赤富士と白い花

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富士山の五合目より少し下に「奥庭」という場所があります。ここは天狗が遊んだ庭ともいわれ、ちょっと不思議な風景が広がっています。人の背丈ぐらいのカラマツやコメツガ、ダケカンバが生えていて、まるで庭ごと盆栽といった雰囲気です。


ここの標高は2150mくらい。富士山の森林限界は2400mくらいと言われているようなので、奥庭は森林限界よりも少し下みたいです。でも、背丈の低い樹木から森林限界が近いことを感じますね〜


間近から富士山を仰ぎ見ると赤い肌をしているのがわかります。その色はいかにも溶岩の色といった雰囲気です。


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訪れた日は天気がよくなかったので雲が広がっています。雲海の上に姿を現した遠くの山々の頂を見ると、高い山を征服したアルピニストの気分が味わえます。


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標高2150mの奥庭から「お中道」という道を経由して「御庭」と呼ばれる場所に出ます。このあたりは子どもの身長くらいのダケカンバやカラマツばかり。地を這うように生えている様子を見ると、このあたりの過酷な環境とそれに耐えながら繁殖を重ねている樹木の生命力を感じます。


少し上に目をやると、樹木が山頂を目指して登っているようにも見えます。噂によれば、温暖化の影響で富士山の森林限界が少しずつ上に上がっているとか…


「御庭」周辺を歩いて感じるのは、やけにカラマツが多いということ。聞いたところによると、御庭あたりの標高だと本来はハイマツが生えていてもいいらしいのですが、なぜかカラマツばかり。これはどういう理由なのでしょうか。


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さて、溶岩の斜面に逞しく根を生やす樹木の根元には、ところどころに白いものが密集しています。遠くからだと小さなカリフラワー畑にも見えてしまいます。


これは明らかに地衣類の群落。たぶんハナゴケと呼ばれるものの仲間だと思います。


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詳しくはわかりませんが、ミヤマハナゴケかもしれません。近くで見ると海綿のようにも見えますね〜


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地衣類のなかには樹状の形態を見せる種類がいくつかあるようです。


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こちらは御庭から富士山五合目駐車場に至る道で撮影したもの。このあたりは紅葉真っ盛りでした。


(撮影:2011.10.13/山梨県鳴沢村)

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「とろろこんぶ」と幹を這う竹の根

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木の幹にぶら下がるこの物体は何でしょう?

見た人の多くはそう思うに違いありません。

よく見ると節のようなものがあります。竹林の中で、地上に這い出た竹の根を見たことがある人なら「似ている!」と思うことでしょう。とすると「これは木に根を張ろうとしている小型の竹かも…」なんて想像も働きますが、じつは違います。

これは地衣類の一種です。地衣類とは菌類と藻類が共生する生命体とでも申しましょうか、ちょっと変わった生きものです。その多くには○○ゴケという名前がついているので、コケと思っている人も多いのではないでしょうか。コケというと、蘚類・苔類・ツノゴケ類と三つの分類があります。でも地衣類はこれらとはまったく違うものです。

地衣類にはいろいろなタイプがあります。葉っぱのように広がるもの、粒状のものを多数つけたもの、細かい枝状に分かれて角のように伸びるもの、糸状になって高所からぶら下がるものなど多様な形態を持っています。

著しく知名度が低く人気のない地衣類ですが、「サルオガセ」という名称はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。空気の澄んだちょっと高い山のなかに生えていることが多いので、ハイキングや高山植物に興味のある方なら見たことがあるかもしれません。私の場合、サルオガセを遠くから見ると「とろろこんぶ」に見えて仕方がないのですが…。今回ご報告した竹の根のような物体ですが、そのサルオガセの仲間ではないかと思われます。

名前まで特定しようと図鑑で調べてみました。その結果「ヨコワサルオガセ」ではないかと判断。

葉っぱ状、粒状、枝状の地衣類は近所でもよく見かけますが、この写真のタイプは特定の場所に行かなければ見ることがありません。ですので、地衣類ということさえピンと来ません。

