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逆さ壺の甘い誘惑

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花瓶というか壺というか、不思議な形をしているのがアセビの花です。この壺を逆さまにしたような花からは、とても繊細でやさしげな香りが漂ってきます。


漢字で書くと馬酔木。グラヤノトキシンという植物毒を持っているので、馬や牛、鹿などの草食ほ乳類が食べると中毒します。名前の由来もそのあたりから来ているのではないでしょうか。


*グラヤノトキシンは3種類あるそうです。アセビをはじめとするツツジ科の植物が持っているのはグラヤノトキシン1です。ロードトキシン、アンドロメドトキシン、アセボトキシンとも呼ばれるそうです


この毒を持っているのはアセビだけでなく、レンゲツツジやネジキなどのツツジ科植物も同様だそうです。言われてみれば、牧場などでレンゲツツジがたくさん咲いている場所があります。きっと馬や牛が食べないので、ほかの植物がなくなってもレンゲツツジだけが残るのだと思います。


ツツジ科の仲間であるアセビですが、少し前までツツジ科であることになかなか納得できませんでした。ツツジの花と言うと、名前の通りのツツジ、サツキやシャクナゲの花の形を思い浮かべてしまいます。あの小さな袋状のアセビの花の形とはどうしても合致しなかったのです。今思い返してみると、ドウダンツツジの花に似ていると考えればよかったのだと反省しています。


ツツジの仲間は山などに行くとよく見かけます。岩場や乾燥した崖などでも平気で育っているので、痩せている土地や荒れている土地に先駆的に進入する植物なのかと思ったこともありました(ツツジのことは詳しく知らないので、本当のことはわかりません)。


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アセビの花に話を戻します。冒頭から花瓶あるいは壺を逆さまにした形と表現していますが、じつにかわいらしいデザインです。こんなランプシェードがあったら素敵だなぁと思います。いや、すでにアセビの花を模したようなランプシェードを見たような気がします。きっと気の利いたデザイナーは、自然からいろんなことが閃くのだろうと思います。


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じつは先日、仕事で箱根の山を歩いてきました。遠くから山を眺めると、上の方に桜のような白い花が所々で咲いています。桜とはちょっと趣が違うので「何だろう?」と悩みました。その後しばらくして、アセビであることに気づいたというわけです。


今回の新たな発見は「箱根の山にはアセビがたくさんある」ということ。


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歩いたのは「箱根旧街道」の一区間、畑宿から恩賜箱根公園までです。この公園には芦ノ湖と富士を一望できる展望館がありますが、ここからの眺めは最高でした。

ちなみに、アセビの写真はこの公園で撮ったものです。

(撮影:2011.4.14/箱根町)


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