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好きです東北、好きです弘前

弘前城の報告も最終回となりました。


まずはこちらの看板をご覧いただきましょう。

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むむ、仙人のようなおじいちゃんとお孫さんのお二人。おいしそうにラーメンをすすっています(もう、箸の持ち方からしてただ者ではございません)。


これは弘前城の北門周辺に並んでいる露店群のうちの一軒の看板。言うまでもなくラーメン店のものです。早朝だったため店が始まっておらず、食べることができませんでした。残念です、非常に残念です。


個人的に言わせてもらえば、私はこのような看板に非常に弱いです。味がどうのこうのという前に、このような猛烈なアピールには応えなければならないという使命に燃えてしまいます。


「この看板の店で食べた!」という満足感を求めてしまうところなど、ブランド商品のコマーシャルに一撃されてしまう今時の人間のようにも見えます。しかーし、この手のアピールに敏感に反応する人間は、根本的にブランド志向の人たちとは質の違う人間だと思います。


たぶん、この看板を見て店にふらふらと入ってしまう人は少なからずいるのではないでしょうか。


わかります、その気持ち。


何と言うんでしょうか、冷静な判断を度外視して好奇心という特異な欲望に身を任せてしまうタイプ。私はそういう人間です。だから目的もなく、東北をふらふらと走り回ってしまうのかもしれません。


いや、東北ドライブについては「東北が好きだ」ということが根底にあります。なぜだか理由はわかりませんが東北が大好きです。


さらに、個人的な話がつづきます。

今回の仕事で、朝食の弁当を弘前城近くのお店で注文しました。そこの窓口担当の女性がとても素敵な青森弁を話す方だったんです。


ごくありふれた注文のやり取りなのですが、その数十秒の間にとてもとても温かい気持ちになりました。青森弁には呪文のような不思議な力があります。あの独特の抑揚を聞いていると、詩の朗読や子守唄を聞いているように心が落ち着くんです。


もっと話をしたかったのですが、仕事なのでそういうわけにもいかず、後ろ髪を引かれながらも受話器を置かねばなりませんでした。


さて、上記のことは訪問前のやり取り。訪問当日はお弁当を受け取りに行くわけであります。弘前城訪問も楽しみでしたが、それと同じくらい電話の女性とお会いすることが楽しみでした。


ふふふ…


実際にお会いして、生の青森弁を聞いて痺れてしまいました。


「いや〜、なんてやさしい言葉なんだろう」


こんな優しげな言葉で会話したら深刻な争いなど起こらないのではないかと感じました。極端な話ですが、青森県では夫婦喧嘩などないのではないかと思えたほどです(そんなことはないでしょうが)。


今回のお弁当屋さんとのやり取りで、私の東北好感度は今まで以上にアップしました。ちなみに、電話の女性は声からすると20代かと予想していましたが、実際はその2倍近い方でした。年齢の予想は見事に外れましたが、とても素敵な方でした。ひょっとすると青森弁のやさしさというより、その方のあたたかさというか人間性が言葉に現れていたのかもしれません。


桜の弘前城は素晴らしかったですが、お弁当屋さんの女性も桜以上に素敵でした。


さて、弘前城のお話にもどります。

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観光で訪れると、どうしても本丸とその周辺で見物を終えてしまいがちです。前回の報告で城の外周も見て回ることをおすすめしました。今回訪問して思ったのは、北門周辺を歩いている人が非常に少なかった点です。上の写真は北門周辺を写したものですが、ここから見る桜と岩木山もなかなか風情があっていいものです。


もし、次回訪れることがあったら、私はこの北門周辺の風景をもう一度見たいです。それと、味わえなかったラーメンを食べたいものです。


次回の楽しみを残しておくのも旅の上手な楽しみ方かもしれません…


これにて、弘前城からの報告を終わります。


(撮影:2012.4.30/青森県・弘前城)


※追記というか訂正です(5/18)

今回報告した看板のお店は、ラーメン店ではなく食堂です。しかも、弘前ではかなり有名な老舗でした。何気なくネットで検索してみたら、そのことがわかりました。

三忠食堂(さんちゅうしょくどう)は100年の歴史がある店で、小説のモデルになったり、漫画『美味しんぼ』でも紹介されているそうです。ふむふむ、あの看板に描かれたおじいちゃんとお孫さんが食べているのは、どうやらラーメンではなく「津軽そば」のようですね。

じつは、この仕事の数日後に再び青森を訪れ、サービスエリアで津軽そばを食べました。そのそばは、関東で食べるものとは食感がまったく違っていました。

「なんだか不思議なそばだなぁ…」

と思いつつも汁まで飲み干し、食器を洗い場に戻して「ごちそうさまぁ」してきました。

ここで、新たな目標ができました。

もう一度、弘前城の桜を見ること。そして、三忠食堂の津軽そばを食べること。旅の楽しみは増えるばかりです。

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