« 2011年12月 | トップページ | 2012年3月 »

2012年2月

刺刺竹竹/とげとげちくちく…四方竹

1202271
もう何年前になるでしょうか、変な竹を見つけたときのことを今でも鮮明に思い出すことがあります。


その竹はゴムホースよりも少し太いくらい。3メートル強の高さがあり、下の方の節からは牙のような根っこを伸ばしていました。軽くふれると表面に細かい刺があるのがわかりました。


竹の表面はツルツルしていると思い込んでいたので、刺のある竹に強烈なインパクトを感じたものです。


もう一度その竹を見てみたいと思いたち、生えていた場所まで行ってきました。ところが竹は刈られていて、枯れた根元近くだけが残っていました。近くを探して、何本か生え始めているのをなんとか見つけました。


1202272
皮がとても長く、一つの節より上まで伸びています。

1202273
節の所々から三本の芽が伸びています。二本や四本のものがあるのではないかと思い他の竹も確認しましたが、どの竹も必ず三本の芽を出していました。


1202274
この竹は四方竹(しほうちく)という種類のようです。よく見るとホコリのような、細かいゴミにも見えるようなものが表面にあります。実はこれが刺なのです。下から上になぞると、まるで無精ひげをさすっているような感触があります。


一度ふれたら忘れられない竹だと思います。


(撮影:2012.2.26/土浦市・旧新治村)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

木(気)になる黒豆

1202201

いや〜


この艶といい、形といい、やっぱ丹波の黒豆は違うな〜


って、何を言ってるんだか?


こりゃ、どう見たって虫の卵ですよね。


カメムシかしら? 蛾かしら? 


虫たちって意外と几帳面で、卵を産むときはきちんと整列しているものが多いです。ところがどうでしょう、この卵の並び方は。いい加減というか、適当というか、とにかく生みっぱなしっていう感じがします。


寒い冬を乗り切るにはがっちりとまとまって生んだ方が耐寒性が上がると思いますけど、そんなことは気にも止めていない様子。かえって風通しを良くして熱がこもらないようにしているようにも見えます。それに加え、何の秩序もない並べ方がかえって気になってしまいます。きっとそれには深いわけがあるのかもしれません。


さてこの卵、どうやらクリオオアブラムシのものらしいです。クリと名がつくのですからクリの木にいることが多いのだろうと思います。ところが、この写真の木はクリではなくコナラ。


クリもコナラもブナ科の樹木。近縁と言えばそうなのかもしれません。きっと両者には似たようなところがあって居心地がいいのかもしれませんな。


聞いたところによると、アブラムシの多くは生活の場とする樹木や草が、種類ごとに決まっていることが多いそうです。なんとなく思い当たる節がありませんか。


バラの木についているアブラムシはいつも同じような姿をしていませんか? ユリにつくアブラムシだってみな同じ姿と色をしたものばかり。でも、バラについているものとは明らかに違ったりします。


そもそも、多くの人はアブラムシになど目を向けませんかね。園芸愛好家が害虫として気に留めるくらいかもしれません。


さて、このアブラムシたちにはおもしろい習性をもったものたちが数多くいるそうです。どんな習性かと言うと…


春から夏にかけて生活する樹木や草を、秋頃になって突然変えるらしいのです。これは定説と言うか、アブラムシの種類によってはごく当たり前ことのようです。しかし、自分は彼らが引っ越しをしている場面に遭遇したことがないので、なかなか信用できません。草の茎にびっしりと並んだヤツラらが、足並みを揃えて別の草まで行進するとはなかなか想像がつかないのです。でも、図鑑に書かれていることなので間違いないのでしょう。


アブラムシはずんぐりむっくりしたものと、有翅型と呼ばれる翅の生えたものがいます。あの翅のあるヤツなら別の草や樹木に飛んでいくのは簡単なことなのかもしれません。ところが、コロニーを構成しているなかには必ず二種類います。といいうことは、翅のないものは徒歩で移動しているんでしょうね。


そうそう、アブラムシって胎生のようにそのままアブラムシを生むんです。これってオスを必要としない単為生殖というものらしいです。


えっ、それじゃ冒頭の写真の卵は何なのか?


アブラムシは単為生殖と有性生殖を交互に繰り返すらしいです。あの卵は有性生殖の結果生じたものであります。ふ〜む、じつに変わった生態を持っていますね。


脚光を浴びることのないアブラムシですが、よ〜く見ると黄色や緑のきれいな種類がいたり、かわいい目をしているヤツがいたりします。お尻のあたりに注目すると短いアンテナのようなものがちょこんと二本生えていたりして、なかなか愛らしい姿をしていることに気づかされたりするものです。


う〜ん、アブラムシって奥深いですね〜


確かに変な生きものですが、ひょとすると生態系のなかで必要不可欠な役割を果たしているのかもしれませんよ。


(撮影:2012.2.5/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

クスノキは青かった

noteこの木なんの木 気になる木〜note


昔、日立のコマーシャルにそんなフレーズが含まれた歌が流れていました。


知らない木を見るとその一節が頭に木霊する自分。


この木を見たときもそうでした。

1202121

さて、なんの木?


