亀虫はお腹が甲羅だったのね

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久々の「カメムシTry!」です。カメムシの臭いを確かめるこのコーナーの今回の被験者はトホシカメムシ。名前の通り、背中に10個の黒点があります。加えて、肩口の尖った形状が何かのエンブレムみたいでカッコいいですね〜

ニレやカエデ類、サクラ、ミズキ、シナノキ、ナナカマドなどに寄生すると図鑑にあります。山地の広葉樹で生活するとの記述がありますから、市街地などではあまり目にすることがない種類ではないでしょうか。確かに、家の周りでは見たことがありませんね〜


さて、臭いです。いわゆる一般的に認識されているカメムシ臭でした。ただし、ちょっぴり爽やか系が入っているような感じです。臭いの持続性はそれほど長くないように感じます。ひょっとすると揮発性の高い成分が含まれているのかも。


このカメムシ、一般的なアオカメムシやクサギカメムシよりは一回り大きな種類です。普通の人が見たら「でかいなぁ」と感じるかもしれません。私の指の大きさと比較してみるとわかりやすいかも。


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裏返しにしてみると、なんとなくどこかで見たような形。亀の甲羅に似ています。今までカメムシはカメムシと、当たり前にそう呼んでいました。半世紀近く生きてきましたが、カメムシの名の由来を深く考えてみたことがなかった自分。ずんぐりむっくり、亀のような姿だからカメムシなのかなぁ…などと漠然と思っていただけです。


ところが、裏返しにしてしみじみ見ると…名前の由来が腹側の形状にあったのかと気づいたわけです。こうしてみると、確かに亀の甲羅に見えます。はぁ〜、そうだったのか! 


(2011.11.4/福島県矢祭町)

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胸いっぱい吸い込んで!/放射能はダメでも化学物質はいいんだぁ?

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ほとんどテレビは見ませんでしたが、この頃は少し見るようになりました。相変わらずコマーシャルは興味深いです。



芳香剤のCMは、何年か前から急激に増えてきたように感じていました。先日見たのは、据え置き型に加えてスプレー型の芳香剤をまき散らしているCMです。「ダブルで匂う」みたいなキャッチフレーズで迫ってきました。だめ押しは「○○ちゃんのお部屋はいい匂い」ってな言葉を発してうっとりしている男性の姿。しかもあんなに吸い込んで…


大丈夫なんだろうか? ほんとうに。


決めつけはよくありませんが、匂いの元は化学物質だと思います。CMのなかでは、その化学成分を一度たりとも“無害です”とは言っていません。繰り返します。大丈夫なんだろうか、ほんとうに。

良い香りで満たされることが「良いこと」「幸せなこと」「心地よいこと」というイメージに直結していませんか。ひょっとすると、人間の潜在意識の中に「いい匂い=いいもの」という方程式ができあがっているのではないかと疑ってしまいます。



匂いに関して言えば、肉体は化学物質の“翻訳機”みたいなものだと思っています。ずいぶん乱暴なたとえですが、そんなものではないでしょうか。


嗅覚細胞にふれた化学物質に応じて、特定の脳内物質が分泌されて信号が伝わっているのでしょう。分泌された脳内物質の種類や量で、いい匂いと悪い匂いが区別されるのだと思います。


ものによってはまったく匂いがしないものがありますが、それは嗅覚細胞にその物質を感知する受容体がないだけなのかも。ということは、匂いとして感じる物質は驚くほど多いわけではないのかもしれません。


もっと妄想を働かせると…
分子構造の一部が特定の形になっていれば匂いとして感じるのではないかと思われます。人間の感覚器官は割といい加減なもので、似たような構造をしているものを感知すると、同じ匂いとして認識することでしょう。


肉体に“誤訳”を起こさせるものが化学物質だと言ったら怒られるでしょうか。現代の生活のなかで、私たちはどれほどの誤訳を繰り返しているのでしょう。さらに誤訳は匂いだけにはとどまりません。味についても巧妙に仕組まれた誤訳物質の罠にはまって「おいしい」とか「もっと食べたい」とか言わされているのだと妄想します。


こんなことを言うと化学物質大反対の急先鋒のように思われてしまうかもしれませんが、そんなことはありません。カップラーメンは大好きですし、化学調味料たっぷりのスナック菓子は大のお友達です。シュワシュワする飲み物だってよく飲んでいます。


じつは、消臭・芳香剤だって使わせてもらっているんですよ〜


昨年のことです。スーツがなんとなく汗臭くなったので、衣類にスプレーする消臭剤みたいなものを試しました(そのスプレーは消臭剤なのに芳香剤が入っています)。
スプレーした瞬間にとてもいい匂いがしたので、さぞかし翌朝は爽やかな気分で出かけられるのだろうと、ちょっと嬉しくなりました。ところが…


