悩んだスミレ
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コケを気にするようになってから、見る景色が変わったように感じます。探せばそこにも、ここにも生えているコケ。こんなコケの生えた小径が、私は好きです。
植物園で撮った写真がまだ残っています。すでに一週間が経ってしまいましたが、前回に引き続き載せていこうと思います。

こちらはミツガシワです。私は自然に生えているものを見たことがありません。

コケの胞子体です。まるで煙管のような形をしています。たしか、コメバキヌゴケのはずです。コケの研究をしているUさんに教えていただいたものです。

シロバナタンポポをつくば市でよく見かけるようになったと聞きます。植物園内でもたくさん花を咲かせていました。
(2008.4.20/つくば市)
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ここを訪れたのは、「オープンラボ」という施設公開があったからです。年に一度しか入れないので喜んで出かけました。
施設内には植物に関するさまざまな展示のほか、標本室もあります。この日は標本室まで見せてくれるのです。顕花植物からシダ、コケ、きのこまでさまざまな乾燥標本がきちんと保管されています。タイプ標本もかなりあるそうです。
今でこそタイプ標本の意味が分かりますが、ついこの前まで「種名を決定する際の元となった標本」であることを知りませんでした。原則的に世界にひとつしかないのがタイプ標本のようです。タイプ標本をたくさん所蔵するということは、その施設の歴史、そこで働いていた研究者の実績を示すそうです。
この日の最大の目的は、ミニ講演で菌類とコケの話を聴くこと。両方聴けて大満足でした。

午後も2時を過ぎた頃、隣にある「つくば植物園」も見学してきました。こちらでは「サクラソウ展」が開催されていました。花のきれいさもさることながら、その種類の多さには驚かされました。

温室の池にはウォーターポピーが咲いていました。この花、よく見ると花びらが3枚しかありません。まるで船のスクリューみたいです。3枚の花ってあんまり見たことがないような気がするのですが…どうなんでしょう?
ウォーターポピーは南アメリカの原産でハナイ科の植物であると書いてありました。そうですよね〜、いくらポピーと言ってもケシ科ではないでしょう。花の中心部分を見ていたら、なぜかホオノキを思い出してしまいました。
(2008.4.20/つくば市)
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不思議な形をした花です。新しいものは黄緑色、しばらくすると黄色になるみたいです。花の部分には小さなアリがいます。もしかして、花粉を媒介する役割を担っているのでしょうか?
これを見ていたら、ムーミン谷に来たような気分になりました。ムーミンと言っても若い方はご存じないかもしれませんね? 私が子どもの頃、テレビで放映されていたアニメです。とてもほのぼのとした内容が私は好きでした。
ムーミン家族やその仲間たちが住んでいたのがムーミン谷です。そこにはひょろひょろと細長い生きものもいました。今回紹介した花たちは、その生きものに似ています。気になって生きものの名前を調べてみました。なんと「ニョロニョロ」というらしいです。まさにそのまんまって感じです。

さて、この花について…
名前は「オロンティウム アクアティカム」、サトイモ科の植物です。原産地は北アメリカ(東部)。系統的に見ると原始的なサトイモ科植物らしいです。サトイモ科と聞いて、私はなぜか日本のザゼンソウを思いだしました。日本の花がザゼンソウなら、この西洋の花は“チョクリツソウ”かもしれませんね。
花が咲いているのはつくば市にある「つくば植物園」。ちょうど今が見頃です。たぶん国内だとここでしか見られないと思いますので、一度ご覧になってはいかがでしょう。入園料は300円(高校生以下・65歳以上は無料/月曜休館)です。花もおもしろいですが、ムーミン谷の雰囲気もぜひ味わってみてください。
(2008.4.14/つくば市)
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さぁ、ビオトープ劇場が始まりま〜す。

あとは手作業だ! ザックザック、バサッバサッ、ドンドン…
ふぅう〜っ、やっと形になった。

浄化装置を設置するぞー。
手作りだぜ〜、高機能だぜぇ〜、安上がりだぜ〜
数年前ですが、自宅に造るものとしてはかなり大がかりなビオトープを手がけました。手がけたと言っても私はほんのお手伝いをした程度。設計から施工までを管理・監督したのはナチュラリストのA氏です。



