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檜枝岐に龍を見た

1110111

尾瀬には三条の滝という大きな瀑布があります。轟々という響きが山のなかに木霊し、巨大な水柱はまるでオブジェのように見えます。


新潟県と福島県の境にあるこの滝は落差が100mもあるそうで、尾瀬ケ原の水を集め只見川に注いでいます。噂によれば、年間水量は日本一とも謳われているようです。確かに、実際に目にすると噂が真実に思えてくるほど。その驚異的な水量から、滝自体の迫力に加え、尾瀬ケ原の貯水力に改めて感動してしまいます。これは湿原という名の巨大なダムと言えるかもしれません。その豪快な落ちっぷりを見れば、年間水量日本一とは断定しないまでも、五本の指には入るだろうと容易に推察できます。


滝の近くには展望台があります。巨大な水柱がより立体的に見えるのは、斜め45度くらいに位置するからかもしれません。まぁとにかく、ここに立てば、“荘厳”という言葉が否応なく脳裏に浮かんでくることでしょう。


三条の滝は、じっと見つめていると猛々しい龍のようにも思えてきます。滝と言うと、水を表す“さんずい”に竜と書きます。今回、三条の滝を目にしてこの漢字の本質的な意味を初めて理解したような気分になりました。


龍には、地上から天に登ろうとする「昇り龍」と天空から地に降りようとする「降り龍」がいます。この二頭の龍は対を成しているそうで、昇り龍は生まれて百年に満たない黒龍、降り龍は三百年を生きて天に住む青龍を指すとか。また、生きた年数によって色が違うとも言われています。


自分の場合、三条の滝から空想したのは白龍でした。伝説や神話あるいは昔話のなかで白龍がどういう位置づけなのかは知りません。でも水の化身というか水神のような存在のように想像してしまいます。


そもそも水は、大地と海を旅するもの。なかには数千、数万年の旅路を行くものだってあるかもしれません。生きた年数によって色が違うというのなら、白龍は最長老の龍に値するような気がします。


(撮影:2011.8.9/福島県檜枝岐村)

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