う〜ん、何度見ても地衣類とは思えぬ形態です。


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見つけたのは、先日報告した雪の降り積もる奥日光です。こんな環境のなかで逞しく生き抜いているということに改めて驚いてしまいます。今後、時間があるときに地衣類の「耐寒」に関わる生態や機能を調べてみたいと思います。


(撮影:2011.2.11/日光市)

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冬こそ奥日光? 雪上の小冒険と大発見

昨日は関東地方さえも大雪に見舞われるだろうと報道されていました。そんな日に奥日光まで出かけてきた私。帰ってみると、我が茨城県南部の降雪は予報ほどではありませんでした。出かける前の私にとっては関東の大雪はもちろん、目的地の奥日光の降雪が心配でした。

で、奥日光はどうだったかというと…


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ちらちら、たまにしんしんと雪が舞い降りるという感じ。聞いた話によると、奥日光の天気は日本海側の新潟(栃木寄りの地域)と同じになることが多いそうです。わかりやすく言うと、奥日光は日本海側の気候ということらしいです。おもしろいのは、わずか5〜6キロしか離れていない中禅寺湖周辺の日光市街は太平洋側の気候とのこと。「この両地域は驚くほど積雪量が違う」と、ある本に書いてありました。

そして、こんな景色を見ながら、何をしたかというと…


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橇(かんじき)のようなものを履いて雪の上を歩くスノーシューハイキングをしてきたのです。ちなみに、今回踏破したのは湯滝をスタートして泉門池(いずみやどいけ)で折り返してもどってくるコースです。

「なにもこんな寒い時季に、わざわざ雪の上を歩かなくたって…」と言われそうですが、寒くないと雪はないし、冬だからこそ見られる風景があるわけです。通常の季節ですと奥日光は歩けるコースが定められていますが、雪の積もるこの時季ならスノーシューで好きなところを歩けるのも大きな楽しみでしょう。

行け、行け、GO! GO!  誰も歩いていない場所にどんどん足跡を付けちゃおう。

キュッキュッ、ザクッザクッ、雪を踏みしめる音のなんと心地よいことか!


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あらゆる音が足元の雪に吸収されているのかと思うほど森の中はとても静かです。いろいろな動物の足跡を見つけるたびに、寒い冬の森で暮らしている動物たちの息づかいを感じます。すべてが眠ってしまっているような時間に元気に走り回っている小動物。その姿を想像すると微笑ましくもありますが、厳しい環境のなかで必死に生きている逞しさに感動してしまいます。

さて、これは何でしょう?


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ワカメの束でも干してるの? って感じですが、こちらはアズマシャクナゲの冬の姿。落葉させずに図太く緑の葉を吊るして耐えている様子に、何らかの戦略を感じずにはいられません。


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葉の表面から裏側に反り返るようにしてくるりと丸まってストロー状になっています。気温は間違いなく氷点下になるはずです。葉の中の水分は凍らないのでしょうか? 凍っても細胞は壊れないのでしょうか? 

次から次へといろんな疑問が湧いてきます。植物も逞しいな! 答にもなっていない結論で自分を納得させながら歩き続ける自分。

歩きながらふと思ったのが、足元に深く積もる雪のこと。考えてみれば、形は違えどこれはぜ〜んぶ水。液体の水に換算したら、いったいどれほどの水量になるのでしょう? このことを考えたら妙な感動が胸に込み上げてきました。


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話は変わりますが、銀世界がどこまでも続くと色がついているものに自然と目が留まります。それが樹木の幹にくっついているコケ(地衣類)です。自分は普段から気にしているせいか特に目に入ってくるのかもしれません。この極寒の世界で静かに生きている地衣類を見ると、生きものって不思議だなぁと思わずにいられません。

