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2012年4月

語りかける伊勢の松

前回の更新から一か月以上が過ぎてしまいました。突然、仕事が忙しくなりブログどころではなくなってしまい「しばらく更新はやめよう」と思いました。しかし、シリーズの途中でやめるのはなんとなく気持ち悪いので、とりあえず伊勢の鉄道旅行は完結させることにしました。もちろん、時間の余裕が出てくれば書き足していこうと考えています。


余談続きですが、体におかしな変調をきたしているので報告してみたいと思います。


ここ一か月くらい、平日は4〜5時間くらいしか寝ていません。最初は辛かったのですが、しばらくすると平気になってきました。ただし、朝だけは頭も体も自分のものではないような感覚に襲われます。この無重力状態のなかで数十分を過ごすのが快感にさえなってきました。


最近では0時過ぎぐらいに帰っても、「おっ、今日は早いなぁ」と思えるようになったくらいです。もう、これは狂っているとしか言いようがないですね。


自分だけが辛いわけではなく、世の中には同様の状況に置かれている人たちがいっぱいいると思います。そこで考えてみました。まず、そんな状態が長く続くと家族とのコミュニケーションがなくなります。こうなると父親の存在は「金を家に持ってくる」ということでしか証明できなくなるような気がします。これって家族崩壊じゃないでしょうか。もっと広い視野で捉えれば「国家崩壊」だと思います。言い過ぎでしょうかねぇ?


日本経済がどうのこうの、年金制度が破綻しているだの、そんなこと以前に重大な危機が我が国を襲い、蝕んでいるような気がしてならないです。


「豊かさと引き換えに私たちは大切なものを失ってきた」な〜んてことは、事あるごとに聞かされてきました。それは現代社会への警鐘のような決め台詞でもあったはずです。


しかし、もっと深刻な問題がありました。それは、失っていることにさえ気づかないことです。いや、気づいている人は実は多いような気もします。多くの人は、豊かさを手にするには多少の犠牲は必要と割り切っているのかもしれません。


つまりは、割り切らざるを得ないのが問題なのかもしれません。もう私たちは豊かな暮らしという妄想から逃れられなくなっているのかもしれませんよ〜


この「逃れ難き妄想」の件は、昨年の東日本大震災のしばらくあとに強く感じました。じつはあの出来事をきっかけに、多くの人の価値観が大きく転換するだろうと予想しました。しかし、社会は「元通りの生活」を求めて必死に努力しはじめました。今ではなんとか元通りに近い状態まで復元できた感じでしょうか。結果としては、目に消える形で価値観の転換は起こらなかったみたいです。


食料、エネルギー、物流、金融、経済…それは止められない歯車。止まってしまったら一気に分解してしまう社会構造が、いつの間にか出来上がってしまったのかもしれません。


さて、こんなことを書き続けていると睡眠不足で頭がおかしくなったと思われるかもしれません。ひょっとするとその通りかもしれませんが、伊勢の話題に戻りたいと思います。


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3月11日。伊勢の朝はとても爽やかでした。宿泊したビジネスホテル「タウンホテルいせ」から見た伊勢市駅。


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参道の方から伊勢市駅を見ると…
改装工事中でした。


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振り返って、伊勢神宮外宮方面にカメラを向けると…参道と言われればそんな感じがする道が伸びています。


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途中には歴史を感じさせる旅館がありました。


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10分も歩くと外宮に到着。伊勢参りは外宮から内宮へ進むのが順序だそうなので、決まりを守ることにしました。


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伊勢神宮に来てまず気になったのは鳥居の形。なんか変だなぁと感じていたのですが、茨城にある鳥居とはどこか違います。


鳥居の頭にあたる横の木は、笠木と島木と呼ばれるもので構成されているそうです。その下ある横の板というか梁のようなものは「貫」と呼ばれるようです。一般的にはこの「貫」が、鳥居を支える二本の柱からはみ出ているんですが、伊勢神宮の鳥居は「貫」が柱の間に収まっています。これって、伊勢形式の鳥居ということでしょうか。


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さて、こちらは内宮の入口です。最初に目に飛び込んできたのが松の大木でした。この枝振りを見ただけで、ただ者ではないと思わせる存在感のある松です。まるで何かを語りかけてくるような雰囲気。この松を見ただけで半ば満足してしまった自分がいました。


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とりあえず、神宮内を散策しましたけど一番印象に残ったのは入口に聳える松の大木でした。


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厳かな空気が漂い、無色透明の時間が流れている…とでもいいましょうか、特別な空間のように感じてしまいます。


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こちらは正宮(しょうぐう)。ここから先は撮影禁止と書かれていたので、その手前から撮影しました。正宮とは本宮のことらしいです。お寺で言うと本殿ってことなんでしょうか。


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朝が早かったので、伊勢神宮の通りのお土産屋さんはまだ開いていませんでした。


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そんななかで店を開けていたのが、有名な「赤福」の本店でした。


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店のなかや縁側には休憩所があります。縁側で赤福をいただきながらお茶を飲む人の姿が見えます。私たちものんびりと朝のひとときを過ごしたかったのですが、フェリーに乗る都合があったので我慢です。


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伊勢神宮内宮からバスに乗って…ひとまず、五十鈴川駅に向かいます。


次回へつづきます。


(撮影:2012.3.11/伊勢市)

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