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2013年2月

遠くから呼ぶもの…富谷観音三重塔 室町から平成へ

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前回からの続き、桜川市にある富谷観音のお話です。


富谷観音の三重塔は、説明書きに寛正六年(1465)に再建されたとあります。ということは、それ以前からこの地に建っていたということなのでしょう。この室町時代の塔は、関東以北では最古の建造物と言われているようです。塔の先端にある相輪宝珠には「多賀谷前下総守朝経」の刻銘があるとのこと。ほかにも文化財として貴重なものがあるそうです。


木造十一面観音菩薩坐像は平安時代のもので、この寺を開創した行基自ら彫ったものと伝えられているようです。

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多数の文化財の説明があるなか、気になったのは笠間城主藤原時朝が弘長三年(1263)に寄進した木造大日如来坐像です。鎌倉時代の作であるこの像は、現在山形県寒河江市にある慈恩寺の三重塔内に安置されているそうです。この二つの寺院にはどんなつながりがあるのでしょう? 


寒河江の慈恩寺は、富谷観音と同じく行基による創建のようですが、そのつながりだけで仏像が移されるとは思えません。宗派は、富谷観音が天台宗。慈恩寺は真言宗と天台宗の両宗兼学だそうです。宗派によるつながりなのかは定かではありません。両寺のつながりについては今後機会があったら調べてみようと思います。


(撮影:2013.2.3/桜川市)

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遠くから呼ぶもの…富谷観音三重塔

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茨城県の桜川市に富谷観音と呼ばれるお寺があります。桜川市は以前は岩瀬町、それより昔は笠間郡と呼ばれていました。


このお寺の正式名称は施無畏山宝樹院小山寺。天平七年(735)に聖武天皇の勅願により、行基が開創したと伝えられています。


もう20年近くも前のこと、仕事の関係でこのお寺に足を運んだことがありました。境内には三重塔があり、それを見たときに「茨城にも三重塔があるんだ〜」と意外に思ったものです。その当時は神社仏閣や歴史などにはほとんど興味がなく、ただ塔の前を通り過ぎただけでした。


その後も県内の寺社の塔をいくつか目にする機会があったのですが、そのたびになぜか富谷山の三重塔を思い出しました。神社仏閣には興味はなかったものの、素人なりに富谷山の三重塔に価値を感じていていたのだろうと思います。初めて見たときに、端正な姿、美しい組み物、全体のバランスの良さといった洗練された構造に驚いたことは今でもはっきりと覚えています。


最初の出会いから十数年経ったころでしょうか、「また見てみたい」という気持ちがわいてきました。特にここ数年は強く思っていました。そう思いながらもなかなか足を運べずにいたわけです。車ならわずか1時間程度の場所なのですが…


先日その願いを叶えるため桜川市に足を運びました。


久しぶりの対面。最初に見たときの印象通り、素晴らしい塔だと思いました。それにしても、茨城のこんな場所になぜこのような三重塔があるのでしょう。きっと何か理由があるはずです。


今回改めて塔を見て、いろんなことを感じました。もし、時間と余裕があったら次回報告したいと思います。

(撮影:2013.2.3/桜川市)

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