不思議物体粘菌子実体

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これなんだろう?


普通の人なら絶対にそう思うであろう物体。それが粘菌(変形菌)の子実体だと思います。なかにはきのこの一種と思う人もいるかもしれません。あるいは巨大なカビと思う人もいるでしょう。


知っている人は「あぁ、それ粘菌だよ」とさりげなく言うでしょうが、知らない人にとっては疑問符連発の代物です。


写真の物体は、たぶんムラサキホコリと呼ばれる粘菌の仲間の子実体だと思います。別のブログ「きのこブログ」にも書いてありますので、興味のある方はそちらに飛んでみてください。

(撮影:2011.5.21/石岡市)

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ボクは真夜中に海を泳ぐ

それは菌類の海である。

誤解を恐れずに言おう。

「風呂は雑菌の培養液である」



本日は久々に早い時間に会社から帰宅。おかげで9時半頃に風呂に入って、多少のんびりできた。ちょっと余裕があるので一文をしたためているわけである。

通常なら風呂に入るのは0時前後。その頃になると風呂も冷め、お湯もなんとなく濁っている。わが家は核家族ではないので、一般家庭よりも人数が多い。なのでサラサラのお湯であるわけがない。きれい好きの女性なら足も入れぬであろうそのお湯に私はとっぷり浸かり、くつろぎにはほど遠い気分を味わう。へんな焦燥感に駆られ、清掃作業と呼んでもいいような動作で体や髪を洗い、そそくさと浴室を後にする。

本心を言えば、お湯を沸かし直して入りたいところだが、それは時間の無駄。睡眠時間が減るだけだ。疲れている。めちゃくちゃ疲れている。ときにはお湯のなかで朦朧としてうたた寝してしまうことも。

うたた寝をしながら夢を見ることがある…

…ここは海だ。そう、原始の海のように単純な生物が泳ぎ回る世界。

「自分は今、菌類と世界を共有している!」

それは嬉しいような、悲しいような、複雑な気分になるひととき。



たぶん、冷めたお湯の温度は28℃〜35℃くらいだろう。この温度は爆発的に菌類を増殖させるに違いない。それにしても微妙な温度である。人の体温が37℃前後と言われているが、冷めたお湯の温度に比較的近い。

人の体温はなぜ37℃前後なのだろう。菌類の大繁殖温度帯より少し高めに設定されているのだろうか。それとも37℃は大繁殖帯に含まれているが、繁殖を拒む特殊な防御機能が備わっているので難を逃れているのだろうか。

菌類たちの生暖かい海に身を置くといろいろな空想がかき立てられる。

この海のなかを自在に泳ぎ回るのはどのような菌なのか。顕微鏡でぜひ見てみたいものだ。たぶん、嫌気性で高温にも比較的耐性のある菌類であろう。分裂あるいは繁殖のスピードはどれくらいなのだろう…

疲れているのにへんな妄想が止めどなく湧いてくる。私の場合、こんなことは日常茶飯事でいい暇つぶしになっている。

今回たまたま、おやじの日常の隠れた断片を書き記したので、これを機に「へんてこワールド/妄想の世界」とでも題してシリーズ化でもしてみようかと考えている。

一歩間違うと狂気の世界にもなりかねないが…


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写真と本文は関係ないが、画像がないと寂しいので掲載。これは変形菌(粘菌)のなかのムラサキホコリと呼ばれるものの一種。

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梅雨と言えば粘菌

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梅雨と言えばアジサイ、カタツムリ…お決まりの生きものの代表と言えばこの二種でしょう。でも、ここに加えてもらいたいものがいます。それが変形菌(粘菌)です。

先日、菌懇会という団体の観察会に参加させていただきました。そのとき、筑波実験植物園できのこ探しをしたわけですが、会員さんのなかに変形菌を探している方がいたので採集したものを見せてもらいました。


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こちらがその変形菌たちの一部。みんな葉っぱの上に子実体を作っています。色は多様で、不思議な形をしています。梅雨時の雑木林、そこに堆積した落葉の上ではこんな生きものたちが競演しているんですね。梅雨のドラマはとてもおもしろいです。

こちらの変形菌については、近いうちにきのこブログでふれたいと思います。


(撮影:2010.6.27/つくば市)

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心から願えばきっと見つかる(粘菌探し)

見たことのない昆虫や植物をちょっとしたきっかけで探し当てることがあります。特に、図鑑などを眺めて「これ見てみたいな〜」と思っていた種類などはその傾向が強いようです。

会いたいとか、見たいとか、そんな強烈な思いが奇跡を生むというオカルティックなことを言うつもりはありません。

何度も図鑑を眺めているうちに知らず知らずに特徴が頭に入ることがあります。人は、その特徴を手がかりに、視界に入るものとの照合を瞬時に行っているのではないでしょうか。


