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水軍の国とキャベツ王国

前回のつづきです。

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伊勢神宮を発ったあとバスは最寄りの五十鈴川駅に停留。この近鉄の鳥羽線の駅で降車して電車に乗り換え鳥羽に向かいます。


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関東に住んでいると、近鉄と言うと野球の球団名(古い!)しか思い浮かびません。ところが、実際に車両に乗ったり駅を見たりすると、JRよりも路線や本数が充実していて駅なども豪華であると感じます。


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茨城感覚だと、鉄道は何を置いてもJRが一番で、私鉄はそれを補う路線と思いがち。今回の旅で、そのような発想がとんでもない先入観であることがわかりました。そうなんです、近鉄ってものすごい大企業なんです。


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さて、鳥羽にはJRと近鉄の駅がありますが、JRの駅を撮ってきました。


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こちらは近鉄の鳥羽駅です。私たちは駅から伊良湖行きの伊勢湾フェリーに乗るため、乗り場まで歩いていくことになります。


(余談ですが…鉄道の旅をして車両や駅の写真を撮ることは、意外にも楽しいことだと感じるようになった自分。決して鉄道マニアではありませんが、鉄ちゃんの世界を足を踏み入れてみるのもいいのではないかと思い始めるようになりました)


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鳥羽には有名な真珠会社「ミキモト真珠」の立派な建物や「鳥羽水族館」があって活気にあふれていました。


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鳥羽駅からフェリー乗り場まで歩いていく途中には遊覧船乗り場などがあります。


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道すがら海岸や湾の様子をぼんやり眺めていると、水軍が活動するには絶好の地理なのではないかと感じました。歴史には疎い自分ですが、近代化された現在の街並の隙間から、古い歴史の面影が見えてくるのがおもしろかったです。


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伊勢湾フェリーのデッキからの眺めです。


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いよいよ出航。伊良湖まで55分の船旅の始まりです。


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今風に言うと、「鳥羽〜伊良湖間 約一時間の伊勢湾クルージング」なんて表現するのかもしれませんが、鳥羽港を出港してから沿岸の様子が見える間は、自分が水軍の一員になって漕ぎ出したような気分になりました。


静かな内海には、見晴らしの利く小高い山、舟を係留するのに絶好の場所がそこかしこに見られます。こりゃ、まさしく水軍の基地です。


そんな歴史ロマンをかき消すかのようなものすごい轟音のディーゼルエンジン。沿岸の様子が見えなくなってからは、クルージング気分に切り替えて水平線を眺めることにしました。海上にはとてつもなく巨大なタンカーや客船が航行しています。間近に見えるわけではありませんが、遥か遠くからでもその船体が想像以上に巨大であるのがわかります。


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さて、出航から1時間もしないうちに伊良湖に到着。


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ここは道の駅になっていて、私たちはここからバスで豊橋まで向かう手はずなのですが、実はこの場所で実に愉快なシステムを体感することになります。


まず、フェリー到着の数分前にバスが豊橋に出発してしまうこと。タッチの差で乗れない仕組みです。したがって、お昼間近なので当地で昼食をとることになります。昼食にカレーを食べたのですが、量が少なくて満足できません。こうなるともう一品注文することになります。カレーをもう一杯というのもなんなので、違う店でラーメンをいただきました。


スムースな接続を回避することで、必ず昼食をとったりお土産を買うように仕向ける仕組み。ビジネスの基本が徹底されていることには脱帽しました。ですが、こんな仕組みに取り込まれる人たちはごく少数です。ほとんどの人たちはマイカーとともにフェリーに乗り込んでいます。私たちのように体ひとつで乗り込んでいる客はごくわずか。


フェリーに乗り込んだ時に、「やけに乗客が少ないなぁ」と感じていた自分。その理由は、車を載せられる数が決まっているからでした。車に乗ってきた人数しか乗船しないので、乗客数が極端に少ないようです。


マイカーでない人は伊良湖からバスに乗るしかありません。伊良湖から最寄りの駅は豊橋鉄道渥美線・三河田原駅あるいは東海道本線・豊橋駅です。私たちは豊橋駅まで路線バスを利用することにしました。


伊良湖から30〜40分の間、渥美半島の各停留所をぐるぐる、ジグザクとめぐります(終点の豊橋駅までは2時間近くかかります)。その間、風力発電の巨大プロベラがずらりと並んだ場所や三河湾が見渡せる道を行きます。この途中、ず〜っと目に入るのがキャベツ畑。あまり肥沃とは思えない砂礫の土壌にびっしりとキャベツが栽培されています。その様子は、キャベツの国に来てしまったような印象。愛知県がキャベツの大産地であることを今回知りました。


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さて、豊橋に到着です。はじめて豊橋に降り立ちましたが、想像以上に都会的な場所でした。


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ここからは東海道本線で東京に向かいます。


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途中、掛川駅で乗り換えがありました。


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時間が少しあったので駅前を散策。静かな地方都市といった雰囲気の暮らしやすそうな町です。


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乗り換えの電車に乗り込み、東京に向けて再出発。


このあと、数回の乗り換えを経て地元に帰ってきたのは11時近く。翌日の出勤を思うとなんとなく憂鬱な気分になりましたが、ことのほか充実した旅の内容を振り返ると、重苦しい気分もなんとか振り切ることができました。また今回のような旅がしたい。そう思える二日間でした。

(撮影:2012.3.11)

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