憧れのこけぼん

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以前から造ってみたいと思っていたのがコケの盆栽。一般の盆栽のようにコケが添え物になっているのではなく、コケが主役の盆栽です。コケ玉も造ってみたいのですが、コケ盆の方が簡単そうなので、まずはこちらから。


「楽しいことをしよう!」と子どもをそそのかし、向かったのはリサイクルショップの陶器コーナー。ここで100円未満の小皿を自由に選ばせました。


「この器に好きなコケを載せて、素敵な盆栽を造ろう!」


子どもたちは意味をよく理解していない様子でしたが、とにかくはしゃいでいます(たぶん、盆栽の意味もわかっていないと思います)。


コケボン、コケボンッ! と口にしながら山に向かう子どもたち。


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とりあえず目についたコケを採集して帰宅。出来上がったのが上の写真のコケ盆。杉の根元に生えていたコケが気に入ったようなので、ガラスの容器にジャリを入れてコケが張り付いている樹皮ごと載せてみました。う〜ん、なんとも涼しげ〜


気に入ったので食卓に載せています。しかし、それを見たかみさんの視線はなんとも冷ややか。その目からは明らかに拒絶ビームが発せられています。子どもが喜んでいるので、暗黙の了解を得たと勝手に解釈してそのままテーブルに置いてありますが…


ん〜、撤去命令が下るのは時間の問題でしょうか?


今回利用したコケについては別のブログ「シダ・コケ探検隊」に書きました。興味のある方はこちらからどうぞ。

(コケ採集日:2011.5.21)


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羊飼いの少年と余震/狼が来なければいいな

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3月11日の大地震以降、ずっと余震が続いています。遠くの方からドドドドッと来るもの、いきなりガタガタッと真下の方から起こるもの、なかには音もなく静かに地面を揺らし続ける不気味なものがあります。


あまりにも多発するので、ちょっとやそっとでは慌てないようになりました。ただし、たまに起こる大きな揺れにドキッとすることもあります。


余震が起こるたびに思い出すのは、イソップ童話の「羊飼いと少年」の話。


「狼が来たぞー」と何度も大人たちを驚かせてはおもしろがっていた羊飼いの少年のあの話です。最後には、本当の狼がやってきたときに大人たちが助けに来てくれず、少年が食べられてしまうという結末の寓話だったように記憶しています。


この寓話は「嘘はいけない」という訓話的なお話なのでしょうが、衝撃的な情報でさえ繰り返し流されると習慣化して麻痺してしまうということも示唆しているような気がします。


余震に関しては寓話のような慣れのような状態に陥っていますが、今回の地震では放射能の飛散という深刻な問題が別にあります。地震のようにいつどこで起こるかわからないという不確定な災害ではなく、放射能の問題は今起こっている事であり、将来背負わなければならない「負の未来」にもなりかねないので、すべての人に緊張と不安を持続させているのだと思います。


幸い茨城県南部は致命的な被災状況ではないので、二週間余りを経過した今、客観的に今回の地震を振り返る事ができます。しかし、一方では深刻な被害を受けた茨城県沿岸部や東北地方の人たちは、住む場所や水や電気、食料に不自由した生活を強いられているわけです。そのことは忘れないようにと常々胆に命じています。しかし、社会生活が元の状態に戻って来たこともあり緊張感が薄らいできているのも事実です。


そんななか、余震が起こるたびに本物の狼(地震)が来なければいいなぁと思っています。



写真は庭の一角にはびこっているゼニゴケ坊や。今年も胞子(正確には精子)をまき散らす新しい器官が成長し始めました。庭いじりを愛する人たちには嫌われ者のゼニゴケですが、私はそれほど嫌いではありません。


このコケ、一度はびこると除去はそうとう困難です。本体を引きはがして捨てても、またどこからとなく生えてきます。除去するには土をまるごと入れ替えるか、生えている場所の環境を一変させるかのどちらかしかないでしょう。環境を変えるというと、直射日光が当たるようにするとか、乾燥状態にするとか、大がかりな作業になります。