葉っぱを見るとクスノキです。でも、樹皮が緑ですべすべなんですよ(昔風に言うと青でしょうか)。葉の裏を見て葉脈が合流している部分を観察しました。そこにはクスノキ特有のダニポケットがあります。

(余談:日本の木のなかでダニのすみかとなるポケットがあるのはクスノキだけという話を聞いたことがあります。う〜ん、クスノキって不思議です。虫除けの樟脳の原料になるのに、虫が棲んでいるんですから…。特別なダニなのかしら? ダニはクスノキのために何をしているんでしょ? 知りたいですね〜)


ということで、この木は間違いなくクスノキでしょう。若いときはこんな樹皮をしてるんですね〜。確かに、木の種類によって若いときと老木になったときでは見紛うほど違う外見になるものがあります。クスノキなどは顕著な例だと今回気づきました。

1202122

成長したクスノキはこんな樹皮をしています。この形状がとても印象に残っていたので、緑の樹皮を見た時にはクスノキとは信じられませんでした。

1202123

個人的にクスノキって好きな木です。樹形が素敵ですし、昔から人の暮らしに役立ってきたというありがたみを感じます。たまに葉っぱをクシャクシャして臭いをかぐと、子どもの頃にタンスの引き出しを開けたときの匂いを思い出します。


(撮影:2012.2.5/石岡市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

雪山は巨大な“貯水地”

1205071
先月はクロスカントリーだけでなく、スノーシューでの山歩きもしてきました。


出かけたのは裏磐梯。有名なスキー場、グランデコの少し下に不動滝という名所があります。その滝を見に行ったわけです。


いわゆるスノーシューと呼ばれる西洋橇(かんじき)を履いて歩くのですが、これがじつに愉快な履物なんです。実物はアルミニウムの外枠に樹脂製の底板を組み合わせた単純なもの。簡単に脱着できるようにバンド式になっています。


何が愉快かと言うと…


わずか10センチほどの幅が増えただけで、靴で歩いたらまず這い上がれないだろうと思われる雪の上を沈むことなく忍者のように歩けるんです。その姿はまるで雪上のミズスマシのようです。でも、ミズスマシにしては動きが鈍いかもしれません。


1205072
さて、こちらが凍った不動滝。完全結氷とはいきませんが、ブルーに光る氷がなんとも神秘的です。晴れていればもっと鮮やかなブルーに見えるんでしょうが、残念ながらこの日は雪でした。


毎度のことですが、冬山を歩いているといつも感動してしまうことがあります。それは降り積もった雪の量。


1205073
“雪”と言ってしまうとなんだかロマンチックに聞こえますが、化学的に言うと形態を変えた“水”であります。この雪の量を水に換算したら、どれほどの水量になるのでしょうか?


山に降った雪は、春が来たからと言って一瞬にして融けて消えるわけではありません。冷たい雪融け水を麓におろしながらゆっくりと融けていくのだと思います。標高が高い山になればなるほど、融解の速度は緩やかで、雪融け水を供給する期間も長くなるのでしょう。


そんなことを想像していると、山が巨大な“貯水地”に見えて仕方がないのです。発電こそしませんが、それは自然が作り上げる巨大なダムだと思います(常識的に「ちょすいち」というと池という漢字があてられますが、雪山を見ていると “地”という漢字の方がしっくりします)。


変な妄想ですが、雪山を歩くと白いダム湖をいつも連想してしまう私なのです。

(撮影:2012.1.27/北塩原村)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

生きてこそ、葉は落ちる

1202061
地元の里山を歩いていたら、枯葉がいっぱい付いたコナラの木を見つけました。この時季だとコナラは落葉しているはずなんですが…


なんとなく違和感を覚える自分。


枝を辿っていくと、太い枝から分岐するあたりでグニャリと折れ曲がっています。


なるほど、原因は物理的な障害のようです。


1202062
そうそう、落葉はある種の化学物質によって制御されていると聞いたことがあります。


きっと、枝が折れたことで落葉を促進する物質が供給されずに、そのままになってしまったのでしょう。


ネットの情報によれば、葉の付け根に離層が形成されて落葉が起こるとありました。離層とは細胞質が溶解して力学的に弱くなっている部分らしいです。確かに、紅葉したモミジなどはちょっと力を加えると葉柄の根元からボロッととれてしまいます。離層というものを目で確認したことはありませんが、枝と葉柄の境目に離脱を容易にする構造が出来上がっていることを感じさせられます。


さて、離層を形成させるメカニズムとは何なんでしょう?