ちなみに、写真の地衣類はウメノキゴケ科のセンシゴケの仲間だと思います(というか、センシゴケそのものかも)。個人的にこの地衣類は好きです。地衣類と言うと樹木にピタッと張り付いて二次元的な様相を呈しているものがほとんど。そんな平面的な姿のなかにデザイン的な意匠を感じさせてくれるのがこのセンシゴケです。コケ模様と言ったら変ですが、こんなデザインの洋服があってもいいのではないでしょうか? アレンジ次第ではサイケデリック調になるし、日本の家紋的にもなります。さらにグロテスク調の図案で迫ってもおもしろいかもしれません。「え〜っ、気味悪いよ〜」とおっしゃる方が多いかもしれませんけど、色をオレンジや黄色、はたまたピンクにしたらかなり雰囲気は違ってくると思います。どなたか新鋭のデザイナーさん、コケティッシュデザインとか命名して不思議模様の洋服を作ってくれませんかね。


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はい、こちらは折り返し地点の泉門池です。天気がよければ山が真っ正面に見えるのですが…残念です。池ではマガモの夫婦が仲よく泳いでいました。

今回のスノーシューハイキングにはガイドさんが同行してくれました。案内してくれたのが(有)自然計画の宮地信良さんです。ためになる話や楽しい話を聞かせてくれたほか、意外な自然の姿を教えてくれました。


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「目から鱗」だったのが木の根元の雪の窪み。定説では樹木が発する熱(生きているので代謝の際に熱が発生する…みたいな理由)で雪が融けて窪みになると言われています。この件について、宮地さんは別の説を提示しました。それは、風が樹木を通り過ぎる際に根元で対流を起こし、新雪を巻き上げて運んでしまうからかもしれないというもの。もちろん、宮地さんは定説を否定しているわけではなく、定説以外に考えられる大きな一次的要因としてご自身の説を聞かせてくれました。

個人的には宮地さんの説の方がすんなり受け入れることができます。少なからず定説の樹木の熱効果はあるのかもしれません。しかし、この根元の窪み現象に関しては熱力学的なものより物理学的な力の方が遥かに強大な気がします。

以上のお話はほんの一例で、ほかにもいろいろおもしろい話を聞かせていただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。


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ちなみに、宮地さんは山と渓谷社から出版されている『奥日光 自然観察ガイド』(900円)の著者でもあります。この本には「奥日光の自然がどのように形成されたか」という根源的なお話から植生や地理的特徴、現地で見られる動植物のそれぞれの紹介、おすすめハイキングコースや見どころなどが掲載されています。初めて手にする人でもわかりやすく書かれているので、奥日光の自然をもう少し詳しく知りたいという人には最適な案内書になるでしょう。単なるハイキングにネイチャーウォッチングという付加価値を与えてくれる一冊だと思います。


(撮影:2011.2.11/日光市)

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ブナと仲良し

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前回に続いて加波山ハイキングシリーズ。今回は地衣類編です。まずはこちら、ブナの樹皮上にくっついていたものです。個人的な印象ですが、加波山にあったブナの木のほとんどにこの地衣類がありました。ほかの樹木にもつくのでしょうが、ブナとはとても仲良しのようです。図鑑で調べたらオオカノコゴケがよく似ていました。


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次はこちら。名前はわかりませんが、珊瑚のような印象の地衣類です。図鑑にはその名もズバリ、サンゴゴケと言う地衣類がありましたがそれとは違うようです。


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最後はこちら、ひと際目を引くオレンジの物体。どうやらコケや地衣類とは違うようです。ネットで検索して、藻類の一種と判断しました。詳しいことは近いうちに別のブログ「シダ・コケ探検隊」で報告したいと思います。


(撮影:2010.3.12/加波山)

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えっ! 2,000メートル超。火山一家のオヤジさん

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心がズッコケて、ブログが滞っています。前回の戦場ヶ原スノーシューのリポートですが、一週間ほど空けた最終回をお届けします。