そうです。これはA氏の自宅にあるビオトープなのです。今回ご紹介したいのはA氏のブログです。それは生きもの讃歌であり、珠玉の短編集でもあります。ブログには、ビオトープで見られる美しい季節の移り変わり、生きものたちのたくましい姿が日々綴られています。



A氏の素晴らしいところは、「花だけ。昆虫だけ。鳥だけ」といったように、自分の守備範囲を限定していないこと。植物と虫のつながり、鳥や植物のつながり、山や川と人の生活のつながりを見つめていることです。A氏は、自然と呼ばれるものが密接に連携しあい、それらが人の暮らしとつながっていることを知っています。
自然は循環し、連鎖する。A氏のブログをひとつずつ読んでいくと、そのヒントがそれぞれの記事に隠されているのが分かると思います。



もし、興味をお持ちになったら右のリンク欄にある「茨城の自然 さくら上池だより」をクリックしてください。そこが素晴らしいネイチャーワールドの入口になっています。

美しい四季の移り変わりをご覧いただきながら、A氏のプロフィールにもふれてみたいと思います。
A氏はナチュラリストであり、デザイナーでもあります。どんな仕事をしているか興味ありませんか? そのこともブログでときどき書いています。

じつは、動植物の絵はかなりの腕前です。一方、堅いものばかりでなくイラストなども描いています。茨城県に住んでいる人なら、きっとA氏の作品(ポスター・パンフレットなど)は見たことがあるのではないでしょうか。

自然観察会や講演会の講師をすることもあります。シンポジウムやパネルディスカッションなどのパネラーとして登壇することも少なくありません。もしかすると、A氏の顔を見たら「あぁ、あの人か!」と思う人がいるはずです。

今回は古くからの知人であり、仕事仲間であるA氏をご紹介しました。彼はとても気さくな人です。ブログのコメント欄でビオトープに関する相談や昆虫や植物のこと(特に飼育や栽培には詳しいです)を質問すれば、いろいろと教えてくれると思います。ぜひ一度、彼の「ビオトープ・ブログ」に遊びにいってみてください!
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先週の金曜日はナチュラリストのA氏と雑木林に出かけました。A氏は翌日の自然観察会の下見です。私は急遽、おじゃま虫として下見に同行することにしました。

私は自然観察会の講師ではないので気楽なもんです。あっちにふ〜らふら、こっちにふ〜らふら、花を撮ったり、きのこをいじったり、虫を探したり、コケをなでてみたり、人が見たら「気が変なんじゃないか?」と思える行動をとっていました。まぁ、春なので勘弁してもらいましょう。

この日撮ったスミレをご紹介しましょう。まずはニオイタチツボスミレです。この花を撮ると虫の気分が味わえます。なぜなら、近くに寄るとすご〜くいい匂いがするからです。思わず花びらをかき分けて潜っていきたくなります。もちろん、おいしい蜜を隠し持っています。試しに花びらをちぎって蜜腺の近くを舐めてみました。「おかしいなぁ、甘くないゾ」。どうやら虫たちが蜜を吸い尽くした後のようでした。

こちらはアカネスミレです。何となく葉っぱが毛羽立った印象です。私の地元では見たことがありません。この雑木林では毎年花を咲かせるので、訪れる楽しみのひとつになっています。

こちらは普通のタチツボスミレ。なぜか丸太が転がった陰で野太い株がすくすく育っています。力強い印象につられ、こちらも気合いを入れて撮ってしまいました。とはいうものの、シャッターを切ったのはこの一枚だけ。“必撮仕事人”です。

こちらはマルバスミレです。白い可憐な花が印象的です。ようすからすると、あまり日差しの強い場所は好まないようで、かなり日陰のところに生えていました。こちらも地元では目にしないスミレです。みなさんは見たことありますか?