朝、スーツに袖を通すと、いい匂いのような変な匂いのような微妙な香りが鼻をくすぐります。汗と芳香剤、それに煙草のヤニの匂いがブレンドされたスペシャルな香りが誕生していたのです。


消臭芳香剤も効かないほど強力な「おやじフェロモン」を発散しているのかと、自分に幻滅しながら会社に出かけたといういや〜な思い出です。


話は変わりますが、芳香剤などの裏書きに「天然由来成分配合」などと書いてあります。これって自然のものから抽出したという印象を与えますけど、ほんとうは違うんでしょうね。確かにその成分は天然物がもっているものと同じものなのかもしれませんが、化学合成しているのだろうと思います。


「天然由来成分」。この一文って効きます。なぜか自然のものというと安心感を与えます。少なくとも体に悪くないものだと思い込んでしまいますから。でも、よ〜く考えれば天然・自然のものでも毒物はあります。だけどそんなことは思い浮かべませんよね、普通。


天然由来成分。いや〜、強烈なキャッチフレーズです。水戸黄門の印籠にも匹敵するのではないでしょうか。



今日の写真は匂いに関連してカメムシ君。一説によると青リンゴの匂いがするとされるオオクモヘリカメムシです。


このブログの記事のカテゴリーに「カメムシTRY!」という項目があります。これは見つけたカメムシの臭いをかいでみたレポートです。つまり、私はよくカメムシの臭いをかいでいるということになります。


ほとんどの人がカメムシと聞くと顔をしかめます。図らずも強烈な臭さの象徴にもなっている悲しい昆虫です。


みなさん、それは先入観ですって!


そう言っても信じてもらえるはずもないでしょうが、臭いをかぎ続けているとあの臭さの中に“いい匂い”がブレンドされているのを感じるときがあります。そうなんです、カメムシの臭いにはさまざまな匂いが混じっているのです。


“匂い”は調合を間違えると“臭い”になります。


これは私が身をもって体験した事実です。言い換えれば“臭い”のなかに“匂い”がある、こともあるということでしょうか。


世界的に有名な某ブランドの香水にはカメムシ臭の成分が含まれているといいますから…


騙されたと思って写真のオオクモヘリカメムシの臭いをかいでみてください。ほんの一瞬、高級ブランドのパフュームの香りを楽しめます。
(ただし、匂いの感受性には個人差がありますので保証は致しかねます)

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ワサビじゃないけど、鼻にツンとくる感じ

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久々のカメムシ・トライ。今回のお相手はセアカツノカメムシです。

ミズキ、ヒノキ、スギ、サンショウ、ヤマウルシ、ツタウルシ、ヤシャブシ、アセビなどの植物に寄生すると図鑑にあります。要するに何でもござれ的なカメムシのようです。


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では、さっそく臭いにトライ!

ふむふむ、一般的なカメムシ臭で、それほど強くありません。どちらかというと爽やか系の臭いでしょうか。すでに一般の方とは匂いの嗜好がずれていると思いますので、評価はあてにしないでください。

今までに何度もカメムシ・トライを試行しているせいか、だんだんカメムシの臭いが心地よくなってきました。ヤバいです。


(撮影:2010.5.10/笠間市・旧岩間町)

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カメムシ界の巨人

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オオトビサシガメは大型のカメムシです。普通のカメムシが大人の爪ぐらいの大きさだとすると、その2倍以上はあります。サシガメという名の通り、鋭い口吻で小昆虫などを突き刺して体液を吸います(私は現場を見たことはありません)。へんなつかみ方をすると、指を指されて痛い思いをしますので要注意!


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さて、久々の「カメムシトライ!」です。刺されないようにつまんで、もう片方の手(指)で腹のあたりをさすります。よく見ると、鋭い口吻が確認できると思います。

臭腺から出された臭いを確かめると…
最初はムッとするような臭いが鼻を刺激しましたが、それほどへんな臭いではありません。一般的なカメムシ(アオクサカメムシ、チャバネアオカメムシなど)とは異質の臭いです。しかも、持続性が弱くすぐに消えてしまいます。何度も指に臭いをつけましたが、数分もするとまったく感じません。指の皮膚の変色もありませんでした。

「私も確かめてみたい!」という勇気のある方は、出会った機会に臭いをかいでみてください。陰ながら応援致しております。レッツ、カメムシTRY!


(撮影:2009.10.16/石岡市)

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チャバネアオでカメムシTRY!

