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この先で待つのは賽の河原か霊場か

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山の上には想像もしていなかった風景が広がっていることがあります。


ここは下野国……栃木県・矢板市の山の上です。那須塩原市と接する矢板市の北部には八方ヶ原というところがあります。レンゲツツジの大群落で有名な場所で、花が咲く頃の景観といったら、それはそれは美しいものであります。


訪れたのは花のシーズンよりかなり早い時期でしたので、山歩きを楽しんできました。


小間々の駐車場から歩き始めて大間々の駐車場へ。この間にレンゲツツジの大群落があり、まるで花の回廊のようになっています。大間々の駐車場からハイキングコースが四つあったので踏破してきました。


コースは「やしおコース」「青空コース」「見晴らしコース」「林間コース」。ついでにもうひとつの散策コース「外周遊歩道」も歩いてきました。

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こちらは「見晴らしコース」の終盤で見られる不思議な景観です。急な傾斜を登り岩場に出る道は、修験道の道を感じさせるものでした。森林限界というには標高が低いですが、針葉樹の背もそんなに高くなく、厳しい環境であることをうかがわせます。


さらに歩みを進めていくと、そこには賽の河原を彷彿させる荒涼とした景観が広がっています。なにか霊場的な雰囲気を漂わせていますが、寂しさや虚しさのようなものはありません。周りには人影は一切なく、静かな時間がただ流れているようで清々しささえ感じられます。たった一人でこの地に立っていたということも影響していると思いますが、不思議な感覚を味わうためにまた訪れたいと感じさせる場所でした。



写真は、標高1539メートルにある八海山神社です。小さな祠があるだけですが、山岳信仰の拠り所的な気配。決して立派なものではありませけど、無視できない存在感があります。自分はこのような存在というか信仰心には妙に惹かれてしまう質であります。


訪れた日の天気は曇り、八海山神社に着く頃には霧が立ちこめていました。山の裾からは冷たく湿った霧が休むことなく吹き上げてきます。幻想的な景色が現れる条件が揃った日に登れたことはとても幸運でした。


快晴の眺望もいいですが、幽玄な景観もいいものです。

(2011.5.6/矢板市)


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