この雑木林ではコケやきのこ、蜘蛛などいろいろ撮りました。このあと、仕事の打ち合わせの約束があったので、急いでつくば市に向かうことに。

仕事が済み、次の約束まで時間があったので筑波大学近くの公園をふらつきました。もう桜は散ってしまいましたが、たくさんの花びらが夕日に照らされてきれいでした。

その公園で、なんとアミガサタケを見つけました。私は初対面です。

次の約束というのは、知人たちとの食事。その日は「一太郎」というお好み焼き屋が約束の場所でした。写真は「もんじゃ焼き」です。じつは私、初めて食べました。


こちらはあずきのお好み焼きです。焼き上がったようすは、まるで乾燥したカワラタケみたいです。見栄えは悪いですが、食べてみたらなかなかおいしかったですよ。このお店のお好み焼きは、ふかふかふ〜んわりです。私は山芋のみっちり入った重量感のあるお好み焼きが好きなのですが、今回のようなふんわり軽いのも、たまにはいいなぁと思いました。(もしかして、“みっちり”って方言でしょうか?)
(2008.4.11/阿見町&つくば市)
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「葉桜でも見に行くか〜」と思い出かけてみると、なんと満開の花。どうやら昨日は枝垂れ桜の絶好の見頃だったようです。地元にこんな場所があるとは知りませんでした。
まるで山の麓で桜たちが宴会をしているようです。車座になって、春の一句を詠み合っているように見えます。耳を澄ませば、その歌が聞こえてきそうな気がしませんか。

花のトンネルをくぐりながら感嘆の言葉や溜息を漏らす人々。春の宴には、人間たちも招待されているようです。



出かけたのは石岡市にある「常陸風土記の丘」。先月の下旬は左上のような風景だったのに、ほんの数週間でこんなにも変わるんですね。




公園内には、古代の住居を再現したものや江戸時代の住居を移築したものが展示されています。

以前にもこの施設を何度か紹介していますが、ここは雑木林と一体となった自然公園的な施設です。隣接する雑木林は「龍神の森」と呼ばれています。帰りにこの森を散策して見つけたものを羅列します。








これらのものは、ほかに書いているブログで紹介するつもりです。気が向いたら、右の上にある「茨城の自然探検隊」の各リンクをクリックしてみてください。

こちらはお昼に食べたおそばです。「萌道庵」というお店のものですが、おいしいです。私は細いそばが好みなのでいつもここに来るのですが、人によって好みが違うので、絶対におすすめとは言えません。
(2008.4.12/石岡市)
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のどかな風景です。沼を眺めながら、たわいのない時間を過ごす。人生も捨てたものではありません。都会の便利な生活もいいですが、田舎にも豊かな暮らしはあります。私は満ち足りた余生を送りたいとつくづく思います。

じじくさい話をしてしまいました。人生の守りに入っているようで嫌なのですが、穴だらけの人生をどう塞ごうかと悩むところです。でも、自然はそんなことも忘れてさせてくれますよね〜(まずい! 現実逃避です)。

なんだか、松の近くを飛脚が走りすぎたような気がしました(私はときどき時代錯誤の幻覚を見ます)。脇目も振らず走り去った飛脚ですが、私はこの松がとても気になりました。赤松でしょうか? 黒松でしょうか? だいたいこのあたりにあるのは赤松と相場が決まっていますが、この松はあまり樹皮が赤くありません。でも赤松なんでしょうね。

ふと目を移すと、燃えているような木がありました。私には燃えているように見えるのですが、これも幻覚でしょうか? 燃える、もえる、萌える…(失礼しました)。

涸沼にはよく網が干してあります。しかも岸ではなく、沼のなかです。この風景はいろいろな場所で見られます。私はこれを見ると、まだ漁業が営まれているのがわかり安心します。漁業が成り立つということは、この沼の自然が豊かだということでしょう。できるなら漁業だけで生計が立てられれば良いのですが、現実的には難しいのかもしれません…。生業としての漁業の復活。そんなときはもう来ないのでしょうか?
さて、涸沼と言えば「シジミ」が有名です。きっとみなさんも涸沼産のシジミで作った味噌汁を飲んだことがあると思います。私はスーパーでシジミを買うときには、涸沼産を選ぶようにしています(べつにみなさんに強要しているわけではありませんので、誤解なさらないように)。

4回に分けてお届けした涸沼の報告を終わりにしたいと思います。今回訪れたのは、写真にもあるように「親沢の鼻」と呼ばれる場所で、茨城百景のひとつです。じつは、地名からいろいろなことを推理するのも私の趣味です。趣味というより空想癖と言った方がいいかもしれません。
…きっと涸沼には、背後にある高台から湧き出た水が流れ込むたくさんの沢があったのではないのでしょうか。親沢というくらいだから、無数にある沢のうち、かなり大きな流れがこの場所に注いでいたと想像します。沢といえども長年の間にはかなりの土砂を運ぶことでしょう。その土砂が堆積して洲を形作り、固まったのが「親沢の鼻」なのではないかと思っています。沼に突き出すようになっているから鼻…なるほどねぇ(これはあくまでも想像ですので、悪しからず)。
(2008.4.4/茨城町)
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大きく張り出した木の下に来ると、いつもそう思います。もちろん、樹木の種類によってはそう見えないものもありますけど。