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マメ科植物の実に針のような口吻を突き刺して吸引しているカメムシがいます。カメムシの種類によってはマメ科の農作物の害虫として嫌われているものが多くいます。この現場を目撃して、そのことがよくわかりました。この写真には一匹しか写っていませんが、ほかの実には何匹も群がっていました。

吸われているのはハナズオウの実のようです。吸っているのはチャバネアオカメムシ。このカメムシは一般的なカメムシの一種です。身近にたくさんいるので見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。


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さて、せっかく見つけたので臭いを確かめる「カメムシTRY!」を敢行。臭いは一般的なカメムシの臭いでした。特別なフレイバーがあるわけではありません。ごくごくスタンダードな臭いと言えます。


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トライのあとはこのように指先の一部が変色。以前報告したアカスジキンカメムシほどではありませんが、臭気のなかにはタンパク質の一部を変質させる成分が含まれているのかもしれません。


(撮影:2009.8.21/境町)

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クチブトカメムシは普通の臭い

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ドクダミの葉の上にカメムシがたたずんでいます。


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せっかくなので、臭いを確認する「カメムシ トライ」を敢行! 臭いは一般的なカメムシと同じような気がしました。


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図鑑で調べてみたらクチブトカメムシが一番似ていました。ちょっと自信がありませんが、クチブトカメムシということにしておきます。


(撮影:2009.7.23/笠間市)

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カメムシTRY! 指の色は変わらず

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しばらくぶりのカメムシトライのレポートです。挑戦したのはこれ、セアカツノカメムシです。茨城県南部ではあまり目にしないような気がします。珍しさもあって、匂いを確かめることにしました。

クンクン…
いわゆる一般的なカメムシの臭いでした。これぞカメムシという象徴的な臭いだと思います。アカスジキンカメムシのときのように、指先が変色するほどの臭気は発散していないようです。


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腹部はオレンジがかった桃色。パステルトーンと言っていいのか疑問ですが、鮮やかな色です。これを見ていたら茹でたエビを思い出しました。さらにこの腹部裏を見て「かっぱえびせん」が無性に食べたくなりました。


●セアカツノカメムシ/Acanthosomatidae denticaudum
ツノカメムシ科

参考文献:全国農村教育協会『日本原色カメムシ図鑑 1』
(撮影:2009.6.20/小美玉市・旧美野里町)

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カメムシTRY!

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これはオオクモヘリカメムシではありませんか!

これを見つけたからには、やるっきゃないでしょ。そうです。カメムシの匂いを確かめるカメムシ・トライ!

このカメムシはかねてより柑橘系の匂いがするという噂を聞いています。話によれば、なんと青リンゴの匂いがするらしいです。では、どれどれ…

ほほ〜っ、なるほど普通のカメムシとは違った匂いがします。青リンゴの芳香とは言いませんが、そんな匂いにも感じられないこともありません。たとえば、青リンゴの香りが鼻腔を駆け抜けていく爽やかな香りだとすると、このカメムシの匂いは鼻腔の奥に突き刺さるようなちょっと重い匂いです。


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あれれ、またいました。今度はアカスジキンカメムシです。では、カメムシ・トライ第二弾いきま〜す。


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こちらは普通のカメムシの匂いに近いでしょうか。でも、しかめっ面になるほどの嫌な匂いではありません。以前、友人にこのカメムシの匂いのことを話したら「アカスジキンカメムシの匂いはそうとう強いはず」と言っていました。その件も確かめるべく今回トライしてみたのですが、特別強烈なものではありませんでした。

ただ〜し、つまんだ人差し指の爪の間が変色しました。ミカンを何個もむいたときのような感じです。さらにだめ押しで、つまんだ親指の方の一部が変色! まるで、煙草を根元まで吸ってヤニ(タール)がこびりついたようになりました。ちなみに、風呂に入っても取れません。カメムシの臭腺から発せられるこの匂いのもとには、タンパク質を変成させる成分が含まれているのかも?

さ、これに懲りずに、次に見つけたときもカメムシ・トライいっちゃいますね〜


蛇足情報ですが…
アカスジキンカメムシは、なぜかサクラの木にたくさんいました。見つけた公園には桜の木(樹齢は10年前後?)が50本くらいあります。歩いたところの十数本を見ただけですが、5匹くらいいました。

気になったので全国農村教育協会発行の『日本原色カメムシ図鑑』で調べてみました。そのなかには、サクラの木にいるという表記は一切ありません。今回、サクラの木で何匹も見つけたのはいったいどういうことなんでしょ?


(撮影:2009.6.12/常陸大宮市・旧御前山村)

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