さて写真ですが、これは雪の戦場ヶ原を歩いていていたとき撮ったもの。確か、湯滝というところから一時間足らずで着いた泉門池から望んだ山です。ガイドさんのお話では「男体山」とのことでした。

先ほど栃木県の地図を確認したところ、何とこの山2,486メートルもあるではありませんか! 筑波山を見慣れているので、「同じくらいの高さかな?」な〜んて思っていましたが、二倍強いや三倍近い高さです。もっとも戦場ヶ原自体の標高が高いので、山の標高は見た目以上なのでしょうけど…

しかし、標高のわりには冠雪が少ない気がします。来る途中の「いろは坂」にもほとんど雪がなかったので当然と言えば当然ですが、それにしても少ない。今年の冬は雪不足なのかもしれませんね。スキー場はちょっと困っているのではないでしょうか。

話はずれますが、山の名前を教えてくれたガイドさんは、この隣にある山が太郎山、その隣が山王帽子山と言っていました。なんとなく温かみのある名前だなぁと思った私。太郎があるなら次郎もあるはず…と地図上を探しましたが、次郎山は見つかりませんでした。その代わり平五郎と六郎地山という名前を見つけました。きっと、名の由来となる昔話があるのだろうと思います。

そう言えば、男体山はよく耳にする名前です。地元茨城の筑波山が男体山と女体山の二つの頂を持った山なので、聞き慣れているということも影響しているかもしれません。ネットで検索してみたら、写真の男体山には対となる女峰山というのがあるそうで、次郎山はその子ども。ほかに大真名子山、子真名子山という二人の愛子(まなご)を抱えているとか。な〜るほど、火山一家を形成しているということのようです。火山一家とは穏やかな表現じゃありませんね。みんなそれぞれ怒りだしたらとんでもないことになります。いつまでも家族仲よく暮らしてほしいと願うばかりです。


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どうでもいい話を引っぱってしまいました。目先を変えてこんな写真はいかがでしょ。


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はい。こちらは地衣類の写真です。「え〜、またかヨ」ってな感じですが、立派な地衣類だったのでついついシャッターをプッシュ、プッシュ。地元茨城の平地では見たことがないので、もう釘付け状態でした。できることなら、もっともっと撮りまくりたかったのですが、自由の身ではなかったので願望を押し殺すしかありませんでした。あ〜辛かった。

何のまとまりもない戦場ヶ原スノーシューリポートは今回で最終回となります。ていうか…打ち切りですね、こりゃ。


(撮影:2010.1.24/栃木県日光市・戦場ヶ原)

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雪の舗装道路

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戦場ヶ原のつづきです。先日は雪上を歩いてきたわけですが、この日は足に“スノーシュー”という洋風のかんじきを装着してのウォーキングとなりました。

普段は木道のあるところしか歩けませんが、冬の戦場ヶ原は普段足を踏み入れることのできない場所を歩けるのが魅力です。まっさらな雪の上に自分の足跡を残すのは、未踏の道を行くようでちょっといい気分。まるで舗装されたばかりの道を歩くような印象でした。


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空は透き通る青空。この日はおだやかで暖かな天気でした。じつは私、スノーシューは初体験。雪上ウォーキングがこんなに楽しいとは思ってもいませんでした。


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こちらは何だかお分かりになりますか?

これは樹木に張り付いていた地衣類です。茨城県南部では見たこともないものです。標高や環境が変わると生えているものも違ってきます。本当はじっくり観察したかったのですが、遊びで行ったわけではないので思い通りにはなりませんでした。う〜ん、残念。


(撮影:2010.1.24/栃木県日光市・戦場ヶ原)

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茶渋がついた幹

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つくば植物園シリーズも今回が最終回です。最後を飾るのは地衣類。菌類と藻類が共生する不思議な生きものなので、植物とはちょっと違いますが、植物園ではそんなものも見られます。

