやじの日常の隠れた断片を書き記したので、これを機に「へんてこワールド/妄想の世界」とでも題してシリーズ化でもしてみようかと考えている。

一歩間違うと狂気の世界にもなりかねないが…


110303
写真と本文は関係ないが、画像がないと寂しいので掲載。これは変形菌(粘菌)のなかのムラサキホコリと呼ばれるものの一種。

|

« 毒きのこが解く方言の謎 | トップページ | 奇跡の風が吹く山…鳥になる人たち »

へんてこワールド/妄想の世界」カテゴリの記事

個人的な思い」カテゴリの記事

変形菌(粘菌)」カテゴリの記事

日常」カテゴリの記事

コメント

mushizukiさんこんばんは!

妄想するのって何か楽しいですね~、私の場合は現実逃避かなぁ。

狂気と言えばピンク・フロイドとつい連想してしまいます、大好きなアルバムだけどこのところ聴いてないな、クリムゾンのアイランドに至っては年単位で聴いてないような…。

投稿: けるとのしんわ | 2011年3月 8日 (火) 23時14分

こんばんは。

地震だいじょうぶでしたか?

投稿: けるとのしんわ | 2011年3月11日 (金) 23時12分

けるとのしんわさん、こんばんは。

ご心配ありがとうございます。なんとか無事でした。

東北・関東地方の人にとっては、生まれてから経験した事のない激しい揺れを感じた地震だと思います。揺れ以上にすさまじかったのは津波でしたね。内陸ではなく、沖合を震源とする地震の本質的な脅威をまざまざと感じました。

鉄筋三階建ての会社ビルの外壁が崩れ落ちたほか、無数のひび割れが発生。地盤が10センチ近く沈下したようで、社屋が緩やかに傾いています。

茨城の内陸部は、東北を震源とする本震より、その十数分後に発生した茨城県沖を震源とする余震の方で大きくダメージを受けたように思います。驚く事に、鉄筋の社屋がスイングしていました。

そちらもそうとう揺れがあったのでしょうか?

投稿: mushizuki | 2011年3月16日 (水) 01時28分

mushizukiさん、ご無事で安心しました。

震災後のブログ、拝読しました。その内容すべてが改めて考えさせられるものでした。
便利さを甘受して背景を知ろうとしなかったことを反省し考え直すべきだと思わされました。

被災された方々に本当の意味での暖かい春が来ることを祈り、ともに生きて行くことができればと思います。

当日こちらは長い間ゆれていましたが、立っていられない程ではないものでした。
先日長野での大きな余震と、その翌日静岡東部での誘発地震で当地で揺れがありましたが大丈夫です。

災害が想像を絶するもので言葉を選べず、何も書けずにごめんなさい。
まだまだ大きい余震が続きますが、お身体おいとい下さい。

投稿: けるとのしんわ | 2011年3月21日 (月) 01時03分

けるとのしんわさん、こんばんは。

地震と津波に加え、原子炉災害という長期的な問題を抱えた日本。どうなるのでしょう? というか、なんとかしなければなりません。

今回の件で、将来のエネルギー供給問題が論じられるのは必至です。いや、論じられなければ困ります。

とは言っても、即時に原子力から脱却するのは無理でしょう。うっかりすると、これからも原子力に頼らなければならないかもしれません。

もはや電気のない生活などありえない社会になってしまいましたから。電気のない生活は明らかに世界から遅れをとる生活にほかなりません。ここで後退する事はできないでしょう。

社会的、経済的、文化的、あらゆる面で今の水準を維持しなければ、世界から相手にされなくなってしまいます。しかし、原子力の恐ろしさは今回の件で十二分にわかったはず。

残された方法は、原子力とともに歩むか、新しいエネルギー開発かのどちらか。あるいは、価値観の転換しかないでしょう。

画一的な幸福感しか持たなくなっている現代。別の価値観に目覚めれば、不便な生活も受け入れられるかもしれません。でも、便利な生活って捨て難いですよね。

ブログでは理想的な事を書いたりしていますが、頭でわかっていることを行動に移すことがいかに難しいかを改めて感じています。

投稿: mushizuki | 2011年3月24日 (木) 01時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1009500/39094483

この記事へのトラックバック一覧です: ボクは真夜中に海を泳ぐ:

« 毒きのこが解く方言の謎 | トップページ | 奇跡の風が吹く山…鳥になる人たち »