(無理な事とは存じますが、いっそのことゼニゴケを好きになるほうが手っ取り早いかもしれません)

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尻尾に見えるか、鬣に見えるか

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ワープロで“たてがみ”を変換したら「鬣」と出ました。一字だけ示されたら読めませんね、私。パソコンのワープロソフトを使っていると、どんどん漢字を忘れてしまいそうで恐いです。読めるけど書けない。そんな漢字がすでにいっぱいです。

どうです? 最近、筆記用具を使って字を書く機会がめっきり減っていると思いませんか。時代は変わりましたね。いいのか、悪いのか、わかりませんが…

さて、愚痴っぽいプロローグとなりましたが、本題は美しい植物体の話。こちらはコケです。シッポゴケの仲間と思われますが、本当の名前はわかりません。ヘリトリシッポゴケ、ユミゴケ、ミヤマシッポゴケ、カモジゴケ、シッポゴケ…と候補はいくつもありますけど、図鑑の写真だけでは断定できません。本格的にコケを調べるとなると顕微鏡が必要です。ほしいなぁ、顕微鏡。

それにしても、シッポゴケとはユニークな命名です。私には鬣に見えます。


(撮影:2010.11.1/福島県矢祭町)

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位の高いコケ?

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前回からの流れでコケが続いて恐縮です。でも、こちらのコケはコケと思わない方も多いのではないでしょうか。外見上は間違いなく草に見えると思います。名前さえコウヤノマンネングサと言うくらいですから。

コケと言うとあまりいいイメージがないような気がします。暗いとか、じめじめしたところに生えているとか、古くさいとか、そんな負のイメージがつきまとうものの代表でしょう。おまけに、「コケにするな!」と言うくらいですから。

コケであるにも関わらず、こちらは草という名称を冠しています。ということは、コケよりも位が高いということでしょうか? んっま、そんなことはないとは思いますけど…とにかく美しいコケであることは間違いないですね。


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さて、万年草と言うからには一年中緑でいるということなのでしょうか。そうそう、マンネングサといえば多肉植物でマンネングサ科に分類される一群があります。こちらは多肉植物ということもあり、水をやらなくても萎れたり枯れたりしないからマンネングサの名称がついたとか。写真のコウヤノマンネングサはと言うと…高野山に生え、地下茎からどんどん芽を出して増えることから名付けられたというお話です。

繰り返しますが、じつに美しいコケです。こちらはコウヤノマンネングサ科に属するコケです。この科にはコウヤノマンネングサ、フジノマンネングサ、そしてフロウソウという三種しかありません。三種とも似たような外見をしていますが、一番洗練されているのがコウヤノマンネングサのような気がします。

きっと実物を見たら、「確かに美しい」と思うことでしょう。いや、そう思っていただきたいと願っています。

今回のリポートもだいぶ前の記録からになります。訪問先は滝川渓谷です。


(撮影:2010.11.1/福島県矢祭町)

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モールのようなコケ

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ミズナラの幹にたくさんついていました。ふかふかした印象のコケだったのでさわってみると、とても弾力があって肌触りはいい感じ。

少し持って帰ろうと思い、引きはがしてみました。すると、なかなかはがれません。おまけに引っぱる力に対して、かなりの抵抗力を持っています。ちょっとやそっとではちぎれない強靭なコケであることが判明しました。


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名前を調べてみたら、チャボスズゴケというコケであることがわかりました。外見上の特徴が顕著なので一度見たら忘れないでしょう。たとえるなら、子どもの頃に工作の時間に使用したモールと呼ばれるものに何となく印象が似通っています。ただし、モールは均一の太さですけど、このコケは元の方から先端にかけて細くなっています。

「コケなんかどうでもいいや」と思う方が多いのではないかと思いますが、よく見てみるといろんな発見があっておもしろいものです。多くの種は生育する環境が決まっているので、「こんな場所にはあのコケがあるはず…」などと、推理してみるのも楽しいです。