かなりの大木です。幹周りは3メートルぐらいあったかもしれません。さて、気になるのはこの樹木の名前です。な〜んとなくエノキのような気がするのですが、自信はありません。
エノキって、こんなに大きくなるんでしたっけ? 今思えば、落葉を探して確認すべきだったと後悔。でも、周囲に落葉がなかったような気もします。何と言っても岸辺の吹きっさらしの場所でしたから。

ちょっと離れたところから樹形を眺めてみました。なんと堂々とした形でしょう。美しいです。カッコいいです。
私、遠くから見るケヤキの樹形が好きです。そして名も分からぬこの木の樹形も好きです。頻繁に見かける樹形にも関わらず、木の名前が分からないとは情けない! せめて身近な木ぐらいは覚えたいものです。そう思うと、なんと自分は自然とかけ離れた生活を送っているのだろう…と反省するばかりです。
シラウオのおばちゃんと別れてから、沼の周辺に生えている木々を見て回りました。ということで、次回も樹木をご紹介したいと思います。
(2008.4.4/茨城町)
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前回からのつづきです。
「おばちゃ〜ん、何が捕れるんですかぁ〜」
「ん、シラウオだよ」
「あいよ。こうかい?」
(このおばちゃん、とってもやさしいです)
「いいや、今日は少ないねぇ」
「食べるんでしょ?」
「酢醤油で食べるとおいしいんだよ」
「そうなんだ〜」
「岸辺の砂に産卵しにきてるんだよ。この黒いところが卵さ」
「え〜、どれどれ」
(このおばちゃん、とっても親切です)
「いっぱい捕れるといいね、おばちゃん」
私はこういうおばちゃん大好きです。きっと若いときはとってもやさしいお姉さんだったんだろうなぁ…なんて想像してしまいます。
きっと弟や妹がいて、よく面倒を見たんだろうな〜
近所でも評判の娘で、
年頃になって見合いして、
この地に嫁いできたんだろうな〜
嫁ぎ先は農家で、よく働く旦那さんがいて
子どもは5人くらいいるんだろうな〜
今じゃ子どもたちも巣立って
旦那さんと義理の父母と暮らしているんだろうな〜
それで、今日はシラウオで一杯なんて
旦那さんが言ったもんだから
一生懸命すくっているんだろうな〜
な〜んて、どんどん勝手に話を作ってしまいます。空想するのは私の癖で、おばちゃんとは関係ありませんので、忘れてください。
さてシラウオの件です(ネットでちょっと調べてみました)。
似た発音の魚に、シロウオとかシラスと呼ばれるものがいます。今回紹介したシラウオは、サケ目シラウオ科の魚です。早春に砂の多い川の下流域に遡上して産卵するそうです。海にもどっていく降海型と沼や湖で一生を終える陸封型の2タイプがいるとのことでした。海とつながっていることもあるので、涸沼のシラウオはきっと降海型ではないかと想像しています。
シロウオというのはスズキ目ハゼ科の魚。シラスというのは、ウナギやアユ、イワシの稚魚の総称だそうです。魚屋で売っているシラスは、ほとんどがイワシの稚魚のようです。
まったく知りませんでした。たまには魚のことも調べてみるものですね。
(えっ、そんなの常識ですか? 失礼しました)
(2008.4.4/茨城町)
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長かった山梨〜静岡シリーズも終わり、ほっとしています。
さらりと書くつもりがコテコテになってしまい、途中から自分でも嫌になってしまいました。そんなシリーズを読んでいただいた皆様、ありがとうございます。
というわけで、やっと地元・茨城のことを書けることになりました。でも、内容は相変わらず希薄ですので、読み流してくださいね。

もっとムーディな写真になると思ったのに…。これじゃ草むらから獲物を狙っている獣の視点ですね。
向こうに写っているのは涸沼(ひぬま)です。海とつながっているから汽水湖になります。聞いた話によると、いろんな魚がいるそうです。要するに、淡水魚と海水魚の両方に加え、汽水域を好む珍しい種類も生息するとか。生息種の多様性を考えると、とても貴重な沼だと思います。