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以前は雑木林を歩いていても、変形菌(粘菌)に出会うことはまれでした。ところが、「変形菌って、どんなところにいるんだろう?」と常に思いを巡らすようになってからは、おもしろいように見つけることができるようになりました。

彼らとの逢瀬を何度か繰り返すうちに、いそうな場所がなんとなくわかるようになりました。専門家の人に言わせれば当たり前のことなのでしょうが、彼らは倒木や切り株を好むことがわかりました。なかでも伐採された木が積み重なっているような環境は、彼らの絶好の住処のようです。厳密には住処ではなく、胞子を飛ばす場所(子実体を造る場所)と言った方がいいかもしれません。

普段は倒木のなかや土の下で暮らしている彼らも、子孫を残すときには人目につく場所に姿を現さなければならなりません。そのステージがどこかを嗅ぎ分けられれば、彼らと出会える確率はグンと上がるわけです。

写真の切り株に変形菌の姿が見えるのがわかりますでしょうか?


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切り株やその近くにはゼリー状の白い物体がたくさんあります。これがいわゆる変形体というものです。とても生きものとは思えません。しかも、この物体が数時間でまったく別の姿(子実体)に変身してしまうわけですから驚きです。


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切り株の縁では子実体を造り始めたものもいます。

どうしてこんな形が造れるのか、本当に不思議です。「宝石のように美しい」と言ったら褒め過ぎかもしれませんが、この小さな神秘は宝石に匹敵する価値があるように思えます。

写真はツノホコリの一種、タマツノホコリ(タマサンゴホコリ)でしょうか?


(撮影:2010.5.21/石岡市)

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ミサイルの弾頭とウサギのうんち

世の中には変わったものがあります。

雑木林を歩いていると、不思議なものが目に入ることたびたびです。

「なんだぁ、こりゃぁ〜」的な出会いは、人生を豊かにするスパイスのひとつだと思います。


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「カニの目玉みたいだな」と思ったものの、ちょっと違いますかね。ミサイルの弾頭の方が似ているような気がします。茨城県のつくば市にはエキスポセンターという科学関係の展示施設があります。そこには日本が誇るロケット、H2型ロケットの実物大モデルが展示されています(一番最初の型だったと思います)。地元の人たちにとってはランドマークになっていることでしょう。

そうなんです。写真の物体を見たときに、そのH2型ロケットが思い浮かんだのでした。でも、いくつも並んでいるところはロケットというより軍事用のミサイルでしょうか? (ん〜、どうでもいいことなんですが)

このミサイル型の物体、じつはきのこです。森のなかにはこんなへんなものがあったりするんです。不思議ですね〜

(クロサイワイタケ科のきのこですが、名前を調べるには研究者が書いた論文をひとつひとつあたる必要がありそうです)


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そしてまたひとつ、こちらはどう見てもウサギのうんちです。

糞のように見えるこの物体の正体は、変形菌(粘菌)の子実体なのです。名前はマメホコリ。うん、うん、かわいらしい姿からなんとなく豆のイメージがわいてきますね〜(でも、やっぱりウサギのうんちに見える)

特技とは言いませんが、へんなものを見つけるのはわりと得意な私。しかし、その後処理に悩まされるのが困ったものです。へんなものの正体を突き止めるには予想以上の時間がかかります。そのために今まで何時間使ってきたのかな〜なんてときどき考えたりすることもあります。でも、へんなものほど正体が分かったときの喜びが大きいのは事実です。


(撮影:上2010.5.15、下2010.5.21/石岡市)

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まんじゅうができたよ

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5月19日のブログで粘菌(変形菌)たちの不思議な姿を報告しました。そのうちのひとつが上の写真です。この変形菌の塊(子実体になろうとしている)は私の背よりも高い場所にありました。じつは、写真を撮った後に手に取って確かめようとしたところ…


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あちゃ〜、落としてしまいました。

中からカスタードクリームみたいなものが出てきてしまいました。正確に言うと、カスタードクリームよりやわらかくてヨーグルト(固まっていないやつ)みたいな感じです。

この時点では完全な姿になっていません。どうしても子実体になったところが見たかったので、数日おいて周辺を探索に行きました。すると…


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あ、ありました!

これです、これ。マンジュウドロホコリの子実体です。直径20ミリ強の小振りなおまんじゅうですが、立派な製品に仕上がっていました。中身はチョコレート味のような茶色です。この茶色い部分はぱさぱさと乾燥していて、すでに縁の部分から胞子を飛ばしているような雰囲気でした。

今回子実体を確認したことで、今後どこかであの白い塊を見てもマンジュウドロホコリと判断できます。事実を目で確認するって本当に楽しいです。


(撮影:上の2枚は2010.5.4、3枚目は2010.5.21/石岡市)

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粘菌たちの不思議なデザイン

5月になってから変形菌(粘菌)の子実体を4〜5種類見ました。梅雨前ですが、すでにシーズンに突入した模様です。スライム状の変形体のときには、朽ち木の内部や土壌中に隠れているのでその姿を見ることは滅多にありません。ところが、子実体を造るときには倒木の上や枯れ葉上など、見えるところに出てくるのです。そのときが彼らに出会う絶好のチャ〜ンス!