言っておきますが、私はコケに関して素人です。ただ姿形を見比べて判断しているだけ。ましてや名前などほとんど知りません。それでもコケを見るのはとても楽しいものです。これから冬に向かい、花や虫も少なくなります。そんなときこそ、シダやコケ、地衣類を見るのがいいと思っています。

ずいぶん前の写真です。ここのところ、生きものを素材にしたものから遠ざかっていたのでなんとなく書いてみました。そんなわけで、撮影時から気になっていたコケを今ごろになって調べてみたわけです。


(撮影:2010.10.4/栃木県日光市)

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もののけ姫の神秘の森

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先日、長野県の八千穂高原にある白駒池に行ってきました。白駒池の周囲には散策路があるのでそこを歩いてきたわけです。池に行くのに針葉樹の森を通るのですが、そこがとても幻想的な雰囲気でした。なんたって、コケ、コケ、コケですから。

噂によると、アニメ「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」で知られる宮崎駿監督が、映画制作前にここを訪れたということです。もののけ姫に出てくる風景はここが参考になっているのかも…と想像してしまいました。


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先にも書いたように、ここには一面にコケが生えています。茨城県南部では見ないコケも多いような気がしました。


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これはセイタカスギゴケでしょうか? 


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こちらはケチョウチンゴケでしょうか?


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驚いたのはミズゴケがあったことです。ミズゴケは湿原にあるものとばかり思っていたので、森のなかで出会ったことに軽い衝撃を受けました。図鑑で調べたらウロコミズゴケらしいことがわかりました。


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コケは蘚類と苔類、ツノゴケの三つに分類することができるそうです。上に報告した三種はいずれも蘚類でしたが、この写真のものは苔類になります。たぶんツボミゴケ科のコケだと思います。

いや〜、やっぱりコケって素晴らしいです。美しいです。ここしばらくコケブログはネタがなかったので更新していませんでしたが、今回は収穫があったので近いうちに更新しようと思います。


(撮影:2010.7.20/長野県佐久穂町)

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カラマツの新緑とコケの地図…西沢渓谷

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昨日、山梨県の西沢渓谷に行ってきました。ここは山梨、埼玉、長野が接する山間で、笛吹川が流れています。渓谷はこの笛吹川がつくり出した自然美と言えるでしょう。

この写真は渓谷の下流の方なので流れが緩やかです。この流れに沿って山を登っていくと、いくつもの滝がある渓谷美を堪能できるのです。

渓谷には澄んだ空気と水の音が満ちています。カラマツの新緑が眩しいですね〜。カラマツは日本の固有種で、針葉樹のなかでは珍しく落葉する種類。秋になると葉が黄金色に変わり、紅葉の景色のなかでもひと際目立ちます。なかには、カラマツの紅葉が大好きと言う人もいるのではないでしょうか(私もその一人です)。

紅葉ばかりに目がいってしまうカラマツですが、新緑がこんなに美しいとは知りませんでした。カラマツって魅力的な木だなぁ〜と改めて思った次第であります。


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数ある滝のなかには、かなりの落差を持つ見応えのある滝もありました。


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西沢渓谷はとても明るい渓谷です。鬱蒼とした森林のなかにあるというより、適度な開放感のある渓谷です。光が差し込む分、水の色がとてもきれいです。エメラルドグリーンというか、マリンブルーというか、トロピカルさを感じさせる水の色に魅せられてついつい足を止めてしまいます。


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こちらが渓谷のハイキングコースのほぼ真ん中にある「七ツ釜五段の滝」です。


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近くに寄ると、美しい水の色に引き込まれてしまいそうになります。

写真だと写るものしかご紹介できないのがとても残念です。絶え間なく耳に飛び込んでくる水の音、思わず深呼吸したくなる澄みきった空気…茨城県南では聞いたことのない鳥の声が渓谷のなかに響いていました。ハイキングでは五感(味覚は除くので四感でしょうか)を総動員すると二倍も三倍も楽しめます。