ちゃぷちゃぷと打ち寄せる水の音に、思わず心が和みます。かすかに潮の香りがするのは気のせいなのでしょうか。砂浜があるところなど、海岸と同じですね。

お散歩中のおばさんがいました。改めて思ったのですが、水辺の松の木ってなぜか絵になりますねぇ〜。枝先に天女の羽衣などかかっていそうな雰囲気です。ここだったら水遊びにも最高なのですが、あまり水はきれいとは言えませんでした。

歩いている途中で見つけた花です。これはコブシのようです。鼻をくっつけて匂いをかいだら、ハムスターのおしっこの匂いがしました。表現が下品ですが、子どもの頃飼っていたハムスターを思い出したのは事実です。
余談ですが、ペアのハムスターは30匹以上に殖えました。ミカン箱に網を張って飼いましたが、餌代が大変でした。今思うと、その殖え方はまさに「ねずみ算」式でした。

なんとも可憐な花です。うなだれているところなど、乙女の恥じらいを思わせます。名前が分からなかったので、がんばって調べてみました。どうやら園芸品種のスノーフレークという花みたいです。スズランスイセンとかオオマツユキソウとも呼ばれるようです。花びらの先端についた緑の点がとてもイカしてます。

しばらく歩くと、沼で何かを捕っているおばさんを見つけました。ワクワクしておばさんのところまで走り出す私。もう、好奇心全開です。
これ以上書くとまたコテコテになりそうなので、つづきは次回にします。
(2008.4.4/茨城町)
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前回からのつづきです。「西湖いやしの里根場」を後にして、向かった先は静岡県の富士宮市です。

この富士山は静岡県側から見たものです。移動途中の道沿いの木々を眺めていたのですが、このあたりはミズナラがかなり目立ちました。茨城県だとコナラやクヌギを中心とした雑木林が多いのですが、山梨・静岡県はようすが違います。やっぱり標高が高いと生えている樹木も変わってくるんですね〜。




途中で昼食をとりました。食べたのはこれ、ほうとうです。「やっぱりご当地の名物を食べなくちゃ!」と注文したのですが、よ〜く考えたらここは静岡。ほうとうは山梨の名物です。頼んでから気づきました。でも、おいしかったですよ。最初は味が薄いかな? と思いましたが、食べ終えてみるとちょうどいい味付けでした。おにぎり2個のセットで千円ぐらいだったと記憶しています。お店は県道414号沿いにある「俵屋」という名前でした。

こちらは「富士宮やきそば」です。富士宮浅間大社の向かいにある「お宮横町」でいただきました。食べた瞬間、「ふ〜ん、なるほどね〜」と思わず頷いてしまいました。茨城で食べる焼きそばとはまったく違います。太めの麺のもっちりとした食感、肉かすが醸し出すコク、イワシの削り粉の香りと風味、それぞれが絶妙にブレンドされています。「めちゃくちゃうまい」というより、しばらくするとまた食べてみたくなる「クセになる味」のような気がしました。

作ってくれたのは写真のお姉さん。富士宮焼きそばのことをいろいろ教えてくれました(一応、ご本人には撮影とブログへの掲載許可はいただいています)。

富士宮焼きそばの歴史は約60年前、戦後の食糧難までさかのぼります。当時、富士宮にあった製麺工場の社長さんが、懐かしい「ビーフン」の味を焼きそばで再現しようと作ったのがこの麺だそうです。それ以来、富士宮の焼きそばはず〜っとこの太麺スタイルを貫いています。この麺は蒸しただけの麺で日持ちがします。そんなところにも食糧難という時代に対応する知恵がうかがわれます。

焼きそばを食べていると、「もう帰るら〜」と誰かが言いました。振り返ると家族連れのお父さんが、みんなに帰宅を促しているようすです。「○○ら〜」と語尾に“ら〜”をつけるのは静岡弁だと聞いていましたが、実際に聞けて感動しました。
じつは私、方言が大好きです。ご当地の言葉を聞くと、いつもと違う場所に来ているという実感がわきます。その地方独特の人の息づかいを感じるのです。

方言が好きになったのは、かれこれ20年以上も前のこと。福島県の五色沼で、若い男女が方言で話しているのを聞いてからです。その若いカップルの仲睦まじかったこと、はにかんだ女の子の顔が今でも思い出されます。標準語にはあまり体温を感じませんが、方言だと人の温かみを感じます。あのときの二人は今でも幸せなのかなぁ…