ネットの情報では植物ホルモン(生理活性物質)が関係しているとありました。そのホルモンとは、アブシシン酸とエチレンらしいです。


離層形成を促進させるのはエチレン。そのエチレンの合成を誘導するのがアブシシン酸だそうです。


ということは、折れ曲がってしまった枝から先にはホルモンが行き渡らずに写真のような結果になってしまったのでしょう。


それ以前の問題ですが、ホルモンのみならず水分や栄養素も届かなくて枯れてしまったのだと思います。


でも、枯れればすぐに葉が落ちるというわけではなさそう。先入観で「枯れる=落葉」という構図を頭に描いてしまいますが、事実はちょっと違うようです。やはり落葉にはホルモンが大きく関わっているということなのでしょうか? ホルモン(生理活性物質)って不思議なものです。


今回の件では目から鱗が落ちました。当たり前のように思っていたことに意外なメカニズムあるんですね〜

(撮影:2012.1.29)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

冬の森、白いドレス

1202051
「冬の雑木林で生きものを見つける」

そんなテーマを設定して歩いてみました。

見つけたのは小さな虫。蛾ですね。

白くて所々に斑点があり、翅の縁には明るい茶色の線が引かれています。美しいデザインです。しかもヴェールのようにうっすら透けていて気品が漂います。

調べてみたらマエアカスカシノメイガという名の蛾のようです。学名はPalpita nigropunctalis。幼虫は、キンモクセイやネズミモチ、イボタノキなどモクセイ科の植物を食べるようです。「4月から9月頃に出現する」と図鑑にありましたが、ネットでは「南方では通年見られる」という表記も見られます。

発見地は南方と呼べる場所ではありませんから、見つけたのは偶然でしょう。

本来なら見ることのできない季節外れの蛾を発見したので、少し得した気分になりました。

それにしても、なんでこんなにきれいなんでしょう。白だと目立ち過ぎて鳥などに食べられやすいと思うのですが…


(撮影:2012.1.14)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

白い星降る奥日光

1202041
先月、奥日光に行ってきました。


場所は光徳牧場。


その日は雪が降っていていたのですが、なぜか暖かく感じました。


降る雪は大粒で、服の上に落ちた粒が融けずにいつまでも残っています。じっと見つめると、肉眼でも結晶がはっきりと確認できました。懐かしい雪印マークに似たものや、家紋のような形、手裏剣のように鋭く尖ったものなど、見ているだけで飽きないくらいたくさんの種類が確認できました。雪の場合、どれも六角形なのは結晶構造の法則で当たり前らしいのですが、自分の目で再確認するとちょっと感動します。


雪ばっかりに見とれているわけにはいきません。この日はクロスカントリーをしにきたのです(なぜか仕事で…)。

1202042
吹雪にはほど遠いですが、そこそこ雪が降っていました。そのような天気にも関わらず、クロスカントリーをする人たちはとても楽しそうです。なかには「いい天気ね」という人もいました。


確かに、青空と白い雪のコントラストは目に鮮やかな風景に映ります。しかし、この日のような天気は、晴天時には見られない幻想的な風景を創り出してくれます。きっと、「いい天気ね」と言った方はそのことを指していたのではないかと感じました。


1202043
光徳牧場にはクロスカントリー用のコースがあります。そこにはズミの大木を抜ける区間があり、まるで白いアーチをくぐり抜けていくような感じがしました。


1202044
流れの左側にあるのはズミの木です。自分は戦場ヶ原に生えているあまり背の高くないズミの印象が強く頭に残っていたので、こんな大木になるとは思ってもいませんでした。


1202045
雪を被ったカラマツ林を抜けるのは、なかなか気分がいいものです。林立する幹の間から遠方の景色がチラチラ覗くところなど、巨大な舞台装置にも思えてしまいます。自然が作り出す気の利いた演出を見逃さないように、のんびり歩くと楽しさはさらに増すのではないでしょうか。


1202046
さて、今冬は日本海側で大雪になっていますが、日光そして奥日光とも積雪量は前年より遥かに少ないそうです(1月の時点で)。湯本のスキー場は、1月19日の降雪で、リフトがやっと三本稼働するようになったと言っていました。


(撮影:2012.1.21/日光市)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

なんでブログが更新されないんだろう?

*お知らせがあります。

ココログの広告表示が今年の初めに仕様変更をしました。それ以来、私のパソコンでココログが表示されなくなりました。

正確に言うと、ブログがすべて表示される前にブラウザーが強制終了されてしまいます。自分はapple社のパソコンを使っており、サファリというブラウザーを常用しています。

たぶん、サファリのバージョンが低いためにココログの広告表示方法に対応できずに終了してしまうのだと思います。

ブログを更新するためにはログインしなければならないのですが、上記のような症状でままならない状況です。

ココログがダメなら、ほかのブログサービスを使えばいいわけなんですが…。じつは、すでにいくつかのブログサービスを使いました。ところが使いにくかったり、表示方法などが好みでなかったりと、いろいろありまして長続きしそうにないと感じました。

というわけで、更新はほんのときどきになるかもしれませんが、ココログで続けていこうと思います。自分で書いたブログを確認できないという歯痒さはあるのですが、いつか新しいパソコンを買うときまでなんとか我慢してやっていこうと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年12月 | トップページ | 2012年3月 »