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こちらはコケ(地衣類)の地図。仕事とは言いながらも、合間を見て趣味のコケ観察もしてきました。


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西沢渓谷には数種類のコケ(蘚苔類)が生えていました。そのうちの代表的なもののうちの二つです。


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こちらはシダです。時間が許せば夕方まで観察していられそうなくらい楽しい場所でした。

今回撮影したコケ(蘚苔類・地衣類)やシダは、そのうち別のブログ「シダ・コケ探検隊」で報告したいと思います。


(撮影:2010.5.9/山梨県・西沢渓谷)

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お花畑へようこそ

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「何これ? 花じゃないじゃん。杉の苗?」と言われそうです。

こちらはコケ。たぶんスギゴケ科の仲間で、コスギゴケではないかと思います。このように密集して、しかも整然と並んでいると幾何学的な美しささえ感じます。これもまたコケの魅力の一つではないでしょうか。


(撮影:2010.4.19/石岡市)

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コケのようでコケでない

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前回報告した加波山ハイキングの途上で撮影したコケたちの写真です。じつはこの中にコケでないものが一枚あります。答は左上の写真です。名前は別のブログ「シダ・コケ探検隊」で報告していますので、興味のある方はそちらへどうぞ。

右上のコケはシッポゴケでしょうか? 左下はイヌケゴケ? 右下はよくわかりません。チョウチンゴケ科のコケでしょうか? コケはまったくの素人なので、答の信憑性はかなり低いです。くれぐれも同定を信じることのございませぬようお願い致します。


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さて、コケを撮った後は再び雪山登山、じゃなくて下山です。下からは登山愛好家らしいグループが登ってきました。道が狭いので道を譲って傍らに立っていると、会話がなんとなく耳に入ってきます。「アイゼンを持ってくればよかった」とか言っていたので、それなりのレベルの方たちのようです。私はこの後、もうちょっと降りて地衣類を撮影しました。というわけで、次回は地衣類を報告したいと思います。

(撮影:2010.3.12/加波山)

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茨城で雪山登山?

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久しぶりに山に登ってきました。ま、山といっても茨城ですから里山みたいな低い山ですが…

登ったのは石岡市(旧八郷町)と桜川市(旧真壁町)にまたがる加波山(かばさん・標高709m)です。両市をつなぐ上曽峠から山道に入り、きのこ山、足尾山、丸山を過ぎて一本杉峠へ。峠の十字路から加波山の登山口までは車で行きました。登山口には「ウィンドパワーつくば」の風力発電施設があります。二基の巨大プロペラが回っているはずでしたが、一基は故障中でプロペラが外されていました。


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加波山の登山コース入口はご覧のような階段が続きます。写真で見るとたいしたことなさそうですが、これが意外とキツいんです。この山はもともと山伏などの修験道者の鍛錬の場だったそうですから、多少厳しい道があっても仕方がないでしょう。昔は「神庭山」と書いて“かばさん”と言っていたそうです。昔の名前の方が、神聖な山のような感じがしますね。さて、この階段さえ登れば、あとは比較的楽な道が続きます。


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意外なことにコースには雪が残っている場所があったりしました。「残雪か〜、なんか雰囲気いいなぁ〜」などと、気にも留めずにどんどん進んで行ったのですが…


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えーっ、本当ですか? 登れば登るほど雪が多くなります。まさか、茨城県南(県西部にもまたがる)で雪山登山をするとは思いませんでした。こんな雪で雪山登山なんて言うのはレベルが低過ぎますが、素人ハイカーにとっては間違いなく雪山です。足元が滑るのでとにかく気をつけて進みました。車に投げ込んでおいた防水のトレッキングシューズを履いていたのが幸いしました。


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今回の登山(いやハイキングですかね)では樹木とコケを撮影してきたので、次回に報告したいと思います。


(撮影:2010.3.12/加波山)

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