余計な話をしました。こちらはお宮横町の周辺のようすです。どこからでも富士山が見えます。茨城県人が筑波山に親しみを感じているように、静岡県民も富士山に同じようなものを感じているのではないでしょうか? 『古事記』『常陸風土記』には筑波山と富士山の話があります。その話のなかで、一夜の宿を求めた母神様を温かく迎えたとされているのが筑波山。反対にやさしくしなかったのが富士山です。そこで母神様は筑波山を人が集まる山に、富士山は一年中雪が積もる冷たい山にしてしまったそうです。あたかも富士山は人情味のない山のように描かれていますが、実際の富士山をこうして眺めるとそんなことはないように感じます。これだけ庶民の生活にとけ込んでいる山、風景の一部になっている山はそう多くはないと思います。今回は飽きるほど富士山を見ましたが、どこから見ても絵になる素晴らしい山です。また機会があったら、ぜひ訪れたいと思いました。
(2008.4.3/静岡県・富士宮市)
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ここに立つと、仕事に追われる日常の生活を忘れてしまいます。今にもモンペ姿のお母さんが出てきて「今日はいい天気だねぇ」なんて挨拶されそうです。

コンビニ、デパート、高速道路、人がひしめく東京のオフィス街…猥雑な日本の都市部とは対照的な整然とした空間。ここが、現代の日本の風景だと思えるでしょうか? 時間がゆったりと流れているのがわかります。
昭和41年の台風26号の被害(土砂災害)で、ここにあった集落のほとんどを消失してしまいました。その失われた茅葺集落景観を再生したのがこの施設です。建物を見ると、とても特徴のある形をしています。これは「カブト造り」というそうで、言葉通り兜に似ていることから名付けられたようです。屋根のてっぺんには「千木」と呼ばれる棟止めがあります。この棟止めに盆栽マスをつくり、乾燥に強いイワヒバやヤマユリ、アヤメ、ギボウシなどを植えたそうです。屋根を守ると同時に季節の移ろいを楽しむ。そんな小粋な知恵が昔の暮らしにあったことをうかがわせます。




この施設内の各棟では、焼き物、紬、地元の特産物など、いろいろなものが売られています。なかには、陶芸や機織りなどの体験ができる棟もあります。




蛇足ですが、カブト造りは外観からもなんとなく想像できるように三階造りになっています。一番上の階は蚕を飼う部屋だそうです。なるほど、紬や繭細工が売られているのにも納得です。




こりゃなんだ〜。と思ったのが写真の旗。戦国時代のものであることは想像がつきますが、ムカデの旗印とはユニークです。じつはこれ、山本勘助の旗だそうです。ちょうどこの日は特別展期間中だったので、鎧や槍、刀、鐙、鞍など、いろいろな武具が展示されていました。
外国人の観光客が多く、英語圏以外の人も目立ちました。彼らは英語ではない言葉を口にしながらしきりに頭を縦に振っていました。外人さんって日本の伝統的なものにすご〜く興味を示しますよね。
このあと静岡に移動します。そのつづきはまた次回へ。
(2008.4.3/山梨県・富士河口湖町)
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前回からのつづきです。

山梨の朝は爽やかでした。宿泊したビジネスホテルの後には、まぶしいばかりの富士山がそびえています。スキーで滑走したら、ホテルまでたどり着けそうな感じがしました。春でこうですから、冬だとどんな風に映るのでしょう。

早朝の散歩を楽しみました。山梨には、茨城で見かけない樹木がたくさんあります。写真はカラマツだと思うのですが、あちこちにありました。そういえば、前日にはシラカバらしき木も見ました。見知らぬ土地の植物を見るのも楽しいものです。




もちろん、蜘蛛探しもしました。見つけたのはヒメグモの仲間とコガネグモの仲間です。ヒメグモの方は、ムナボシヒメグモとバラギヒメグモに見えます。コガネグモの方はムツボシオニグモでしょうか。かなり赤っぽいのが気になります。幼体のせいかもしれませんが、ムツボシオニグモは本来もっと黄色いです。

こちらは河口湖の隣、西湖にある「西湖いやしの里根場」です。根場は「ねんば」と読むらしいです。その昔この地には集落があったそうで、それを再現したのがこの施設。詳しいことは次回にしたいと思います。
(2008.4.3/山梨県・富士河口湖町)
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