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生きてこそ、葉は落ちる

1202061
地元の里山を歩いていたら、枯葉がいっぱい付いたコナラの木を見つけました。この時季だとコナラは落葉しているはずなんですが…


なんとなく違和感を覚える自分。


枝を辿っていくと、太い枝から分岐するあたりでグニャリと折れ曲がっています。


なるほど、原因は物理的な障害のようです。


1202062
そうそう、落葉はある種の化学物質によって制御されていると聞いたことがあります。


きっと、枝が折れたことで落葉を促進する物質が供給されずに、そのままになってしまったのでしょう。


ネットの情報によれば、葉の付け根に離層が形成されて落葉が起こるとありました。離層とは細胞質が溶解して力学的に弱くなっている部分らしいです。確かに、紅葉したモミジなどはちょっと力を加えると葉柄の根元からボロッととれてしまいます。離層というものを目で確認したことはありませんが、枝と葉柄の境目に離脱を容易にする構造が出来上がっていることを感じさせられます。


さて、離層を形成させるメカニズムとは何なんでしょう?


ネットの情報では植物ホルモン(生理活性物質)が関係しているとありました。そのホルモンとは、アブシシン酸とエチレンらしいです。


離層形成を促進させるのはエチレン。そのエチレンの合成を誘導するのがアブシシン酸だそうです。


ということは、折れ曲がってしまった枝から先にはホルモンが行き渡らずに写真のような結果になってしまったのでしょう。


それ以前の問題ですが、ホルモンのみならず水分や栄養素も届かなくて枯れてしまったのだと思います。


でも、枯れればすぐに葉が落ちるというわけではなさそう。先入観で「枯れる=落葉」という構図を頭に描いてしまいますが、事実はちょっと違うようです。やはり落葉にはホルモンが大きく関わっているということなのでしょうか? ホルモン(生理活性物質)って不思議なものです。


今回の件では目から鱗が落ちました。当たり前のように思っていたことに意外なメカニズムあるんですね〜

(撮影:2012.1.29)

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