変形菌の存在を認識するのは、彼らが造る子実体を見たとき。その姿や色はじつに魅力的です。形もいろいろあるので、見つけるたびに「お〜っ」とか「あ〜っ」とか「へぇ〜」とか、思わす歓声を上げてしまいます。


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こちらはムラサキホコリの仲間の子実体です。

ムラサキホコリかサラノセムラサキホコリだと思います。高さは約10ミリとやや小さめなので、もしかするとサラノセムラサキホコリなのかもしれません。子実体は時間の経過とともに赤茶色から焦げ茶色に変化します。


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胞子を飛ばせるようになった子実体はご覧のようになります。かなり胞子を飛ばした後のようですが、息を吹きかけるとまだまだ胞子を吐き出します。


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こちらはマンジュウドロホコリの若い子実体。まるで大福餅です。まだできたばかりですが、このあと色が変わって茶色っぽいまだら模様になるようです。


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こちらは白いお皿のような子実体を造った変形菌です。モジホコリの仲間でしょうか。


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一部には変形体の名残りが確認できます。よく見ると、お皿の縁にトゲトゲというか突起が複数あります。ミルククラウンのようなかわいい子実体ですね〜


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こちらはまったく正体不明の変形菌です。これから子実体を造るのだと思います。後日、見に行ったらアカハシラホコリのような子実体を造っていました。


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白いイソギンチャクみたいな変形菌です。こちらはエダナシツノホコリの子実体です。エダナシツノホコリは原生粘菌類と呼ばれるそうで、厳密には普通の変形菌と区別されます。


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最後はこちら。モジホコリの仲間でしょうか? まだ子実体の形成には至っていません。

こちらで報告した変形菌については、別のブログ「きのこ探検隊」でも紹介しています。カテゴリーのなかの「粘菌(変形菌類)」にまとめてあります。

(撮影:2010.5.4〜14/石岡市)

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いよっ、久しぶり。粘菌くん

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6月に入ってから粘菌(変形菌)を数種類見つけました。

こちらはムラサキホコリ科の粘菌の子実体だと思います。


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黒い子実体。残念ながら名前はわかりません。


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こちらは黄色い子実体です。これも名前はわかりません。


以上の粘菌のことについては別のブログ「きのこ探検隊」にも書いています。


撮影
上:2009.6.9/石岡市
中・下:2009.6.14/小美玉市・旧小川町

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黄色いスライム

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スライム。懐かしいですね〜、今でもあるんでしょうか? 子どもの頃、どろりとしたゼリー状の玩具が売り出され、評判になりました。玩具とは言いましたが、正直なところ玩具とは呼びにくいものです。正確にはゼリー状あるいは自由に変形するゲル状の“物体”と言った方がいいかもしれません。


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ときに人間は、不気味な物体に異常な興味を示すことがあるようです。気味が悪いのにさわってみたい…そんな衝動に駆られるのは好奇心おう盛な子どもたちだけではないと思います。大人たちだって、ほら。こんな物体に興味を持ちます(えっ、私だけ?)


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むふふ、どう見てもこれは粘菌(変形菌)でしょう! やった〜、見つけたよ、生きてる粘菌。嬉しさのあまり、知り合いにメールしちゃいました。そしたら彼、すぐにやってきました(教えた私もちょっと嬉しかったりして…)。いや〜、レスポンスいいですね〜。じつは彼も粘菌大好きなんです。その彼、粘菌ブログはじめたみたいなので、見に行ってみてください(ちなみに私もきのこブログで粘菌の子実体を連載中です)。


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見つけたのは、転がっていた朽ち木のなか。こんなところをひっくり返したり、なかを覗き込んだりするのはどうかと思いますが、私はよくやっています。特に目的はなく、「何かいないかな〜」という軽い気持ちからです。まぁ、こんなところにいる方もいる方ですが、見つける方も見つける方です。あきれた者同士の出会いでした。


(2008.11.23/つくば市・つくば植物園)

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宇宙には星がいっぱい

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朽ち木には粘菌の子実体がいっぱいです。こうして見ると、なかなか幻想的な風景のように思えます。

名前はわかりませんが、アミホコリと呼ばれるものの仲間でしょうか? きっと、何とかアミホコリという名前なのでは…


(2008.9.2/石岡市)

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