上の方に生えている茶色っぽいものはチャシブゴケ科の地衣類のようです。図鑑で見たらチャシブゴケ属レカノラ・キネレオカルネアというものによく似ていました。下はモジゴケ科の地衣類でしょう。詳しい種までは同定できません。

身の周りにはたくさんの地衣類があります。せめて代表的なものだけでも覚えたいと思っているのですが、道のりはかなり険しく遠いような気がします。専門的な図鑑がほしいところですねぇ。

さて、植物園の話題ですが…
もうすぐ「ラン展」が始まります。確か12月の7日からだったと思います。一週間ほどしか開催されなかったと記憶していますので、見に行こうと思っている方はどうぞお早めに。


(2008.11.23/つくば市・つくば植物園)

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足元に紅葉

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紅葉は高い木の上ばかりではありません。

よく見れば足元にも…

ゲンノショウコでしょうか。花よりも華があるかもしれません。


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これは何でしょう? なぜかシソ味の漬け物を思い出しました。


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北茨城市から高萩市に移動して、国道461号に出ました。そこにあるのは物産販売所「ゆずりは」。そこでお昼となりました。

この撮影ツアーの魅力は、それぞれの訪問地でご当地のものが食べられること(そばが多いですが)。なんと、ツアーの参加料3,000円に食事代も含まれているんです。主催者の車でいいところに連れて行ってもらって、ご飯を食べて、みんなとワイワイ楽しく撮影。これって、ちょっとした旅行、いや楽しい遠足だと思います。「小口さ〜ん、これで割に合うの?」って、ちょっと心配になります。ま、小口さん自身も楽しんでおられるようなので、よしとしましょう。


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さて、お次は高萩市の花貫渓谷。「名馬里ケ淵」という名勝に立ち寄りました。やはり足元には紅葉。紅葉全体の風景もいいのですが、どうしてもこのようなシーンに目がいってしまいます。


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紅葉と言うと色づいた葉っぱが主役ですが、私はどうしても幹を写したくなります。幹があって枝葉があり、その先に紅葉…


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その幹に地衣類が付いているほど魅力的です。人によっては「汚い」と思うでしょうが、地衣類があってこそ美しいと思います。


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こんなシーンなど、夢中になって撮ってしまいます。こうして見ると、枯れ葉色と地衣類の緑って、すごく調和していると感じます。


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名前まではわかりませんが、ハナゴケ科の地衣類だと思います。


●県北撮影ツアー/花園渓谷・花貫渓谷編[その10]
(2008.11.16/北茨城市、高萩市・名馬里ケ淵)

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ダダ

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子どもの頃に見たテレビ番組「ウルトラマン」に出てきた怪獣にダダという名のものがいました。これを見たときに、突然そのことを思い出したわけです。見方によっては、古代の象形文字の羅列にも思えるかも…

それもそのはず、これはたぶんモジゴケと呼ばれるものの一種ですから。正式な名前はわかりませんが、モジゴケ科の地衣類であるのは間違いないでしょう。地衣類とは菌類と藻類が共生したものだそうです。コケという名前がついていますが、コケ類とは別ものです。


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この地衣類が付いていたのはこの木。樹木に限らず石や岩、コンクリートにいたるまで、地衣類は身の周りにたくさんあります。でも、ほとんどの人は興味がないでしょう。ですので、こんなものを写真に撮っていると、近くを通りかかった人に訝しがられます。なるべく人目につかないように撮影しているのですが、ときどき「何を撮っているの?」と質問されることがあります。これが憂鬱になる瞬間です。嘘をついても仕方ないので、正直に言います。すると、たいがいの人は無言で立ち去っていきます。しばらくの間を置いて、そこに取り残された孤独感が妙にやるせなくなることがあります。しかし、私はそんな試練を乗り越え、これからも地衣類を撮り続けていくのです(たぶん)。


●県北撮影ツアー/花園渓谷・花貫渓谷編[その5]
(2008.11.16/北茨城市・花園渓谷)

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